エアコンの室外機がうるさい…騒音の原因や対処法について

四季のある日本では、夏は暑く冬は寒い…という気象条件のため、現在ではエアコンが快適な生活を助けてくれています。しかし、季節によっては夜中もフル稼働させることになるため、

「エアコンの室外機がうるさくて眠れない…」
「室外機の音で近隣に迷惑をかけていないかな?」

など、エアコンの稼働が騒音トラブルの問題を引き起こさないか気が気でない…という方も少なくありません。実際に、近年非常に高い人気を誇るエコキュートに関しては、エアコンと同じような室外機が使用されていますので、ガス給湯器からエコキュートに切り替えて、騒音トラブルになってしまった…などという事例もあるのです。

そこでこの記事では、今や日常生活に欠かすことができない設備となっているエアコンについて、室外機から出る騒音の原因や対処法について簡単にご紹介します。

エアコンの室外機から音が出る理由について

そもそも、エアコンをつけた際に、室外機からの音がうるさく感じてしまった場合、エアコンが壊れてしまった…と考える方もいるかもしれません。しかし、音の大小はあれど、エアコンの室外機は基本的に音が生じてしまう仕組みになっています。つまり、単純に室外機から音が出ているだけなら、故障ではありません。

エアコンの室外機から音が出る仕組みについてですが、エアコンは室内機と室外機がセットになって室温のコントロールを行う機械です。室内機と室外機は、パイプでつながれており、その中を循環する「冷媒」と呼ばれるガスが大きな役割をはたします。例えば、室温を下げたいときには、冷媒が室内の熱を載せて室外機に移動し、室外機内の「熱交換器」で冷媒の熱を下げます。そして、熱が下ろされた冷媒が再びパイプを通って室内機に戻り、室温をコントロールするのです。

上記のように、室内機と室外機の中で冷媒を循環させて、空気を暖めたり冷やしたりする際には、モーターが活発に動いています。そして、このモーターの動きによる音が室外機から聞こえてくる音なのです。つまり、エアコンによって室温を温めたり冷やしたりする際には、必ず室外機から音が出てしまうという訳です。

室外機の音が大きくなる理由は?

購入したてのエアコンなどであれば、稼働による室外機の音をうるさく感じるようなことも少ないですよね。しかし、長年使用しているうちに、室外機の音が気になりだしはじめる…ということは珍しくありません。それでは、室外機の音が「うるさい…」と感じるほど大きくなるのはなぜなのでしょうか?
いくつかの理由が考えられますので、以下でご紹介しておきます。

室外機に汚れが溜まっている

まずは、室外機にゴミや埃が溜まっている…などの汚れが考えられます。室外機は屋外に設置するものですので、風に飛ばされてきたゴミや埃、落ち葉などが溜まってしまう場合があります。室外機にゴミが溜まってしまうと、熱交換を行うフィンや吹き出し口を塞いでしまうなど、余計な負担がかかるようになってしまい、音が大きくなることがあるのです。ゴミをそのまま放置してしまうと、故障の原因にもなります。

室外機が何かに接触している

室外機は、振動音が生じます。したがって、何らかの理由で室外機が動き何かと接触している、上に何か置いているなどと言った場合、振動によりそれらとの接触音が生じてしまいます。これに関しては、接触している部分を直せば音が収まると思います。

経年劣化や故障

上記のような理由がないにもかかわらず、「うるさい…」と感じるような大きな音が生じている場合、内部の部品が経年劣化しているなど、エアコン自体の故障が考えられます。一般的に、エアコンの寿命は10~15年程度と言われていますので、長く使用しているエアコンから騒音が出始めたら「買い替えかな…」と考えた方が良いでしょう。

汚れで室外機がうるさい時の対処法

それでは、ゴミやホコリが詰まってしまうことで室外機の音がうるさく感じてしまう場合の対処法をご紹介していきましょう。経年劣化や故障が原因であれば、買い替えか修理する必要があるのですが、汚れが原因の場合、自分で対処することも可能です。
まずは、以下の手順で室外機の清掃をしてみてください。

室外機の清掃手順

エアコンの室外機は、一般の方でも清掃することが可能です。清掃道具についてもほうきや古い歯ブラシ、掃除機などがあれば問題ありませんので、自宅にある清掃道具を使って綺麗にしてみましょう。手順は以下の通りとなります。

  • STEP① エアコンの電源を切る
    まずはエアコンの電源を落としてください。可能であれば、エアコンのコンセント自体を外しましょう。
  • STEP② 室外機周辺の清掃
    ほうきなどで室外機周辺の清掃をしてください。落ち葉やホコリなどを丁寧に取り除きます。
  • STEP③ 歯ブラシや掃除機で汚れをかき出す
    室外機前面のカバーや裏側、側面のフィンは非常に汚れが貯まりやすい場所ですので、掃除機などを使ってきれいに掃除して下さい。細かな部分は古くなった歯ブラシで汚れをかき出します。
  • STEP④ 雑巾で拭く
    ゴミやホコリ以外にも、排気ガスの油汚れなどがこびりついていますので、固く絞った雑巾などで水拭きし、キレイに汚れを落としてください。

室外機の清掃は上記のような手順で行ってください。
なお、キレイにしようと思っても、無理やり奥の方まで掃除したり、過度な力をかけてしまうのは故障の原因となってしまいます。側面のフィンなどは、ちょっとした力で曲がってしまい、正常に動作しなくなりますので、力加減に注意してください。

なお、エアコンの室外機を綺麗に掃除したにもかかわらず、騒音が全く収まらない…などという場合は、本体の故障が考えられます。購入してからそこまで長く使用していないエアコンであれば、地域のエアコン修理業者に点検してもらうと良いでしょう。10年以上使用したエアコンであれば、そろそろ寿命と考えて買い替えがオススメです。

振動音は防振ゴムで対処

エアコンやエコキュートの室外機による騒音トラブルは、振動による低周波音が原因となる場合が多いです。昼間など、周囲がそれなりにうるさい状況であれば、特に気にならない音なのですが、深夜帯に振動音が生じてしまうと、とても気になってしまう…という方が一定数いるのです。

こういった機器の振動による騒音は、防振ゴムを下に敷いて設置することで、騒音をかなり軽減することができます。したがって、エアコンの取り付けを依頼する際に、防振ゴムを設置してもらうようにしましょう。なお、洗濯機に関しても、振動による騒音が考えられますので、下に振動を抑える物を敷いておくのがオススメですよ。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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