新築マンションなのに、上の階の足音に悩まされている…トラブルになるのは嫌だし、自分で対策するにはいくらかかる?

今回は、マンションに住んでいる方に向けて、上階からの足音に悩まされてしまった場合の対処について解説していきたいと思います。まず大前提として、マンションは、足音など振動を伴うような音に弱いというのが定説で、これは最近建てられた新築マンションだとしても同じです。新築分譲マンションを購入した場合、防音性能などもしっかりしていると考えるものですし、上階からの足音に悩まされてしまう…なんてことになると、欠陥住宅なのではないか…と不安に感じてしまう方も多いです。しかし、フローリング仕上げが当たり前の最近のマンションなどは、天井の構造などの関係から、低周波音に弱いという弱点を持っており、小さなお子様がいるご家庭が上に住んでいる場合、子供が走り回る音に悩まされてしまう…なんてことが考えられるのです。

そこでこの記事では、せっかく購入した新築マンションで、可能な限り快適に生活するため、おさえておきたい上階からの足音対策をご紹介していきます。

集合住宅で騒音に悩んだ時の対処について

マンションなどの集合住宅で生活する場合、騒音トラブルの可能性がすぐ近くに存在すると考えなければいけません。集合住宅は、同じ建物内に、さまざまなライフスタイルを持った人が一緒に住んでいるわけですので、何の悪気もなく、普通に生活しているだけでも、他人から「うるさいな…」と思われてしまうこともあるのです。それでは、分譲マンションなどを購入した際、自分が騒音に悩まされてしまった…なんて場合、どういった対処を行っていくべきなのでしょうか?

まず最初に行うべきなのは、管理会社などに相談するという方法です。分譲マンションなどは、専門の管理会社に建物の管理を委託する場合がほとんどで、この管理会社はそこに住む住人が快適に過ごせるようにする義務があるのです。したがって、悩まされている音の大きさや、どういった時間に音が生じているのか、あなたの被害が証明できるような物を用意して、管理会社に相談しましょう。既に何らかの健康被害が生じている…という場合は、診断書などもとっておくと良いでしょう。
管理会社は、住人から騒音問題の相談があれば、住人全員が確認するような場所に「騒音問題が発生している!」という注意喚起などを行います。それでも解消しない場合は、音源になっているご家庭に文書で注意を行うなどの対応を行ってくれます。

なお、管理会社に相談したものの、なかなか対処してくれない、「騒音はお互い様でしょ」などと、放置されるなんて状態であれば、自分で上の階の住人に相談するしかないでしょう。ただし、強い口調でクレームを言いに行く…なんてことをしてしまうと、相手も感情的になってしまい、余計にトラブルが大きくなってしまう恐れがあります。あくまでも「お願いする」というスタンスで行ってみるのがオススメです。

流石に、新築で購入した物件だし、近隣住民との関係を壊したくない…と考えるのであれば、自宅に防音対策をするしかありません。

集合住宅での天井防音について

集合住宅に住む際に、上階からの音に悩まされたくないのであれば、最上階に住めばよいのですが、分譲マンションの場合、上の階ほど価格が上がりますし、それはなかなか難しい問題ですね。

基本的には、集合住宅に住む限りは「ある程度の騒音は許容すべき」というスタンスが大切です。というのも、人間が生活を進める限り、完全に無音で過ごすなんてことは不可能なのですし、あなたが上階の音に悩んでいるのと同じく、あなたの下の階の方があなたのご家族の足音で悩まされている…可能性はゼロではないのです。

コロナ禍で在宅時間が長くなっている現在、ちょっとした生活音が原因となる騒音トラブルが増えていると言われているのですが、「生活音はお互い様」という視点は持っておきましょう。そして、どうしても近隣からの音に我慢が出来ない…という場合、ご自身の家に防音対策を施すという手もあります。ただし、マンションの天井での防音工事は、その構造から非常に難しいということは頭に入れておいた方が良いですよ。

天井の防音を成功させるには、そもそもどのような構造になっているのかを知っておきましょう。

天井の構造を押さえておこう!

まずおさえておきたいのは、一般的なマンションの天井は『二重天井』と呼ばれる構造になっているということです。一口に天井と言っても、コンクリート打ちっぱなしの部分が見えるような『直天井タイプ』も存在しており、近年では見た目の問題から、わざわざ直天井タイプにリフォームするような方も多いようです。

一般的なマンションでは、「天井スラブ」などと呼ばれる直天井構造の上から板を張って、クロスなどでキレイに見えるようにした天井が普通で、これが二重天井です。二重天井は、直天井の上から板を張ることになるため、中には空間ができるようになっています。そして、この空間が存在するということが、上の階の子供が走り回って「ドンドン」と言った音が響く…という問題につながるのです。

上述したように、一般的なマンションは、二重天井の構造になっていることから、足音の様な低周波騒音には弱いのが特徴です。防音の知識があまりないリフォーム業者などは、二重天井にして吸音しましょうなどと提案することがあるそうですが、これは天井の足音対策としては論外です。また、天井に遮音シートを貼って音を遮りましょう…と言った提案も全く意味がありません。遮音シートによる対策は、人の話し声の様な空気音の対策には有効ですが、子供が走り回る時の衝撃音などの対策としては全く効果がないのです。

天井の防音対策

それでは、上階の足音に悩んでいる…と言った方のため、こういった衝撃音も関係する騒音を防ぐための対策もご紹介していきますよう。上述したように、足音の防音対策については、吸音すれば良い…、遮音シートで音を遮れば良い…と言った単純な対策だけではいけません。マンションの天井防音としては、以下のような3つの対策を行う必要があると考えてください。

  • 遮音対策・・・音をカットする
  • 吸音対策・・・音を吸収する
  • 制振対策・・・振動をカットする

具体的な防音工事としては、天井裏に吊り金具を設置して構造物としてのつながりを無くし振動をカットします。そして空気層と吸音材・遮音材という各層でしっかりと対策を行うのです。要は、天井が「遮音」「吸音」「制振」それをぞれの機能を持つ多重構造にするという方法で、上階からの音をシャットアウトするわけです。

マンションでの天井防音については、その構造と必要な対策を理解しておくと、「遮音シートで対策しましょう!」「吸音材を敷き詰めて対策しましょう」などという、防音の知識がない業者の提案に乗らなくて済むようになります。もし問い合わせしてみた業者が、このような多重構造でない提案をしてきた場合、さっさと相談を打ち切った方が良いでしょう。

まとめ

今回は、マンションに住んでいる方で、上階の足音に悩まされている…と言った方に向け、効果的な天井防音を行うために押さえておきたい基礎知識をご紹介してきました。

この記事でご紹介したように、一般的なマンションというのは、足音の様な低周波騒音には弱いという特徴があり、これは中古・新築関係なく、どういった構造になっているのかで騒音トラブルの可能性が変わってくると考えてください。最近では、マンションでの騒音トラブルが非常に多くなっているということから、足音などが伝わりにくい構造をしたマンションなども登場しています。どうしても騒音問題に悩まされたくない場合は、購入する前に「防音性能」に着目して物件選びをするようにしてみてはいかがでしょうか?

もし、既に足音に悩まされていて、管理会社などに相談したものの、音が解消されない…という場合、この記事でご紹介したような天井の防音対策を検討してみてはいかがでしょうか?ただし、足音の様な低周波騒音は、多重構造の防音対策が必要になるため、施工にかかるコストは割高になってしまいます。したがって、長時間滞在することが多いリビングや、寝室だけ防音を施すなど、必要な居室のみに防音対策を施すのがオススメです。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

古民家再生ショールーム防音工事の匠はショールームがあります

ピアノ防音室

実際に防音工事の匠が施工した防音室で防音性能を体験することで、当社の防音室の機能・音響などを体感していただけます。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物にショールームがある会社さんが多い中、特に施工後にショールームと性能や音の反響がちがうといったトラブルが戸建てのお客様に多い業界ですが、町家再生事業として難易度の高い防音室を防音性能が最も出にくいとされる木造町家のショールームをご用意いたしました。

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