部屋に存在する隙間と騒音を防ぐための対策を紹介

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

皆さんは、自宅のリビングや寝室でリラックスしている時に、外部からの騒音で頭を悩ませた経験はあるでしょうか?室内にいる時、きちんとドアも窓も閉め切っているのに、外から人の話し声や車の走行音、隣家のペットの鳴き声などが聞こえ「この音はどこから侵入してきているの?」と疑問に感じたことがあるという人は多いはずです。

一般的に、このタイプの生活騒音に関しては、そこまで大きな音ではないため、部分的に防音対策を施すことで問題を解消することができるとされています。そして、外部騒音の防音に関しては、多くの場合、窓が原因になっているとされ、窓部分に何らかの対策を実施することがおすすめされています。

ただ、窓の防音対策を実施したのに、それでも騒音問題が解消できない…と悩まされるケースも珍しくありません。実は、外から室内に侵入する音については、部屋に生じているさまざまな隙間が原因になっているため、全ての隙間に対してきちんと対策を施さなければいけないのです。そこでこの記事では、身近な生活騒音に悩まされているという方に向け、部屋のどの部分に隙間が生じやすいのかについて解説します。

部屋に生じる隙間を紹介

それではまず、騒音の侵入口となってしまう隙間が、部屋のどの部分に生じているのかについて解説します。

皆さんが普段過ごしている居室は、窓やドアを閉じて入れば、隙間など生じていないのではないか…と感じてしまうはずです。しかし、どのような部屋であっても、いろいろなところに隙間が存在しているのです。これは、「築年数が経過したから」といった問題ではなく、新築したての家であっても同じです。

部屋の防音性については、どれだけ分厚くて重たい壁にしたとしても、各所に生じる隙間をきちんと塞がなければ意味がありません。音は、空気の振動で拡散していくものなので、隙間が生じていて空気の行き来ができる状態であれば、その部分から侵入してきてしまうものなのです。

したがって、日常生活の中で騒音に悩まされないようにしたいと考えた時には、「部屋のどこに隙間が生じているのか?」をきちんと把握して対処しなければならないのです。ここでは、どの部屋でも生じている可能性が高い「隙間」をご紹介していきます。

①室内ドア

一つ目は、各部屋を隔てるための室内ドアです。ドアは、ドア本体とドア枠で構成されています。

一般的な認識としては、このドアをきちんと閉じておけば、隙間がなくなり音の出入りも防げるというイメージがあると思います。しかし、室内ドアは、閉じていたとしても、ドア本体と枠の間に必ず隙間が生じる構造になっているのです。

特に、ドアの下部には、効率的に換気が行われるよう、数cm程度の大きな隙間が空けられています。気密性能が高くなった昨今の住宅は、居室への24時間換気システムの導入が義務化されていて、ドアを占めていても換気がなされるように、隙間が作られているのです。したがって、この隙間から音が出入りします。

②窓

二つ目の隙間は窓です。窓は、壁と比較すると、非常に薄い素材で構成されているため、そもそも遮音性が低く、部屋の防音性能のことを考えると、大きな弱点となってしまいます。そのため、外部騒音に悩んだ時には、窓の防音リフォームが推奨されているのです。

ただ、この窓からの音の侵入については、単に窓の遮音性が低いことだけが要因ではありません。実は、一般住宅の窓は、きちんと閉めていても、隙間が生じてしまう構造になっているのです。窓は、換気などを目的に開閉できる構造になっていて、この開閉がスムーズに行えるようにするということが重視されています。そのため、完全に隙間を塞ぐと、窓を開ける時に余計な力が必要になるため、閉め切った時でもレール部分に僅かな隙間が生じるような構造になっているのです。

音は、このわずかな隙間からも侵入するため、騒音に悩んだ時には何らかの対策が必要です。

③換気扇や給気口

換気扇や給気口は、外部から新鮮な空気を取り入れるための設備となります。つまり、この部分に関しては、そのまま屋外に空間として繋がっていると言えます。正直、隙間というレベルではなく「穴が開いている」と言っても過言ではありません。

換気扇は、効率的に換気されるように設置される設備なので、その他の部分に存在する隙間とは比較にならないほど大きな穴があけられています。そのため、この穴への対策を怠ると、その他の部分の防音性能がいくら高くても、音は筒抜けになってしまいます。

また、現在では、シックハウス症候群の防止などを目的として、居室への24時間換気システムの設置が義務付けられています。一般住宅に取り入れられる24時間換気は、排気を機械的に行い、給気は自然に行われるシステムが採用されています。そして、居室にはこの自然吸気のための穴が空けられているので、この部分からも音が出入りできるようになっています。

④コンセントやスイッチ

各部屋には、それぞれ照明などを操作するためのスイッチや、電気を使用するためのコンセントが存在するはずです。人が長時間過ごすことを前提とした居室で、このスイッチやコンセントが一切ないという状況は考えられません。

そして実は、このスイッチやコンセントは、構造的に隙間が生じてしまいやすい場所となるのです。スイッチやコンセントは、壁に穴を空けて、コンセントボックスと呼ばれる箱型の部品を埋め込むという仕様になっています。つまり、スイッチやコンセントが存在する部分については、本来音を遮るはずの壁がなく、穴が開いている状態なのです。

そのため、何の対策もしていなければ、このスイッチやコンセント周りの隙間から音が出入りします。「コンセント周りに隙間なんてないでしょ?」と疑う人は、一度コンセントカバーやスイッチカバーを外して、内部を確認してみてください。想像以上に大きな隙間があるはずです。

⑤エアコンの配管穴など、壁の貫通部

部屋に設置される設備などによって変わりますが、壁掛けエアコンなどが設置されている居室は、壁に穴を空けて配管を貫通させている部分があると思います。

当然、壁に穴が開いているわけなので、音が出入りできるようになります。ちなみに、配管を通す目的で壁に穴を空ける場合、きちんと隙間を埋めるための対処がなされます。一般的には、「パテ」と呼ばれる粘土のような物を使って隙間を埋めるのですが、経年劣化でひびなどが入り、隙間が生じてしまっているケースがあります。この場合、その隙間から音が出入りします。

隙間を埋めるにはどうすれば良い?

ここまでの解説で分かるように、どのような部屋であっても、いろいろな場所に隙間が存在します。一つ一つは小さな隙間かもしれませんが、空気の振動で伝わる音の侵入を防ぐためには、僅かな隙間でもきちんと塞がなければならないのです。

実際に、外部騒音の侵入防止対策として、壁の防音工事を行ったとしても、上記で紹介したような隙間への対策を何もしていなかった場合、音の侵入を防ぐことはできないのです。

それでは、部屋に存在する隙間は、どのようにして埋めれば良いのでしょうか?ここでは、隙間を埋めて騒音に悩まされない環境を作るための対策についてもご紹介します。

ドア部分の隙間対策について

まずは、室内ドアの防音対策についてです。上述した通り、室内ドアは、効率的な換気が行われるよう、閉じていてもそれなりの大きさの隙間が生じる構造になっています。この隙間を埋めるためには、以下のような対策があります。

  • ドア枠に隙間テープやパッキンを設置する
    ドア本体とドア枠の間に、隙間テープやパッキンを設置するという方法が最も単純です。扉を閉めた際、パッキンを潰すことでドア周りの隙間を塞ぐことができます。
  • ドア下部は、隙間ガードを設置する
    ドアの下部に生じる隙間は、隙間ガードと呼ばれる製品があります。100円均一などでも販売されている製品で、ドアの下部に取り付けることで、閉めた時に生じる隙間を埋めることができます。
  • 防音ドアに交換する
    室内ドアの防音対策として、最も効果を期待できる方法が、防音ドアに交換するという方法です。ドア本体の遮音性が高いことはもちろん、閉じた時に生じるドアと枠の隙間もきちんと埋められる構造になっています。ただ、防音ドアへの交換は、上で紹介した方法と比較すると、コストが高くなる点に注意が必要です。室内でそれなりに大きな音を生じさせる方が、家族に配慮するという目的であれば、防音ドアが良いかもしれませんが、生活音レベルの問題なら、やや過剰な対策と言えます。

窓の隙間対策について

次は窓の隙間を埋めるための対策についてです。先程紹介した通り、窓はきちんと閉め切っていたとしても、レール部分に僅かな隙間が生じています。外からの騒音の侵入に悩まされているという場合、この部分の対策を実施すると、状況が改善できる可能性があります。窓の隙間対策については、以下のような方法があります。

  • 隙間テープを設置する
    窓の隙間対策では、隙間テープを使った方法が最も低コストです。サッシと窓枠の間に隙間テープを貼り付けるだけで、隙間をある程度は塞ぐことが可能です。100円均一やホームセンターで購入できる製品なので、個人で対策ができます。
  • 二重窓にする
    二つ目の方法は、内窓を設置して二重窓にするという方法です。隙間を直接的に埋めるための方法ではありませんが、窓部分の防音性向上を目指す場合には、最も効果が期待できます。さらに、窓部分の断熱性向上や結露対策なども同時にできるため、居室の快適性を向上させるための方法としては非常におすすめです。

築年数が経過した建物で、窓枠そのものの経年劣化のせいで隙間が生じているという場合、窓ごと交換する必要があるかもしれません。かなり大掛かりな工事となるため、コストに注意しましょう。

換気部分の隙間対策について

換気扇や給気口は、外部と比較的に大きな穴でつながってしまっているため、防音対策のことを考えると、この隙間は必ず埋めなければいけません。その方法としては、以下のような手段があります。

  • 給気口内に吸音スリーブを設置
    これは、壁を貫通する換気口(給気口・排気口)やパイプの内に挿入・設置することで、音の侵入や音漏れを防ぐ円筒状の消音材のことです。ホームセンターなどで購入し、給気口内部に配置するだけなので、個人で対策を施すことができます。
  • 防音仕様の換気扇、給気口にする
    換気扇や給気口、排気口は、外部と空間で繋がるという特性上、どうしても音の出入りが発生してしまいやすいです。そのため、この部分の防音性を高めるための製品もきちんと開発されているのです。換気扇や給気口から音が侵入しているように感じた時には、専門業者に確認してもらい、防音仕様の製品に交換すると良いでしょう。

その他の隙間対策について

その他の隙間対策は、以下の通りです。

  • エアコンの配管穴などは隙間をきちんと埋めてもらう
    配管を通すための貫通部などに関しては、隙間をしっかりと埋めてもらいましょう。壁と配管の間に隙間がある場合、単にパテやシーリングなどで埋めるだけでなく、配管に鉛シートを巻き付けるなどの対策で、しっかりと隙間がなくなるようにしなければいけません。音は、僅かな隙間からも出入りするので、きちんと埋めてもらいましょう。
  • 防音コンセントカバー
    コンセンやスイッチのボックスには、遮音性能を高めた防音仕様のものがあります。音に悩んだ際には、スイッチやコンセントカバーを防音仕様の製品に交換すると、音の問題が解消できるかもしれません。ただ、壁に穴を空けていることに違いはないので、完全に音を防ぐことは難しいです。
  • コンセントBOXを埋め込まない
    スイッチやコンセント部分からの音の出入りは、壁に穴を空けてそこにコンセントボックスを埋め込むからです。つまり、壁に穴を空けずにコンセントボックスなどを設置するという方法を採用すれば、壁に生じる隙間が小さくなるので、防音上の弱点を解消できるのです。

まとめ

今回は、居室の快適性を向上させるためにおさえておきたい隙間に関する知識を開設しました。

リビングや寝室にいる時に、外からの音や家族が生じさせる音に悩まされた経験がある人は多いと思います。こういった騒音に悩まされた時には、「ドアや窓を閉めているのに何で音が…」と疑問に感じてしまうことでしょう。しかし実は、一般住宅の居室は、効率的に換気が行われるようにするということが重視されているため、部屋の各所には大小さまざまな隙間が生じているのです。つまり、音の悩みを解消するためには、部屋に生じている隙間を塞ぐための対策を施さなければならないということです。

隙間を埋める方法については、自分で簡単にできる対策もありますが、それでも音が解消できないという場合は、弊社のような防音工事業者に相談し、原因と必要な対策を提案してもらいましょう。

大阪万博の防音工事 大阪万博の防音工事

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

[trustindex no-registration=google]

古民家再生ショールーム防音工事の匠はショールームがあります

ピアノ防音室

実際に防音工事の匠が施工した防音室で防音性能を体験することで、当社の防音室の機能・音響などを体感していただけます。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物にショールームがある会社さんが多い中、特に施工後にショールームと性能や音の反響がちがうといったトラブルが戸建てのお客様に多い業界ですが、町家再生事業として難易度の高い防音室を防音性能が最も出にくいとされる木造町家のショールームをご用意いたしました。

このページの先頭へ