防音室の中にいるとインターホンが聞こえない!そんなときの対策を紹介
サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!
今回は、初めて自宅に防音室を設置したという方が陥りやすい失敗事例とその対策について解説していきたいと思います。
防音室とは、文字通り、通常の居室とは異なり、部屋の防音性能を高めるための対策が施された部屋のことを指しています。一般的には、楽器の演奏やホームシアターなど、大きな音を生じさせる可能性がある方が、近隣住人に配慮する目的でお金をかけて自宅に設置するというものです。防音室を作れば、その中で大きな音を生じさせたとしても、室外まで音が漏れていかなくなり、近隣住人との騒音トラブルを防止することができるのです。
ただ、注意しておきたいのは、防音室は室内で生じた音を外に漏れないようにするという効果があるだけでなく、防音室の外で生じた音が中に入って来なくなるという効果も発揮するという点です。防音室というのは、吸音対策や遮音対策を施すことで、室内の音が漏れにくくなるように対策が施されているのですが、当然、この効果は外から入ってくる音にも発揮されます。そのため、防音室内にいれば、家族の声や家事の音なども聞こえなくなり、作業に没頭できる空間となるのです。しかし、防音室外の音が聞こえにくくなるということは、来客者があった際のインターホンの音も聞こえなくなり、対応ができなくなってしまうという落とし穴があるのです。インターネット通販が当たり前に利用される昨今では、防音室の中にいてせっかく届けてもらった商品を受け取ることができなかった…と言った失敗談を耳にする機会が増えています。
そこでこの記事では、自宅に本格的な防音室を設置しようと考えている方に向け、「防音室の中にいるとインターホンが聞こえない!」という問題への対処策をご紹介します。多くの方が見落としてしまうポイントですが、防音室の利便性を高めるためには重要な要素となるので、ぜひ押さえておきましょう。
防音室のインターホン対策について
それでは、自宅に防音室を作ろうと考えた時、来客者の対応ができるようにインターホンの音に気付けるようにするための対策についてご紹介していきます。
先程紹介した通り、防音室は、室内で生じさせた音が防音室の外に漏れていかないようにするというのが基本的な性能となります。しかし、防音室は、部屋としての防音性能が非常に高くなるため、室外で生じている音も入って来なくなるのです。そのため、防音室の中にいる人は、インターホンが鳴ったとしてもそれに気づくことができず、対応ができなくなる可能性が高くなるのです。
ただ、防音室を作る際、きちんとインターホンの対策を実施しておくことでこの問題を解消することが可能です。新築時であれば、防音室にもインターホンに対応するための受信機を設置してもらえば良いのですが、リフォームで防音室を作る場合「もっと簡単な対策はないのかな?」と考える方が多いと思います。
そこでここでは、防音室でのインターホンの問題を解決するための簡易的な対策をいくつかご紹介します。
①光センサーと無線チャイム
一つ目の方法は、光センサーや無線チャイムを利用するという方法です。このタイプは、現在設置しているインターホンやオートロックの室内親機(画面やランプが光るタイプ)にセンサーを取り付けて作動させるという方法です。
ホームセンターなどでも販売されていて、既存の室内親機に両面テープなどで取り付けるだけと、専門業者による工事なども不要だという点も大きなメリットです。仕組みとしては、インターホンが鳴った時に「音」を小さなマイク(センサー)で拾い、それを離れた場所にある受信機まで電波を飛ばして受信機が光ることで人に来客者を知らせるようになっています。また、光だけでなく。受信機側で音を発生させるものもあるので、防音室の中にいても、インターホンに気付くことができるのです。
光センサーと無線チャイムを活用したインターホン対策は、自分で施工ができるので、材料費のみで実現可能です。製品も、安価なタイプが販売されていて、最も安いもので5000円程度、高いものでも1万円程度で購入可能です。建物そのものを傷つけることがないため、賃貸物件にも設置可能な方法としておすすめです。
②ワイヤレスドアホン(子機増設)
二つ目は、防音室の中に子機を増設してもらうという方法です。このタイプであれば、通常のインターホンを使って対応する時と同じように、来客者と直接通話することが可能です。
そのため、宅配などの対応であれば、配達員と直接会話して、宅配ボックスへの配達を指示するといったことも可能になり、防音室の利便性は高くなります。ただ、既存のインターホンシステムが子機の増設に対応できないタイプの場合、インターホン事交換しなくてはいけません。例えば、来客を音のみで知らせるチャイムだけの製品を使っているお宅は、新しいインターホンシステムを設置しなくてはならないため、配線工事なども必要になり、工事が大掛かりになってしまいます。当然、賃貸などに住んでいる場合は、既存のインターホンの種類によっては採用できない方法となります。
また、防音室の構造について、高い防音性能を確保するため、金属製の防音ドアを採用して、しっかりと防音壁で完全密閉するような防音空間を構築している場合、無線型の子機に届くはずの電波が遮られる可能性があります。この場合、中継器などを設置するか防音室まで有線で繋ぐという対策が必要です。新築の場合なら、LDKに親機を設置し、防音室に子機を有線で繋いでもらうのがおすすめです。
③携帯型受信機
最後は、インターホンの呼び出しがあった際、身に着けている小型の受信機が振動することで来客を知らせてくれるようにするという方法です。基本的な仕組みは①番と同じように、既存のインターホンに音に反応するセンサーを取り付け、来客者があった際には、その情報を小型の受信機に送信するという方法となります。
このタイプは、音センサー送信機と小型の受信機が一体となっていて、チャイムが鳴った時には、その音を拾ってセンサーから情報を発信します。そして、ストラップなどで首から下げたり、ポケットに入れて持ち運べるような小型の受信機が情報を受け取り、振動することで来客を知らせてくれるのです。
身に着けている受信機が「ブルブル」と振動することで知らせてくれるため、楽器を大音量で演奏している時や作業に集中している時でもインターホンに気付きやすくなります。光って知らせるタイプは、視線がそこに向かなければ気付けない可能性があるので、防音室内の行動によってはこのタイプの方がおすすめです。
まとめ
今回は、初めて本格的な防音室を作った方が陥りやすいインターホン問題への対処策をご紹介しました。
記事内でご紹介したように、防音室は、室内で楽器の演奏など大きな音を生じさせたとしても、その音が室外にまで漏れていかないようにする部屋を指しています。非常に高い防音性能を実現していることから、音漏れを防ぐことができるのです。ただ、この防音性能の高さは、防音室外で生じている音が室内まで届きにくくなるということも意味します。通常時であれば、防音室内での作業に集中できるようになるため、非常にありがたい性能と言えます。しかし、インターホンや家族からの声掛けがあった時も、その音に気付けず、対応ができなくなるという落とし穴には注意が必要です。
記事内では、防音室の中にいてもインターホンの呼び出しに気付けるようにするための対策をいくつかご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。