内装塗り壁材『深呼吸』の安全性について!新型コロナウイルスが99%不活性化を実現!?

今回は、防音工事の匠が、防音室の内壁材として標準仕様としている高性能塗り壁材『深呼吸』について、その実力を詳しくご紹介していきたいと思います。

以前、別記事にて、『深呼吸』を採用した場合に得られるメリットを簡単にご紹介いたしましたが、そういった情報を見た時には、「本当なのかな?」「口では簡単に言えるよな!」と少し疑いを持ってしまう方も多いですよね。『深呼吸』は、壁材として採用するだけで、室内の調湿効果や抗菌・除菌効果、消臭効果に耐火効果など、さまざまなメリットが存在するとご紹介していますが、実はこういった性能については、きちんと厳しい試験によって実証されているのです。

そこで今回は、内装塗り壁材『深呼吸』の実力を少しでも疑っている方のため、メーカーサイト内でも紹介されている、実験データなどをご紹介しておきます。

防音工事の匠が作る防音室は、高機能塗り壁材『深呼吸』が標準仕様!実はこの内装材、すごい効果を持っています!

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内装塗り壁材『深呼吸』の実力とは?

それでは、高性能塗り壁材と言われる深呼吸について、この材料の安全性や機能性を証明するために行われたさまざまな試験の結果をご紹介していきましょう。

新型コロナウイルス不活性化 99%を立証

内装塗り壁材『深呼吸』は、2021年10月に行った試験により、『新型コロナウイルス不活性化 99%を立証した』と公表しています。

この試験については、国際標準化機構ISO【ISO18184】に基づいたもので、厚生労働省登録検査機関により、以下のような内容の試験を受けたようです。

試験概要
検体表面に対して新型コロナウイルスのウイルス浮遊液を接種し、1 時間経過後、洗い出しを行い作用液とした。冷却しながら作用させ、1 時間後に作用液のウイルス感染価を測定。
引用:メーカーサイトより

試験結果についても、以下に引用しておきます。


試験結果については、左図をご参照ください。

1) 予備試験

溶出毒性試験:検体及び対照へ細胞維持培地を添加し、2 時間後に洗い出しを行い回収した。
回収液の宿主細胞への毒性を試験したところ細胞毒性は確認されなかった。

抗ウイルス活性不活化の確認:溶出毒性試験での回収液にウイルス浮遊液を添加し、感染価を測定した。検体及び対照試料での回収液は抗ウイルス活性が無いことが確認された。結果を表 1 に示した。

ウイルス液接種初発試験:検体及び対照試料へ接触 1 分後の感染価結果を表 2 に示した。

上記の試験によって『抗ウイルス99%を立証』と紹介されています。

上述の試験結果を見て分かるように、内装塗り壁材『深呼吸』は、新型コロナウイルスに対して「一時間後99.94%」「一分後99.86%」と、いずれも99%以上と高い数値となっており、ウイルスの不活性化が認められています。

国土交通省認定の不燃材料

内装塗り壁材『深呼吸』は、国土交通省認定の不燃材料として認められています。

引用:メーカーサイトより

内装塗り壁材『深呼吸』は、 国土交通省による「不燃性能試験方法」に従って発熱性試験を実施しています。そして、3回の実験を繰り返し、統計をもとに不燃材料として認定されています。深呼吸の耐火性能については、メーカーによる実験動画も公開されていますので、以下の動画も確認しておきましょう。

> 耐火有害ガス比較実験

調湿効果について

内装塗り壁材『深呼吸』は、防音室の壁としては非常にありがたい性能となる高い調湿効果を持っています。実際に、日本建築総合センターで行った吸湿・放湿の性能評価で、非常に高い値を示しています。

左図は、日本建築総合センターで行った吸湿・放湿試験に関するデータです。

JIS規格では調湿型塗材の規格値が『70/㎡』と定められているのですが、「深呼吸」が示した結果は左図の通り、非常に高い吸放湿性能を示しています。

なお、吸着性能については、ホルムアルデヒドとアンモニアについて調査しており、両者ともに吸着することが確認されています。ただし、この試験結果は、最大吸着量や温度上昇における再放出の問題に言及するデータではありません。

このように、内装塗り壁材『深呼吸』は、非常に高い調湿効果を持つことがわかります。防音室は、音を防がなければならないことから、通常の居室とは比較にならないほど気密性が高くなります。そのため、湿気が非常にこもりやすく、高湿状態が続くことでカビの繁殖を招きやすくなってしまうという弱点があるのです。
防音工事の匠では、防音室が持つ湿気に弱いという弱点を解消するため、高い調湿効果をもつ深呼吸を標準仕様としています。

ホルムアルデヒド吸着試験について

「深呼吸」は、株式会社環境技研によるホルムアルデヒドの吸着検査を実施しており、その試験では、室内のホルムアルデヒドが「0」になりました。

ホルムアルデヒドの吸着検査の方法についてですが、左図のように、10Lのテドラーバッグに「深呼吸」を入れ、空気10Lを封入します。そして、室温を25℃に保った室内にて、ホルムアルデヒド濃度約10ppmに調整した試料ガスとの吸着を検査するという形になります。

この検査では、0、5、10、15、20、30、40、50、60分後のテドラーボックス内のホルムアルデヒド濃度を検知管を用いて測定します。
ガステック91で検出下現値以下になった時点でガステック91Lに切り替え0.1ppmまで測定を実施。

検査結果は、以下のようなグラフを示しています。

引用:メーカーサイトより

内装塗り壁材『深呼吸』については、このほかにもさまざまな試験を行っており、どれも非常に高い性能を示しています。試験結果などについては、メーカーサイトを確認してみてください。

> 安心・安全を証明できた内装塗り壁材

内装塗り壁材『深呼吸』がオススメな人

弊社が防音室の内壁材として『深呼吸』を採用しているのは、非常に高い調湿効果を持つことから、防音室自体の寿命が長くなると考えられるからです。以前別の記事でもご紹介していますが、防音室は、その特性上、高い気密性を持つ部屋に仕上がりますので、湿気がこもりやすくカビなどの繁殖を招きやすいという弱点を持っているのです。実際に、他社で施工した防音室に関する手直しの相談が弊社に入った時、現地調査をしてみると壁の中に施工されている吸音材がカビだらけになっていた…なんてケースが非常に多いです。

高い調湿効果を持つ深呼吸は、機密性が高い防音室で、換気などを行わなくても湿度の調節をしてくれるようになるので、防音室の経年劣化を抑えてくれるわけです。そして、この記事でご紹介したように、他にも多くの機能性を持つ壁材ですので、さまざまな悩みを持つ方にとって非常にありがたい材料になってくれる可能性があります。
ここでは、メーカーの公式サイトより、内装塗り壁材『深呼吸』の導入がおススメだとされる人の特徴をいくつかご紹介しておきます。

アトピーでお悩みの方

稚内珪藻土によってアトピー症状が改善されたという事例が、パナホーム(株)と浜松医科大学の共同研究結果により報告されています。
珪藻土は、海中の植物性プランクトンの死骸が堆積した岩石で、深呼吸に含まれている稚内珪藻土は地層の高い圧力によって、一般の珪藻土よりも細孔が多いです。そのため、湿度を調整する調湿性や有害化学物質などの吸着性に優れており、これがアトピー症状の改善に一役買っているのだと言われています。

参考:メーカーサイト

ぜんそくでお悩みの方

『深呼吸』は、ご家族の中に喘息で悩んでいる方がいる家庭には非常にオススメです。
深呼吸に含まれる酸性白土は、空気中の汚染物質とされるアンモニアやホルムアルデヒドなどを吸着する能力を持っていることが各種試験により実証されています。さらに、深呼吸には、高い除菌抗菌作用を持つとされる焼成ホタテ貝も含まれていることから、人の健康被害を引き起こすウイルスや菌について、99.9%除菌してくれ、安全・安心な環境を作ってくれるとされています。

参考:メーカーサイト

生活臭にお悩みの方

高気密・高断熱化が進む近年の住宅では、さまざまなニオイに関する悩みを抱える方が多いです。例えば、ペットを飼っているご家庭なら、トイレの匂いがどうしても残ってしまいますし、その他にも、タバコ臭や介護臭など、生活臭の問題は大きな悩みとなります。

このような、臭いに関わる悩みを抱えている場合、深呼吸が持つ消臭・脱臭・抗菌効果が非常に心強い味方になってくれるでしょう。さらに、この壁材は、光触媒効果で有機物を分解してくれるという効果まで持っていますので、壁に付着するさまざまな汚れにも強くなります。実際に、深呼吸は、介護施設や大型のペット関連施設などで広く採用されるようになっています。

参考:メーカーサイト

まとめ

今回は、防音工事の匠が、防音室の内壁材として標準仕様に採用している塗り壁材『深呼吸』の性能を示している試験データについて解説してきました。なお、この記事では、いくつかの機能に関する試験をピックアップしているだけで、記事内で紹介していない試験もたくさん行っており、どの試験でも深呼吸の高性能さを示す非常に高い結果が出ています。

防音室の化粧材については、好みのデザイン性が実現すれば何でも良いと考えてしまっている方も多いのですが、非常に高い調湿効果を持つ深呼吸を採用しておけば、湿度によって防音室が劣化してしまうのを防いでくれるようになり、より長く防音室を利用することができるようになります。

何度も言いますが、機密性が高い防音室は、湿気の影響を非常に受けやすいと考えてください。防音工事の匠では、こういった防音室の弱点を解消するため、特殊な壁内換気機能や、壁そのものが調湿する機能を持つような施工を心がけています。これにより、他の防音工事業者では不可能な長期的な補償なども実現していますので、防音室をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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