最近よく耳にする『騒音トラブル』…実際の所、騒音による健康被害って何が考えられる?

今回は、急激に増加していると言われているご近所さんとの『騒音トラブル』について、悩ましい騒音がどのような健康被害を引き起こしてしまう危険があるのかを簡単にご紹介していきたいと思います。

近年では、人々の住空間が近くなってきたことから、近隣との騒音トラブルを抱えてしまう危険が高くなっていると言われています。特に、東京や大阪などの都市部では、土地の高騰などの問題があり、マンション暮らしをしている方が増加していると言われています。また、戸建て住宅を建てるとしても、狭い土地を「うまく活用する」ということが重視されるようになっており、お隣の家との距離が数十cmしかない…なんてことも珍しくないのです。

こういった状況から、日常生活でどうしても発生してしまう『生活音』による騒音トラブルが急増していると言われているのです。『騒音トラブル』と聞くと、ただ「うるさいだけでしょ」と思うかもしれませんが、実際に騒音の被害を受けている人の中には、健康被害にまで発展してしまうような方がいるのです。
そこでこの記事では、『騒音』によって生じてしまう危険がある健康被害はどういったものが考えられるのかについてご紹介します。

騒音による健康被害とは?

それでは、騒音によって引き起こされる危険がある健康被害についてご紹介していきましょう。みなさんも、部屋でリラックスしている時に、外から侵入してきた音や、上階からの足音などで「うるさいな…」と感じてしまった経験があるのではないでしょうか。こういった音による問題は、個人によって感じ方が変わってしまう点がなかなか難しいところです。

特に、神経質な方であれば、過度に音を気にしてしまうことから、心身にさまざまな悪影響が生じてしまう可能性があります。一般的に騒音による悪影響は、以下の4つの分類できると言われています。

  • 生理的影響
  • 心理的影響
  • 活動妨害
  • 社会的影響

それぞれの問題についてもう少し詳しくみていきましょう。

生理的影響について

生理的影響は、「人体に対する影響」の事を指しています。代表的な例を挙げると、聴覚障害や睡眠妨害などが考えられます。

そもそも人間は、加齢とともに聴力の低下が起こるものですが、高い騒音レベルにさらされてしまうと、加齢に関係なく聴覚障害(損失)に陥ってしまう危険があります。例えば、爆発音や発砲音のような瞬間的な大きな音を聞いたとき、一時的に聴力が下がってしまった…なんて経験がある人も多いのではないでしょうか。さらに、こういった騒音に長年悩まされてしまった場合、永久に聴力が下がってしまうなんて危険もあるのです。大きな音が生じてしまう、製造現場やパチンコ店に勤務する方などは、労働環境が原因で聴力損失の被害を受けてしまう方が多いと言われています。

睡眠妨害については、皆さんも分かりやすいでしょう。騒音にさらされた環境では、寝つきが悪くなりますし、さらに睡眠深度が低くなってしまい、日常生活に悪影響が生じてしまうような睡眠不足に悩まされてしまう場合があります。一般的に、睡眠に影響を与えない騒音レベルは『30dB』程度だと言われています。

心理的影響について

心理的影響を、分かりやすく言えばストレスです。例えば、騒音レベルがそこまで高くなく「生理的影響」がない場合でも、「うるさいな…」と思いながらの生活であれば、誰でも心理的なストレスを感じてしまうことでしょう。例えば、マンションなどの集合住宅に住んでいる際、お隣に住んでいる方の「生活音」が一度気になってしまうと、その音が小さなものでも気になってしまい眠れなくなる…なんて方もいるのです。中に、音を気にするあまり、精神的な疾患を抱えてしまう…なんて人もいるようです。

活動妨害について

活動妨害は、何らかの行動をしようと思っている方に対し、騒音がネガティブに働いてしまう(邪魔をする)作用の事を言います。

例えば、コロナ禍の現在では、テレワークが導入され自宅で仕事をする機会が増えていますが、周辺環境から聞こえてくる騒音によって「仕事に集中することができない…」なんて作用のことです。他にも、騒音で電話の声が聞き取れない…、読書に集中できない…なども活動妨害と言えるでしょう。

社会的影響について

社会的影響は、直接人間の健康被害をもたらす問題ではないのですが、意外に見逃せない部分ですのでご紹介しておきます。例えば、工場の近く、飛行場の近く、幹線道路沿いなど、騒音レベルが高いと言われる地域は、その騒音があることで「土地の資産価値が低下してしまう…」ことがあるのです。集合住宅の中には、こういった周辺環境の騒音レベルによって、各部屋の価格が異なってしまう場合もあるようです。

このような騒音による影響が『社会的影響』と呼ばれます。

『低周波音』には注意!

近年では、『騒音』による近隣トラブルの中でも、低周波音による被害が拡大していると言われています。低周波音は、音の中でも特に低い音の事で、本来は人間に耳にはあまり聞こえないものとされています。しかし、中にはこの低周波音が気になってしまい、心身に大きな影響が生じてしまう方がいるのです。

低周波音の発生源はさまざまな場所が考えられるのですが、近年特に問題となっているのが、家庭の給湯システムとして人気になっているエコキュートが出す低周波音です。エコキュートは、エアコンと同じような室外機が組み込まれているのですが、ここから低周波音が生じてしまうのです。さらに、エコキュートは屋外に設置するものですので、近隣住宅との距離が近くなってきたことから、低周波音による睡眠障害などで、近隣トラブルに発展していると言われています。実際に、ここ数年、エコキュートによる騒音で、裁判沙汰にまで発展した事例が多数報告されています。

ちなみに、低周波音は、以下のような健康被害の危険があると言われています。

箇所 症状
精神 ・幻覚
・圧迫感
・イライラ
・不眠
・脱力感
・不安
・集中できない
手・足・肩 ・肩こり
・しびれ
・足がだるい
胸・循環器 ・吐き気
・圧迫感
・動機
・息苦しさ
・めまい
・血圧上昇
・頭痛
・帽子をかぶったような感じ
・痛み
・ふさがり感
その他 ・疲れやすい
・気持ち悪い
・脱毛
・あごの痛み
・食欲不振
・息苦しさ
・めまい
・圧迫感
・不定愁訴

なお、低周波音は、人によって感じ方がかなり異なると言われています。多くの方は、気になるような音ではないため、低周波音による被害を訴えたとしても「勘違い」「考え過ぎ」などと、理解されないことも多いと言われています。実際に、現在の日本では、低周波音を取り締まるような法律がないため、被害に苦しんでいる方も多いと言われています。

まとめ

今回は、年々増加していると言われる騒音によるご近所トラブルに関して、騒音が与える人間への悪影響についてご紹介してきました。この記事でもご紹介したように、騒音問題というものは、単に「うるさい」というだけでなく、人によっては健康被害まで生じてしまうような非常に深刻な問題になっているのです。

そのため、騒音によるトラブルは、当事者同士だけでは話がつかず、裁判沙汰にまで発展することも珍しくありません。正直な話、誰もがいつ騒音問題に巻き込まれてしまうか分からない状況ですので、「この程度の音なら問題ないか…」なんて簡単に考えない方が良いですよ。
なお、近隣からの騒音に悩んでいる場合、健康被害が生じる前に専門業者による防音工事などを行うのがオススメです。コストがかかってしまうことですが、心身のバランスを崩してしまうよりは絶対に良いと思います。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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