防音工事を始めとしたリフォーム全般のよくある質問について

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

戸建てや集合住宅に関わらず、マイホームを所有している方がいずれ経験することになるのがリフォーム工事です。どのようなお宅でも、そこに存在しているだけで徐々に劣化が進行することから、大切なマイホームを長く良い状態で保つためにも、定期的な点検と修繕が必要になるのです。

ちなみに、建物に対する修繕や改修工事については「リフォーム」と呼ばれる場合と「リノベーション」と呼ばれるケースがあります。リフォームとリノベーションについては、言い方が違うだけで、意味しているものは同じと考える人がほとんどだと思います。しかし実は「リフォーム=劣化した部分をもとに戻すための工事」「リノベーション=元の状態よりも価値や利便性を高めるための改良工事」という感じに、指している工事の種類は異なります。もう少しわかりやすくするために具体例を出すと、外壁塗装が劣化してきたから塗り替えするという工事はリフォームで、通常の居室に防音工事を施し防音室にする工事はリノベーションといった感じです。外壁塗装は、塗膜の効果をもとに戻すために行うものですが、防音工事は元の居室に「防音性能」というもともとなかった機能を追加する工事なので、工事を行う目的が異なるわけですね。

なお、この記事では、リフォームもリノベーションも「既存住宅に施す工事」であることから、リフォーム全般とまとめてよくある疑問を解説します。

リフォーム全般のよくある疑問

住宅のリフォーム工事は、マイホームを所有している方ならいずれ必ず経験することになります。どのような建築物でも、新築時の状態を一生の保ってくれるようなことは有りませんし、劣化状況に合わせて必要な修繕工事を行わなければならなくなるのです。また、ライフステージによって住宅に求められる機能性が変わってしまう事から、新たな機能を追加するための改良工事が必要になることも考えられるでしょう。

つまり、マイホームを所有している方なら、多くの方が疑問に感じる以下のポイントは頭に入れておいて損はないのです。ここでは、リフォーム全般について、よくある疑問とその答えを解説します。

Q.1 工事請負契約はどんな書類が用意される?

リフォーム工事は、契約時に交わされる書類に関する疑問を持つ方が多いです。というのも、リフォーム工事の中には、小規模で安価な工事も珍しくなく、そういった場合は契約書を作成せずに口約束で工事をするリフォーム会社などもあるからです。確かに、お客様側が口約束でも構わないと言えば、それで工事を進めてくれる会社があるのですが、これはトラブルのもとなので、契約書は必ず書面で交わすようにしましょう。

リフォーム工事の契約の際には、工事請負契約書の他、最終的な設計図面と契約金額の書かれた見積書などが提示されるはずです。お客様側は、その内容を詳細まで確認し、内容に納得できれば署名・捺印すると良いでしょう。注意が必要なのは、名目上「契約書」と記載されているものの、工事の内容については一切書かれていない…なんて場合もあります。工事内容が分からなければ、あなたが希望する工事を本当に行ってもらえるのか、後から追加費用が請求される心配がないのか分かったものではありません。したがって、工事の契約をする際には、内容が詳細まで分かるものを書面で提示してもらうようにしましょう。

なお、契約約款の部分に、瑕疵がある場合の責任やクーリングオフなどについての説明がきちんと書かれているのか、また内容をきちんと説明してくれるのかもチェックが必要です。

Q.2 契約後にキャンセルすることはできるの?

契約後のキャンセルの取り扱いについては、リフォーム会社やキャンセルするタイミングによって変わります。

一般的なキャンセルの対応については、お客様都合でのキャンセルの場合、キャンセル料を請求される、もしくはそれまでにかかった実費分を請求されるという形式になっていると思います。この辺りは、契約書に記載されているはずなので、契約時にきちんと確認しましょう。(※キャンセルの面からも契約書を交わす必要があるということが分かりますね)

キャンセルを言い出すタイミングによっては、工事開始前でも、材料の仕入れが完了している可能性がありますよね。リフォーム会社は、既に費用が発生してしまっているわけなので、その分の代金はお客様に請求するという形になるわけです。したがって、「リフォーム工事をするか迷っている…」「相見積もり中でどの会社に頼むか迷っている」なんて状態なら、契約はしない状態で、慎重に検討しましょう。

※訪問販売により契約した場合には、クーリングオフ制度の対象になり、契約日から8日以内であれば契約を解約できる場合があります。

Q.3 工事期間はどれくらいかかる?

工事にかかる期間については、どのような内容のリフォームを行うのかによって大幅に変わります。契約時には、見積りや設計図と一緒に工程表が提示されると思うので、それを見て確認すると良いです。

工事期間について、防音工事を参考にすると、窓を二重窓にするといった単純な設備の取り付けの場合、最短1日で工事が終わるケースもあります。しかし、部屋全体を防音室に作り替えるなど、大規模なリフォーム工事を行うケースでは、最低でも2週間程度、長ければ1カ月程度はかかってしまいます。

一般リフォームの場合、日常生活にも影響が出てしまう工種があるので、その辺りは注意しましょう。例えば、浴室のリフォームの場合、工事期間中は銭湯などに行かなければならなくなりますし、キッチンの工事は、数日間調理ができないため、外食しなければならなくなることも考えられます。トイレについて、数日にわたる工事の場合、簡易トイレを設置してもらうなどの対策を検討する必要があります。

Q.4 工事中は立会いする必要がある?

工事中の立会いについて質問を受ける機会も多いです。

リフォーム工事は、住みながら工事を進めてもらうことができるのですが、その場合は、家の中で好きに過ごしていれば良いです。もちろん、工事の音などが気になるなら、外出していても構いません。つまり、常に工事に立ち会っておく必要はありません。

ただ、住みながら工事をしてもらうのではなく、実家を相続してリフォームするなど、離れた場所に住んでいる場合、工事の進捗などを確認するため、何度か足を運んで立会いしておいた方が良いです。工事中に、確認しに来ることがあると職人さんが認識していれば、手抜き工事をされるリスクも少なくなります。
なお、リフォーム工事は、完了後に見えなくなる部分もあると思います。そのような場合、報告書や写真などで確認できるようにしてもらいましょう。

Q.5 リフォーム中の水道・電気などの使用料は誰が持つの?

リフォーム工事を行う際は、工具を動かすための電気は、家のコンセントを利用します。工事後の洗浄なども、お家の水道から水を出すことになるのですが、中には、この電気や水道の使用量はだれが払うべきなの…と疑問に感じる人もいるようです。

これについては、工事に伴う電気や水道料金は、施主が負担するのが一般的です。リフォーム工事に必要なエネルギーなので、工事費の一部と認識しましょう。

Q.6 職人さんへのお茶出しは必要?

リフォーム工事に関する疑問では、「作業をしてくれる職人さんにお茶は出すべき?」という部分が気になるという方が多いです。一昔前であれば、10時と15時に、簡単なお菓子を用意して、お茶を出すというのが施主側の役割のようなイメージでしたよね。

ただ、昨今のリフォーム工事業界では、施主様に余計な不安や手間をかけさせないため、休憩中などにお茶やジュースを出さないでくださいとしている施工会社が増えています。そのため、基本的には、お茶やお菓子は出す必要がないと考えておいて構いません。お茶を出さないからと、手抜き工事をするような業者もありません。
なお、真夏の暑い時期のリフォーム工事で、「大変そうだし冷たいものを出してあげたい!」と考えるなら、出しても構わないとは思います。

関連:防音工事の対応について!リフォーム工事を行ってくれる職人さんにお茶出しは必要?

Q.7 住みながら工事を進めてもらうことはできる?

リフォーム工事は、基本的に住みながら工事を進めてもらうものなので、この質問の答えは「可能」となります。ただ、住宅全体を触らなければならないほどの大規模リフォームとなると、施工会社側に仮住まいの用意を依頼されることでしょう。その場合は、日常生活にも支障があるはずなので、仮住まいに一度引っ越した方が良いです。

なお、「住みながらの工事を希望する」方は、仮住まいへの引っ越し作業がネックになっているからですよね。ただ、リフォームする箇所によっては、住みながらの方がデメリットが大きくなる可能性もあります。例えば、リフォーム工事によって水道やガスが使えなくなり、自炊ができない、お風呂に入れない…なんて時期もあるのです。このような場合、毎日外食して銭湯に行くなんて形になり、仮住まいよりもコストがかかってしまう可能性があります。

Q.8 リフォームと関係ない場所を傷つけられたら?

これについては、業者側が破損させた事実が判明すれば、リフォーム会社側が修繕してくれます。

リフォーム工事を行う際には、工事と関係のない場所を傷つけないよう、きちんと養生してくれます。さらに、細心の注意を払って作業を行ってくれるので、基本的には家や家財が傷つけられてしまう…なんて心配はないでしょう。

ただ、リフォーム工事を行うのも人間ですので、絶対にミスをしない…なんてことはなく、家や家財が破損させられることもあるので、見つけた時には業者側に指摘して修繕してもらうと良いです。なお、万一に備え、壊れやすいものや貴重品などは、作業を行う人が立ち入らない場所に片付けておくのがおすすめです。

まとめ

今回は、住宅リフォーム全般に関わるよくある質問とその答えをご紹介しました。リフォーム工事は、マイホームを所有している方ならいずれ必ず必要になるので、記事内で紹介した内容は頭に入れておくと良いでしょう。

この他にも、細かな疑問などがあると思いますが、少しでも不安に感じる、疑問を持ったなんて時は、打ち合わせ時に必ず確認するようにしましょう。リフォーム工事を行ってくれる職人さんも、言葉で言ってもらわなければお客様が何を希望しているのか正確に把握することはできません。リフォーム工事に失敗しないためには、少しでも疑問を持った時は、その時点で業者さんに質問し、不安を解消してもらうという行為が非常に重要です!

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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