新築時に取り付けがオススメ?窓シャッターは防犯や防音効果が得られる!

今回は、新築業界で人気の住宅設備となっている『窓シャッター』を取り付ける効果についてご紹介していきたいと思います。

一昔前までの日本の住宅では、昔ながらの雨戸が採用されていることが多かったですね。現在でも、地方に行けば雨戸が取り付けられている住宅は多く存在しているのですが、新築戸建て住宅を購入する場合には、ほとんどの方が雨戸を採用しない時代になっています。その代わりに、近年では窓にシャッターを設置しているケースが非常に多くなっているのです。そもそも雨戸というものは、台風や季節風など、強い風を伴う悪天候が多い日本において、そういった風雨の影響から家や窓を守るというのが大きな役割となります。

もちろん、雨戸の代わりに採用されている窓シャッターに関しても、主な目的は一緒なのですが、実は窓シャッターが持つ効果はそれだけではないのをご存知でしょうか?窓シャッターを採用している方であってもあまり意識していないものですが、実は大きな窓部分にシャッターを取り付けることは、『防犯』や『防音』面で非常に高い効果が期待できると言われているのです。

そこでこの記事では、家を風から守ってくれる窓シャッターについて、副次的な効果である防犯・防音効果の詳細をご紹介しておきます。

窓シャッターは高い防犯・防音効果がある!

新築業界で人気の設備オプションとなっている窓シャッターですが、本来の目的は雨戸と同様に窓や家を風雨から守るというものです。さらにこの住宅設備に関しては、非常に高い防犯・防音効果が認められているのです。

そもそも、一般住宅で発生する空き巣被害については、どこから犯人が侵入するものかご存知でしょうか?当然、鍵の閉め忘れなどがあれば、玄関から侵入されてしまうこともあるのですが、泥棒に最も狙われている部分は『窓』だというデータがあるのです。警察庁が公表した平成29年の空き巣被害のデータを見てみると、戸建て住宅で発生した空き巣被害のうち、なんと窓からの侵入が57.6%を占めているのです。どの住宅でも、人が出入りする場所と言うイメージが強い玄関に関しては、セキュリティがしっかりしているのですが、窓に関しては防犯対策が不十分な家が多いというのがこの結果から分かりますね。

さらに警察庁が公表した面白いデータがあります。都市防犯研究センターが行った「空き巣が侵入をあきらめる時間」の調査によると、何らかの理由で侵入に手間取った場合、侵入をあきらめる時間について「2分」と答えた元泥棒が約17%、「2分を超えて5分以内」と答えた元泥棒は約51%となったそうです。つまり、窓シャッターなどを設置して、空き巣犯が侵入する試みを5分耐えることができれば、約7割の空き巣被害を防ぐことができるということなのです。
窓シャッターを取り付けておけば、ガラスを割る前にシャッターを破壊しなければいけませんので、当然侵入のために時間がかかってしまうことになります。また、シャッターを破ろうと思えば、大きな音が生じてしまいますので、周囲に自分の犯行を伝えてしまう恐れまで生じてしまう訳です。したがって、窓シャッターがある家とない家では、前者の方が格段に侵入時間が長くなり、防犯効果が高くなるわけです。

防音効果に関していえば、音を遮るものが単純に増えるわけですので、窓シャッターがない家よりは確実に遮音効果が高くなります。したがって、コロナ禍で在宅時間が増えた今、周辺環境の音で仕事などに悪影響が出ないよう、窓シャッターを後付けする方が急増していると言われています。窓シャッターは、防犯だけでなく、Withコロナ時代には非常に有効な設備になると考えられるでしょう。

窓シャッターにも種類がある

それでは、実際に窓シャッターを導入しようと思った時に、注意しておきたいポイントもご紹介していきましょう。窓シャッターは、新築業界で非常に高い人気を誇るようになっていることから、さまざまな種類が存在するようになっています。ここでは、大きく3つに分けて、それぞれのシャッターを導入した時の防音効果などをご紹介しておきます。

クローズタイプ

まずは『クローズタイプ』の窓シャッターです。最も一般的なシャッターで、通風採光用の穴などがないタイプを指しています。一般的に「窓シャッター」という場合には、このクローズタイプを指していることがほとんどだと考えて問題ありません。

このタイプのシャッターは、通風採光用の穴がないため、シャッターを閉めていれば、室内に光を取り込むことができなくなります。したがって、昼間はシャッターを開けておき、夜間は防犯のために閉めておくという運用方法が一般的になるでしょう。防犯や防音効果の側面から考えた場合、閉め切った状態であれば、非常に高い効果を期待できると考えられます。

とはいえ、シャッターを閉めた状態にすると、風も光も取り込めないので、テレワークで昼間も家にいるなどという場合、使い勝手が逆に悪くなってしまうと考えられます。常に電気をつけて空調機器を使うとなると、光熱費が気になりますし、自然の風を取り込みたいと考えれば、シャッターを開けざるを得ないわけです。したがって、日中はシャッターを開けておくという方が大半だと考えると、防音効果は得にくいと考えておいた方が良いです。ちなみに、防音効果を狙って、日中もシャッターを閉めきっておくと、ずっと留守にしている家…などと考えられてしまい、泥棒に狙われてしまう恐れもあります。

スリットタイプ

次はスリットタイプト呼ばれる防犯シャッターです。このタイプは、シャッターにスリットが入っており、閉め切った状態でも室内へ光を取り込むことが可能です。防犯効果の面で考えると、日中にシャッターを閉めていても、スリットがあることから中に人がいると判断されるため、侵入窃盗犯に狙われる心配が少なくなるでしょう。

防音効果の面では、スリットが入っていることから、あまり効果が得られなくなってしまうと考える方が多いと思います。確かに、クローズタイプと比較すれば、防音効果が落ちてしまうのは間違いないのですが、近年登場した電動シャッターなどであれば、スリットの幅を全開、半開などと調節することができ、騒音対策にも効果的に活用することができます。

したがって、日中でも防犯や防音を意識しながらシャッターを活用することができるため、テレワークなどで在宅時間が増えたご家庭にはオススメのタイプと言えます。

ブラインドタイプ

最後は、ブラインドタイプと呼ばれるものです。このタイプは、防音・防犯効果を高めつつも生活にすぐに馴染む窓シャッターになると言われています。ブラインドタイプは、通常のブラインドのように、スラットの角度を自由に調節できるシャッターとなっています。したがって、光を取り込む量などを自分の好みに合わせて調節できると言う点がメリットになります。例えば、曇りの日はスラットを全開にしておく、日差しが強い日はスラットを閉めておくなど、生活に密着したシャッターの使い方ができると言われています。

防音効果に関しても。スラットの角度を調節することによって外部から侵入する騒音の調節ができるというメリットがあります。騒音をできるだけ遮断したい場合は、スラットを閉めれば良いですし、通風や採光も欲しい場合は少し開けておくなど、自由自在に調整できると言う点が最大のメリットです。

まとめ

今回は、新築業界で人気の設備となっている窓シャッターの基礎知識をご紹介してきました。台風が必ず上陸する日本では、古くから窓や住宅を守るために雨戸が採用されていました。しかし、近年では雨戸に代わって窓シャッターが主流になっており、この記事を読んでいただいている方の中にも、窓シャッターの取り付けを考えているという方が多いのではないでしょうか?

本来は、風雨から家を守ってくれるものなのですが、運用方法によっては高い防犯・防音効果が得られる設備になるとも言われています。ただし、毎日窓シャッターの開閉をするのが大変で、結局使わなくなってしまう…なんて話もよく聞きますので、本当に必要かどうかはしっかりと検討すべきだと思いますよ。住宅全体の窓にシャッターを取り付ける場合、開閉が手間なくできる自動の電動シャッターがオススメです。コスト的には電動の方が高額になりますが、開閉の手間がない分、日常生活に馴染む設備になってくれると思います。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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