エアコンの室外機の音がうるさい!その原因と対策をご紹介

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今の時代、日常生活の快適性を維持するための設備としてエアコンは欠かせませんよね。エアコンは、室温や湿度を調整するための設備で、夏は部屋を涼しく、冬は暖かくしてくれるための設備です。現在では、人が滞在する場所については、ほとんどすべてにおいてエアコンが導入されるようになっていて、夏場や冬場などは常に稼働しているという場所が多いです。
ただ、どのような場所でもエアコンが稼働するようになった昨今では、この設備が原因となる騒音問題が発生するようになっています。特に、各家庭の生活空間が非常に近くなる集合住宅では、エアコンの室外機を原因として近隣トラブルにまで発展するケースが多くなっていて、この記事を読んでいる方の中にも「お隣さんの室外機の音がうるさい!」と言った悩みを抱えている方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、「エアコンの室外機がうるさい!」という問題について、なにが原因でうるさいと感じるような音が生じるのか、また音に悩んだ時の対策について解説します。
エアコンの室外機の音がうるさい原因
真夏や真冬の時期になると、外気温との格差が大きくなるため、室外機のモーター音が大きくなります。そのため、この時期になると「自宅のエアコンの室外機がうるさいのですが、何とならないでしょうか?」と言ったご相談が多くなります。
それでは、人が騒音に感じるほどの音がエアコンの室外機から生じるのはなぜなのでしょうか?ここでは、室外機から騒音が生じてしまう原因について解説します。
原因1 室外機が汚れている
一つ目は、室外機のメンテナンスを怠っていることで、室外機に汚れが付着し、余計なエネルギーを使わなければならなくなっていることで、騒音が出ているという状況が考えられます。例えば、室外機のフィルターが、ホコリやゴミで詰まってしまうと、熱がこもりやすくなり、室外機への負荷が大きくなることで大きなモーター音などが生じるようになるのです。
ただ、室外機の汚れが原因で騒音が生じている場合、綺麗に掃除してあげることで音を抑えることが可能になるので、騒音問題の解消はそこまで難しくありません。この場合、防音工事業者などに相談するのではなく、エアコンの取り付けやメンテナンスを行っている業者に相談すれば良いです。掃除だけであれば、1万円前後で問題を解消できるでしょう。
原因2 取り付けの不備
二つ目は、取り付けの不備です。例えば、室外機の下にブロックなどを設置するケースが、土台となる部分が不安定、もしくは不安定な状態で室外機を設置しているなどという場合、エアコン稼動時に室外機が左右に揺れてしまい、その振動によって異音が発生するケースがあります。また、古いエアコンなどになると、経年劣化によって室外機そのものの振動が大きくなり、コンクリートなどの固い地盤の上にそのまま設置している場合、室外機の脚部と地面との衝突で異音が生じてしまうことがあります。
これは、エアコンの室外機からの騒音問題で非常に多い原因となります。この問題への対策については、室外機に防振対策を施すという方法が最も有効です。具体的には、室外機を設置する際に、防振マットなどを設置することで、振動が床面に伝わりにくくするという方法になります。床面に伝わる振動が少なくなれば、その分、発生する異音も少なくなるため、騒音問題を防止することができるようになります。
原因3 エアコンの経年劣化
3つ目は、エアコンそのものの経年劣化です。エアコンも家電製品なので、一度設置すれば一生使えるというわけではありません。一般的に、エアコンの寿命は約10年などといわれているのですが、寿命が近づいてきたときには、モーター音などが大きくなってしまいます。冷蔵庫などについても、長期間使用していれば、ブーンと言った稼働音が徐々に大きくなりますよね。
この問題については、防音対策などでどうにかすると考えるのではなく、エアコンそのものを買い替えしたほうが良いです。近い将来、エアコンとしての機能が働かなくなると考えられますし、防音対策にコストをかける意味はあまりありません。
原因4 特に原因はない
4つ目は、エアコンを使用する時の稼働音を、単にうるさく感じているというパターンです。エアコンは、稼働時にモーター音や振動音がどうしても生じてしまう設備です。完全に無音の状態で稼働できるような設備ではないため、音に敏感な人の場合、「室外機がうるさい」と感じてしまう場合があるのです。
なお、真冬や真夏になると、外気温とエアコンの設定温度との差が大きくなると思うのですが、その場合、室外機にかかる負担が大きくなるため、モーター音も大きくなります。室外機自体に特に問題がないケースは、その他の部分に対策を施す必要があるでしょう。
室外機の音をうるさいと感じた時の対策
それでは次に、夏場や冬場に、エアコンの室外機の音をうるさいと感じた時の対策について解説していきます。室外機からの騒音について、自宅のエアコンが原因の場合、静音タイプに買い替えする、室外機の汚れを落としたり防振ゴムで振動対策をするといった対処で、騒音問題を解消することも可能です。
しかし、集合住宅で生活する人が増えている昨今では、自宅のエアコンではなく、隣人が使用しているエアコンの室外機の音に悩まされる…なんてケースも考えられるのです。この場合、室外機そのものに対策を施すことができないため、騒音の原因を無くすことは難しいのです。そこで、この場合の対策としては、外部騒音が部屋の中に入って来ないようにするという方向で検討すると良いでしょう。具体的な対策を以下でご紹介します。
窓の防音対策で室外機からの騒音を防ぐ
エアコンの騒音問題では、隣家の室外機が生じさせるモータ音や振動音が原因となるケースが多いです。一般的に、エアコンの室外機については、そこまで大きな音を生じさせるような設備ではないというイメージがあると思います。しかし、室外機の騒音を原因とした騒音トラブルに関しては、裁判沙汰にまで発展しているケースも報告されているので、注意が必要です。
それでは、隣家の室外機の音に悩んだ時には、どのような対策を施せば良いのでしょうか?これについては、そこまで難しく考えなくても良いです。室外機が原因となる騒音問題については、楽器騒音などのような非常に大きな音が生じるわけではないため、基本的には窓部分の防音性を高めるような簡易的な対策で解消できる場合が多いです。ここでは、外部騒音を防ぐための窓の防音対策をいくつかご紹介するので、現在室外機の音に悩んでいるという方がいれば、試してみましょう。
- ・隙間テープを設置する
築年数がある程度経過している部屋の場合、窓部分に隙間が生じてしまい、そこから外部騒音が侵入してきている可能性が考えられます。高気密性が重視されるようになった昨今の住宅の場合、窓部分の隙間も少なくなっているのですが、築年数が経過していれば、そもそもサッシの気密性が低い、経年劣化で隙間が生じるようになっているという可能性があります。この場合、窓に隙間テープを設置することで隙間を埋め、窓から外部騒音が侵入するのを防ぐと良いでしょう。 - ・防音カーテンを設置する
二つ目の対策は、窓に設置しているカーテンを防音カーテンに交換するという方法です。カーテンは、直射日光や通行人の視線を遮るために設置する物というイメージがあると思いますが、中には高い防音性を持った防音カーテンなるものがあるのです。ホームセンターなどでも販売されるようになっていますし、手軽な窓の防音対策として人気です。なお、高性能な防音カーテンは、重量があるためカーテンレールごと交換する必要があるかもしれません。 - ・二重窓や防音ガラスへの交換
3つ目の対策は、本格的な防音リフォームとなります。基本的に、賃貸物件では実施できない対策となります。窓は、隙間が無くても、壁などと比較すると防音性能が低くなります。窓ガラスは、非常に薄い素材となるため、どうしても防音性能の面では壁などよりも劣ってしまうのです。したがって、室外機の音と言った外部騒音の侵入口は、窓が原因となるケースが多いため、この部分の防音対策が必要とされるのです。窓の防音対策については、内側にもう一枚窓を設置する二重窓と、既存のガラスを防音ガラスに交換するという対策があります。二重窓による防音対策の場合、国の断熱補助金などが利用できる場合もあるので、検討してみると良いでしょう。
室外機の騒音に悩んでいる場合、上記のような対策を施すことで、騒音が侵入しないようにすると良いでしょう。
まとめ
今回は、エアコンの室外機が原因となる騒音について解説しました。今の時代、ほとんどすべての住宅に導入されているエアコンですが、実はこの設備が原因となって騒音トラブルが発生することがあるのです。
もちろん、室外機が生じさせる音は、そこまで大きな音ではありません。ただ、人々の生活空間が近くなったことで、室外機のモーター音や振動音が隣家に伝わり、騒音問題に発展するケースがあるのです。記事内では、室外機から音が生じてしまう要因や対策についても解説しているので、室外機の音がうるさいと感じた時には確認してみてはいかがでしょう。