ピアノの価格はいくらぐらいなの?電子ピアノなど一般的なピアノの価格相場をご紹介

ピアノは、情操教育にも効果的と言われているため、小さなお子様の習い事として非常に高い人気を誇っています。実際に、この記事を読んでいる方の中には、自分が子供のころにピアノを習っていて、大人になった今、お子様にもピアノを習わせたいと考え始めていろいろと情報を集めているところという方もいるのではないでしょうか?

ただ、子供の習い事としてピアノを検討している時には、「ピアノの習い事はお金がかかりそうだ…」ということが気になってしまうという方が多いのではないでしょうか?教室に通わせる場合に、毎月の月謝が必要になりますし、本格的にピアノの練習をさせるとなれば、自宅でもピアノを練習できる環境を作ってあげなければいけません。ということは、自宅に設置する用のピアノを購入しなければならないということなのですが、ピアノはその他の楽器と比較しても価格が高いのでは…という点に悩む方が多いです。また、ピアノの価格に関しては、「高そうだな」という漠然としたイメージはあるものの、実際にどの程度の価格相場なのかが全く想像できないという方が多いと思います。

そこでこの記事では、お子様の習い事としてピアノを選択する場合、自宅にピアノを導入する際に必要になる費用を簡単にご紹介したいと思います。

一般的なピアノの平均相場について

それでは、一般的なピアノの平均的な価格相場をご紹介していきます。自宅にピアノを設置する場合には、『グランドピアノ』『アップライトピアノ』『電子ピアノ』の3つの候補の中から選択することになるでしょう。そこでまずは、この3つのピアノに関して、新品で導入した場合の価格相場をご紹介しておきます。

グランドピアノ

まずは、ピアノの王様であるグランドピアノです。全くの素人で、初めてピアノに触れるお子様のために購入するにはかなりハードルが高いのですが、コンクールや発表会ではグランドピアノを利用することになるため、本格的にピアノを習わせる場合はグランドピアノを選ぶ方も多いです。特に、ピアノのレッスンが自宅に来てもらうタイプの場合、グランドピアノに触れられる機会が少ないため、自宅に用意するのが良いでしょう。

日本国内における、グランドピアノの人気ブランドと言えば「ヤマハ」と「カワイ」の名前が上がります。この2大ブランドに関しては、海外での評価も非常に高く、日本国内だけにとどまらず、世界中で広く使用されています。
ご自宅にヤマハやカワイのグランドピアノを導入する場合には、「100~300万円程度」が平均相場だと考えておきましょう。なお、グランドピアノでも海外有名メーカーの物となると1000万円を超えるような物もあります。

アップライトピアノ

次はアップライトピアノです。お子様にピアノを習わせるため、初めてピアノを購入する場合は、アップライトピアノが主流になるかもしれませんね。最近では、下で紹介する電子ピアノという選択をする方も増えているようですが、アコースティックピアノの弾き心地にこだわる場合、アップライトピアノが良いでしょう。

アップライトピアノに関しても、「ヤマハ」と「カワイ」が2大ブランドとして高い人気を誇っています。なお、アップライトピアノの場合、2大ブランド以外にも「大橋ピアノ」や「フリッツクーラー」などの老舗ブランドもそれなりに人気があります。
価格相場に関しては、グランドピアノのおよそ半値程度になり「40~100万円程度」が平均相場と言えるでしょう。

電子ピアノ

最後は電子ピアノです。電子ピアノの場合、鍵盤が非常に軽いため、小さなころから練習させるのに非常に適しています。また、ヘッドホンなどを装着して練習させれば、近隣住民に迷惑をかけることが無いと言う点も、マンション暮らしが増えた近年では嬉しいポイントになります。注意が必要なのは、アコースティックピアノとは弾き心地がかなり違うため、ピアノ教室でアコースティックピアノに触れることができないという方の場合は、上で紹介したピアノの方がオススメかもしれません。

電子ピアノの人気ブランドとしては、「ヤマハ」と「カワイ」の2大ブランドに加えて「ローランド」や計算機でお馴染みの「カシオ」などがあります。購入する場合の費用に関しては、搭載されている機能によって大きく異なるのですが、上で紹介した本格的なピアノよりはかなりお手頃です。電子ピアノの平均相場は「20万~30万程度」と考えておきましょう。

中古で購入すればかなり安くなる!

新品でピアノを購入する際の価格相場は上記の通りです。電子ピアノであれば、安価に手に入れることができ、さらに音を表に出さずに演奏することができるため、騒音トラブルの心配が少ないという点がメリットとみなされ、近年人気が高くなっています。ただ、電子ピアノは、グランドピアノのようなアコースティックピアノとは弾き心地がかなり異なる、ピアノの上達を考えた場合、自分が出した音を聞きながら練習することが重要と言われていることから、本格的にピアノの練習をしたいという場合にはあまりおすすめではないとされています。

なお、アプライトピアノやグランドピアノなど、アコースティックピアノの購入を検討している方の中で、コストが問題となる場合、中古のピアノを購入するという選択肢もあります。初めて子供に購入するピアノで、「長く続くかまだ分からない…」なんて場合、100万円以上のコストをかけてグランドピアノを購入するのは躊躇してしまいますよね。このような場合、「特に新品にはこだわらない」という方であれば、中古市場でピアノを探すという選択がおすすめです。ピアノは、きちんとメンテナンスさえすれば、非常に長く使用できる楽器なので、中古市場も出来上がっています。ここでは、中古ピアノの価格相場もご紹介します。

グランドピアノの平均中古相場

グランドピアノに関しては、新品よりも中古を好む方も少なくありません。というのも、現在では大量生産方式が採用されているグランドピアノですが、一昔前までは、一台一台が「手作業」で製造されており、修理や修繕を重ねる度に味わい深くなる『一生もの』の楽器として扱われていたのです。したがって、年季の入ったグランドピアノに関しては、新品よりも中古品の方が高額になってしまうというレアなケースもあるのです。なお、大量生産方式の現在では、消耗品の扱いですので、中古品の方が安くなります。

グランドピアノに関しては、上述のように、一概に「中古品が安い」とは言えないのですが、近年製造されているグランドピアノであれば、『新品の半値程度』が中古品の平均相場と考えておきましょう。

アップライトピアノの平均中古相場

アップライトピアノに関しても、上述のグランドピアノと同じ理由で新品よりも中古を好む方が一定数存在します。そのため、手作りで製造されていたころのアップライトピアノに関しては、新品よりも中古の方が高価になってしまう場合があるのです。

ただし、現在販売されている大量生産方式のアップライトピアノであれば、【10~20万円程度】が平均相場と、非常に安価で購入することができるようです。

電子ピアノの平均中古相場

電子ピアノに関しては、前述の2種類とは異なり、新しいモデルが好まれます。電子ピアノは、毎年のように多くの種類が販売されており、新しい物には新たな機能が加わり、便利になることが多いからです。

したがって、電子ピアノの中古市場は、入れ替わりも非常に早く、中古の相場も崩れるスピードが速いです。基本的に、販売されてから何年経過しているのかが電子ピアノの中古相場に影響を与えると言われており、発売から5年未満のモデルで5万円前後、それ以降のモデルだと2万円前後まで価格が落ちると言われています。

ピアノを自宅に設置するなら防音対策にもコストがかかる

ピアノを購入する場合に注意しておきたいポイントとして、近隣住民との騒音トラブルを防止するための対策にもコストがかかるということです。特に、グランドピアノなどのアコースティックピアノを購入する場合には、自宅にピアノの演奏が可能なレベルの防音室を用意しなければならないでしょう。実は、子供にピアノを習わせるため、ピアノの購入を検討している方でも、防音対策にコストがかかるということを見落としてしまっている場合が少なくありません。そして、せっかく奮発してピアノを購入したのに、近隣から騒音の苦情が出て引けなくなってしまう…なんてケースも珍しくないと言われています。

現在の住宅事情は、マンションなどの集合住宅で暮らす方が増えている、戸建てでも家と家の距離が非常に近くなっているなど、音の問題を抱えやすい状況になっているとされます。実際に、ピアノの演奏音など特別大きな音ではなく、日常生活の中で誰でも生じさせてしまうような生活音が原因となって騒音トラブルに発展するケースも増えています。

したがって、自宅にピアノを設置して、子供に練習させようと考えているのであれば、近隣住民に配慮するため、防音室を作るための防音工事が必須だと考えなければいけません。「日中に練習させるだけだし問題ないのでは…」と考える人もいますが、コロナ禍以降、テレワークが浸透していて、昼間も自宅で仕事をしているという人が増えています。そのため、日中にピアノの練習をさせていたとしても、ご近所さんから「うるさい!」と怒鳴りこまれる可能性があるのです。特に、マンションなどの集合住宅の場合、構造物で各部屋が繋がっているため、広範囲にピアノ演奏に関する振動音が拡散し、せっかく購入したピアノの演奏が禁止されてしまう可能性まであるでしょう。

このような問題を防ぐためには、自宅にピアノの演奏に耐えられるレベルの防音室を用意するのが最も良いでしょう。なお、設置するピアノの種類によって必要な対策が変わり、費用も異なるので防音対策にかかる費用もピアノ選びのポイントにしておかなければいけません。以下にいくつかのケースにおけるピアノの防音対策にかかる費用をご紹介します。

  • 電子ピアノを自宅に設置する場合
    電子ピアノの場合、音を出さずに演奏できることから、特に防音工事に必要はないと考える人がいます。しかし、マンションなどの集合住宅では、電子ピアノでも防音対策が必要です。電子ピアノを演奏する際には、鍵盤の打鍵音やペダルを踏む際の振動などが生じますので、階下の方から振動音に対する苦情が出る場合があります。したがって、電子ピアノの下に防振マットなどを敷く、しっかりと防音したいなら床の防音工事を行うといった対策が必要です。電子ピアノの防音対策に関しては、DIYによる対策なら材料費で数万円~、専門業者に依頼する場合でも数十万~100万円程度で問題ないでしょう。ただ、将来的にアコースティックピアノへの移行を検討している場合、中途半端にコストをかけるのではなくピアノ用のしっかりした防音室を作るべきです。
  • アコースティックピアノを設置する場合
    アコースティックピアノを自宅に設置する場合、本格的なピアノ防音室が必要になります。なお、アコースティックピアノでも、後付けで消音ユニットを取り付けることで電子ピアノのように音を出さずに演奏することは可能です。ただ、この場合、せっかくアコースティックピアノを購入したのに、音は電子音になる、ピアノに傷が付く可能性があるため価値が低下するなどのデメリットがあります。したがって、ピアノの練習をする際、しっかりと音を出せるようにするため防音室を作るのがおすすめです。一般的に、6畳程度の部屋を防音室に作り替える防音工事で、150~230万円程度が相場となります。ただ、演奏は昼間しか行わないなどの工夫をすることで、防音室に求められる性能を低くすることができ、その場合であれば100万円前後でも防音室を作ることが可能です。

このように、自宅にピアノを設置していつでも練習ができるようにするためには、専用の演奏環境を作るためにそれなりのコストがかかってしまいます。ピアノの購入を検討した時には、防音工事にもコストがかかるということを想定して費用を見積もるのがおすすめです。

> 防音工事の匠が作るピアノ防音室について

まとめ

今回は、お子様にピアノを習わせようと考え、自宅で練習できる環境を作るためにピアノの購入にかかる費用相場について解説しました。

記事内でご紹介しているように、一口にピアノと言っても、グランドピアノやアップライトピアノ、電子ピアノなど、いくつかの種類が存在しています。そして、どのタイプのピアノを購入するのかによって価格が大きく変わるのです。とにかく、ピアノの購入にかかる費用を抑えたいと考える場合、電子ピアノがおすすめではあるのですが、弾き心地が異なる、音が電子音になるなどいくつかの注意点が存在します。将来的にプロのピアニストを目指す場合には、自宅でもアコースティックピアノに触れられる環境を作るのが良いとされます。

なお、ピアノの購入時に注意したいのは、コストはピアノ本体以外にもかかるという点です。自宅でピアノの練習をさせる場合、生活音とは比較にならないほど大きな音を生じさせることになるわけですので、近隣住民に配慮するためにもピアノ用の防音室を用意しなければいけません。したがって、ピアノの購入費以外に、防音対策のため数十万~200万円程度のコストがかかると考えておきましょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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