6畳程度の防音室の値段について!プロに防音室を依頼するといくらかかるにお答え!

自宅に高性能な防音室が欲しいと考えた時、まず最初に思い浮かぶのは「防音室の値段はいくらぐらいなのだろう?」というコストの問題なのではないでしょうか?防音室は、その他の住宅リフォームと比較すると、使用する建材が多いことや専門性が高く熟練の職人さんに作業してもらわなければならないといった理由から、防音室を作るための工事にかかる費用が高くなってしまいがちです。

実際に、インターネットで防音室工事の値段について検索してみても、6畳程度の部屋を楽器用の防音室に作り替える場合で、200~500万円という非常に高額なコストがかかると紹介されているのを見かける機会が多いと思います。ただ、防音室を作るための値段については、お客様の防音室の利用用途や施工条件、周辺の音環境などによっても大きく変わるため、業者に問い合わせをする前に自分が目的とする防音室の費用相場を掴んでおきたいと考える方が多いはずです。

そこでこの記事では、防音工事の匠に防音室工事の相談をしたとき、いくらぐらいの値段で防音室が作れるのかについて大まかな費用相場をご紹介したいと思います。なお、記事内でご紹介する防音室の値段については、6畳程度の防音室を作ることを想定しています。

ピアノ用防音室の値段(6畳程度)

防音室のご相談では、やはりピアノ演奏用の防音室のご依頼が多いです。ピアノは、お子様の情操教育にも役立つと言われており、お子様が小さなころから習い事の一つとしてピアノを始めさせるというご家庭も少なくありません。もちろん、自宅にピアノを設置していなくても、近くの教室に通わせるという方法も考えられますが、コンクールに出場するなど、ある程度本格的にピアノを習わせているご家庭の場合、自宅でも練習環境を整えてあげようと考え、我々のような防音工事業者に相談するという流れが出来上がっているのです。

ピアノは、非常に美しい音色が特徴の楽器ですが、それなりの腕前を持つ方が演奏した場合、100dB近い音量が出る楽器なので、何の防音対策も行わないまま自宅で演奏した場合、高確率で騒音トラブルに発展してしまう可能性があります。最近では、楽器で音量調節が出来たりヘッドホンなどに繋ぐことで外に音を出さずに演奏できる電子ピアノなども登場していますが、アコースティックピアノとは弾き心地が微妙に異なるという問題もあり、ピアノの上達を重視する場合にはあまりおすすめではないという声も多いです。また、ピアノの上達は、自分の演奏音を耳で聞きながら練習する方が上達が早いと言われることもあり、自宅に防音室を求める方が多いのだと思います。

ピアノ用の防音室に関しては、楽器から生じる美しい音色だけを対策するのでは不十分で、ピアノ本体から伝わる振動音の対策も必要になります。したがって、マンションなどの集合住宅にピアノ用防音室を作る場合には、部屋の中にもう一つの部屋を作るといった感じに、浮き構造の防音室に仕上げるのが一般的です。それでは、このようなピアノ用防音室の値段はいくらぐらいなのでしょうか?ピアノ用防音室の値段は、利用する時間帯を制限することで費用を抑えることも可能なので、ここでは、6畳程度の部屋をピアノ用防音室にする場合について、昼間に利用する場合と夜間も利用する場合に分けてご紹介します。

昼間~夕方の利用を想定するピアノ防音室の値段(6畳程度)

防音室の値段は、使用する楽器や周辺の音環境以外にも、防音室の使い方を工夫することによって抑えることが可能です。例えば、ピアノの防音室についても、周辺に雑音が多い昼間や夕方までしか利用しないようにすれば、防音室に必要な性能を抑えることが可能になるため、防音工事にかかる費用を抑えることが可能です。その逆に、24時間いつでも演奏が可能なレベルの防音室を求める場合、環境騒音が小さくなる深夜帯の演奏を想定しなければならなくなるため、高い性能を持つ防音室が必要で、その分工事にかかる費用が高くなるといった感じです。

ピアノ用の防音室でも、昼間や夕方のみの利用を想定する場合には、6畳程度の防音室で、以下のような値段になります。

  • ・防音性能:戸建てDr40(マンションならDr65)
  • ・工事費用目安:6畳 160万円~
  • ・工事期間:7日~10日

昼間や夕方に利用するピアノ用防音室であれば、戸建てでDr40程度の性能を目指します。この場合、6畳程度の防音室の値段は160万円~を想定しておきましょう。

24時間の利用を想定するピアノ防音室の値段(6畳程度)

上述したように、深夜帯のピアノ演奏を想定するなど、24時間対応の防音室を作りたい場合は、高い性能が求められます。これは、夜間になると人間の行動が少なくなるため、周囲の環境騒音が小さくなることが原因です。人々が寝静まった深夜帯は、周囲が静かな分、ちょっとした音漏れが目立ってしまいますので、かなり高い性能の防音室が必要になるのです。

24時間演奏可能なピアノ用防音室の値段は以下のようになります。

  • ・防音性能:戸建てDr50(マンションならDr75)
  • ・工事費用目安:6畳 180万円~
  • ・工事期間:10日~14日

このように、昼間の演奏を想定する防音室よりも防音工事にかかる費用が高くなります。自宅でのピアノ演奏について、どのような時間帯に行う想定なのかをよく考え、自分たちに必要な防音室の性能を見極めると良いでしょう。

> ピアノ用防音室の詳細はコチラ

クラシック楽器(管楽器用など)防音室の値段(6畳程度)

次は、クラシック楽器用の防音室の値段です。クラシック楽器は、さまざまな種類がありますので、詳細な値段については、お気軽に弊社までお問い合わせください。

クラシック楽器は、バイオリンなどの弦楽器や、トランペットやサックスなどの管楽器など、さまざまなタイプが存在します。ただ、多くの楽器については、手に持って立って演奏する形となるため、振動音対策が重要になる打楽器と比較すると防音は容易です。もちろん、クラシック用楽器の中でも、低音が特徴の楽器については、振動音対策も必要になります。

クラシック楽器についても、演奏を想定する時間帯によって必要な性能が変わります。

昼間~夕方の利用を想定するクラシック楽器用防音室の値段(6畳程度)

ピアノ用防音室同様に、クラシック楽器用防音室でも、環境騒音が大きい昼間や夕方までの利用に限定する場合、防音室に求められる性能が低くなります。つまり、防音室を作るための費用を安く抑えることが可能なのです。

例えば、6畳程度のクラシック楽器用防音室の場合、以下のような費用感となります。

  • ・防音性能:戸建てDr50(マンションならDr65)
  • ・工事費用目安:6畳 160万円~
  • ・使用可能楽器:トランペット、ホルン、サックス、チューバなど

上述したように、クラシック用の楽器はさまざまな種類があり、使用する楽器ごとに音の特徴が大きく変わります。ただ、多くの場合、防音はそこまで難しくはないため、6畳程度の防音室の値段は160万円~となります。

24時間の利用を想定するクラシック楽器用防音室の値段(6畳程度)

管楽器などは、110dBを超える大きな音が生じる楽器もあります。したがって、深夜帯の利用を想定しているのであれば、防音室に求められる性能はかなり高くなると考えてください。人が寝静まる深夜帯に楽器の練習を行う場合、少しの音漏れが騒音トラブルの引き金となってしまう恐れがあります。

24時間利用を想定したクラシック楽器用防音室の値段は以下の通りです。

  • ・防音性能:戸建てDr60(マンションならDr75)
  • ・工事費用目安:6畳 180万円~
  • ・使用可能楽器:トランペット、ホルン、サックス、チューバなど

防音室の値段は、使用する楽器の種類によって上下しますので、詳細は防音工事の匠にお問い合わせください。

> クラシック楽器用防音室の詳細はコチラ

ホームシアターやカラオケなど趣味用防音室の値段(6畳程度)

防音室のご依頼については、「自宅で楽器の練習をしたい!」など以外にも、趣味用の防音室を作りたいという相談が増えています。例えば、昔からホームシアターに憧れていて、新築の購入に合わせてホームシアター用の防音室を作りたいとか、コロナ禍以降は、自宅でカラオケを楽しめるようにしておきたいなどと言った相談が増えています。

ホームシアターやカラオケについては、皆さんが考えている以上の大きな音が生じます。スピーカーを通した音量となるため、100dBを優に超える大きな音が生じたり、重低音による振動など、近隣に住む方に配慮しなければならないポイントは多いのです。また、ホームシアターにしてもカラオケにしても、防音室工事にかかる費用以外に、機器を取りそろえるために100万円前後の費用がかかることは頭に入れておいた方が良いです。

ここでは、ここ数年、一気にお問い合わせが増えている、ホームシアターやカラオケなど、趣味用の防音室の値段についてご紹介します。

ホームシアター用防音室の値段(6畳)

まずはホームシアター用の防音室です。ホームシアター用の防音室は、シアター専門店様と設備関係工事の区分けをして、防音工事を進めなければいけません。また、ホームシアターのような趣味用の防音室は、単に音漏れを防げれば良いのではなく、お客様の好みの音響環境を整えることも非常に重要です。防音工事の匠では。映画館さながらの音響環境の設計を熟練のプロが行っていますので、長時間の視聴でも疲れないことはもちろん、臨場感のある音環境を作り出します。

6畳程度のホームシアター用の防音室は以下のような値段となります。

  • ・防音性能:Dr50~60
  • ・防音工事費用目安:1,700,000円~(工事期間:14日以上)
  • ・使用目的:ホームシアター、オーディオルーム、動画配信

ホームシアター用防音室の工事は、設備工事の関係もあり、楽器用防音室よりも工期が長くなります。防音室の値段は、170万円~となりますが、内装などにこだわる場合、費用が上昇していきます。

> ホームシアター用防音室の詳細はコチラ

カラオケ用防音室の値段(6畳)

最後はカラオケ用の防音室です。カラオケ用防音室は、その他の防音室と比較しても、コロナ禍以降、急激に需要が伸びてきています。皆さんの記憶にも新しいことですが、新型コロナウイルス問題の真っただ中にいた時には、外出自粛が求められ、気軽にカラオケボックスに足を運ぶことができなくなってしまいました。そして、人々の在宅時間がどんどん長くなり、「家で何をすれば良いのか?」と悩んでしまった方も多いはずです。
そして、このような状況の中、「外出できないなら自宅でカラオケを楽しめるようにすれば良い!」と考える人が増え、カラオケ用防音室の相談が増えているのです。カラオケ用防音室については、「所詮人の声だし、大した性能は必要ない!」と考えてしまう人がいます。しかしそのようなことはなく、マイクとスピーカーを通すことで、100dB以上の大音量となるため、非常に高い性能が求められます。また、カラオケを楽しむ際には、複数の人が室内で快適に過ごせるようにしなければならない為、部屋のデザインや換気、空調システムなどもしっかりと考慮する必要があります。

このような事から、カラオケ用防音室の値段は、ホームシアターよりも多少高く設定されています。

  • ・防音性能:Dr65~70
  • ・防音工事費用目安:1,900,000円~(工事期間:14日以上)
  • ・使用目的:動画配信なども可能

カラオケルームでは、ハウリングやノイズ対策も必要となりますので、商業用のカラオケボックスの施工実績を持つ業者に相談するのがおすすめです。

> カラオケ用防音室の詳細はコチラ

まとめ

今回は、自宅に防音室が欲しいと考えている方に向け、実際にプロの防音工事業者に防音室を作ってもらう値段について解説しました。

防音室と聞くと、非常に高額だというイメージを持っている方が多いのですが、防音工事の費用がかかってしまうのは、高性能な防音室を作るためには多くの建材が必要になってしまうことや、特殊な建具を利用しなければならないことも大きいです。また、一般の住宅リフォームとは異なり、専門性が高い工事となるため、熟練の職人さんに作業を行ってもらう必要がある点も費用が高くなる理由の一つです。

しかし、防音室というのは、部屋の中にもう一つの部屋を作るといった特殊な工法が採用されているため、使用されている件z内の量や技術力を考えると、決して割高な工事ではないと考えてください。また、工事完了後には、音の問題を気にせずに過ごせる場所が出来上がるわけですので、騒音苦情の心配がないと考えると、コスト以上のメリットがあるのではないでしょうか?

現在、自宅に高性能な防音室を作ろうとお考えの方がいれば、お気軽に防音工事の匠までお問い合わせください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

[trustindex no-registration=google]

古民家再生ショールーム防音工事の匠はショールームがあります

ピアノ防音室

実際に防音工事の匠が施工した防音室で防音性能を体験することで、当社の防音室の機能・音響などを体感していただけます。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物にショールームがある会社さんが多い中、特に施工後にショールームと性能や音の反響がちがうといったトラブルが戸建てのお客様に多い業界ですが、町家再生事業として難易度の高い防音室を防音性能が最も出にくいとされる木造町家のショールームをご用意いたしました。

このページの先頭へ