インターネット上で散見する防音室に関する皆さんの疑問にお答えします!

自宅に防音室を作りたいと考えている方でも、実際に専門業者に工事を依頼するまでにさまざまな不安が頭をよぎると思います。防音室は、自宅に作る場合でもさまざまな手法が存在しますし、本格的な防音室になると、多額のコストがかかってしまいます。例えば、ピアノやドラム、管楽器など、楽器の音で隣人に迷惑をかけないようにするレベルの防音室となると、200万円前後の費用がかかるのが一般的ですし、本当にそれだけのコストをかけて良いものか…と悩んでしまう方が多いのです。

そのため、インターネット上には防音室を作ろうと考えている方のさまざまな疑問の声があげられるようになっています。そこでこの記事では、インターネット上で防音室について検索した際、よく見かける防音室に関する疑問についてお答えしていきます。

防音室に関する疑問とその答えについて

それでは、インターネット上でよく見かける防音室に関する疑問とその答えについて解説していきます。なおここでは、防音室の使い勝手や性能面に関する疑問を中心に解説していきます。防音室の費用面などについて、以下のページなどでご確認ください。

> 防音工事が作る防音室の費用について

①防音室を作るメリットは?

防音室を作るメリットは、音漏れを防げるだけでなく、音の侵入も防ぐことができるため、静かで快適な環境を自宅に用意することができる点です。一般的には、自宅で楽器の練習をしたい、カラオケを楽しみたいなどと言った大きな音を生じさせる趣味を持つ方が、自分が生じさせる音で隣人に迷惑をかけないようにするという『配慮』を目的として防音室を作るケースが多いです。

ただ近年では、コロナ問題の影響で在宅勤務が主流になった方が、生活音など周囲の音を低減することで、仕事に集中できる環境を作るといった目的で防音室を用意する方も増えています。どちらにせよ、防音室を自宅に作れば、音の問題を解消することができる点が最大のメリットになります。

②部屋を防音室に作り替えるとどれぐらい狭くなる?

防音室は、部屋の中に部屋を作ることで実現します。そのため、壁や床、天井が2重構造になりますので、既存の部屋と比較すると、どうしても狭くなってしまいます。ただ、防音工事を検討している方が気になるのは「どの程度狭くなるのか?」という部分ですよね。

これについては、どのレベルの性能を持つ防音室を作るのかによって変わるのですが、一般的に元の壁よりも合計で25cm程度分厚くなるため、1~1.5畳程度狭くなると考えておきましょう。6畳の部屋を、高性能な楽器用防音室にする場合は、5畳前後の部屋に仕上がり、さらに天井高も低くなる点は注意が必要です。また、元の面積が狭すぎる部屋については、仕上がり後の使い勝手が悪くなる可能性がありますので、その辺りも考慮してどの部屋を防音室に作り替えるかを決めるべきです。

なお、ユニット型防音室を設置する場合は、ユニット型防音室の大きさだけでなく、少しスペースをあけなければならないため、有効スペースはそれなりに狭くなってしまいます。

③防音室にはどんなデメリットがありますか?

防音室最大のメリットは、作るために多額のコストがかかる点です。例えば、専門業者に防音工事を依頼する場合、楽器防音レベルの高性能な物となると、6畳の部屋を防音室にする場合で200万円前後のコストがかかります。また、ユニット型防音室を設置する場合でも、ピアノが設置できる2.5畳以上の物となると100~150万円程度はかかります。

さらに、防音室の使い勝手面のデメリットとしては、気密性・断熱性が非常に高い空間となるため、熱がこもりやすいという問題があります。防音室は、「音を漏らさない」ことが最大の目的ですので、通常の居室よりも気密性が非常に高くなります。ただ、気密性が高い空間は、熱や湿気がこもりやすく、換気がしづらいという問題が生じます。そのため、エアコンなどの空調機器を設置しなければ、夏場は防音室内が非常に暑くなってしまい、長時間の滞在が難しくなるなどの問題が生じます。また、楽器や音響機器は、温度や湿度に配慮しなければ劣化が早まってしまうという問題があるため、これらの保管をするためには換気や空調設備を整える必要がある点も注意しましょう。

④防音室は息苦しいですか?

防音室についてネットで検索してみると、「防音室に長時間滞在すると酸欠の危険がある!」などという情報を見かける機会が多いためか、防音室内は息苦しいのか…と不安になる方もいるようです。

これについては、オーダーメイドで専門業者に作ってもらう、それなりの広さを持つ防音室の場合、心配しする必要はありません。上述したように、防音室は気密性が非常に高い環境になるため、長時間室内に滞在すると、臭いがこもったり熱気がこもったりするのは確かです。ただ、防音工事業者が作る防音室は、きちんと換気性能についても考慮されていますので、長時間滞在しても息苦しさを感じることはないと思います。

ただし、ユニット型防音室を購入し設置する場合は注意が必要です。ユニット型防音室の中には、1畳前後の非常に狭い防音室も販売されているのですが、このタイプはスペース的な問題から空調や換気設備を取り付けることができないのです。そのため、扉を閉めて防音室内に長時間滞在すると、息苦しさを感じたり、最悪の場合、酸欠に近い状態になる恐れがあります。狭いユニット型防音室を利用する場合は、小まめに防音室のドアを開けるなど、人為的に換気する必要があると考えてください。

⑤防音室に換気扇は必要ですか?

防音室は、熱や湿気がこもりやすい、臭いがこもりやすいといったイメージがあることから、「換気扇を設置しなければならないのかな?」と疑問を持つ方が多いです。なお、現在の建築基準法では、法第28条第2項において、「建築物の居室には換気のための窓その他の開 口部を設け、その換気に有効な部分の面積が、居室の床面積に対して20分の1以上としなければならない」と定めています。

つまり、答えを言ってしまうと、防音室を作る際には、きちんと換気を意識しておかなければならないです。音を出していない時は、ドアを開けておけば空気の入れ替えが可能ですが、防音室内で音を生じさせる時には、ドアを開放させておくことなどできませんし、換気扇は必須の設備と考えておきましょう。

まとめ

今回は、防音工事に関してインターネット上でよく見かけるお客様の疑問についてご紹介しました。記事内でご紹介したように、専門業者に防音工事を依頼して実現する防音室については、部屋の中にもう一つ部屋を作るといった感じで実現するため、元の部屋よりも狭くなります。なお、防音室の使い勝手に関しては、部屋の面積が狭くなる問題よりも、天井高が低くなることに違和感を感じる方が多いです。面積については、お客様の防音室の利用目的をお聞きして、十分な面積を確保できるのか事前にお聞きすることができるため、防音工事完了後に問題になるケースは少ないです。ただ、天井高は、部屋が完成してからでないと実物が確認できないこともあり、防音室に入ってみると「圧迫感を感じる…」なんてことになる方もいるのです。

こういった問題を避けるためには、事前に防音工事業者が用意している防音体験ルームなどに足を運ぶのがおすすめです。例えば、防音工事の匠では、戸建て住宅での防音室に近い環境を作るため、木造の古民家を購入して防音体験ルームを作っています。一般の戸建て住宅に作る防音室に近い環境になっていますので、どの程度の音を防ぐことができるのか知りたい、防音室の中に入ってみたいと考える方は、お気軽に体験しに来てみてください。なお、防音体験ルームは、事前予約性になっていますので、当サイトの問い合わせフォームからご予約ください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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実際に防音工事の匠が施工した防音室で防音性能を体験することで、当社の防音室の機能・音響などを体感していただけます。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物にショールームがある会社さんが多い中、特に施工後にショールームと性能や音の反響がちがうといったトラブルが戸建てのお客様に多い業界ですが、町家再生事業として難易度の高い防音室を防音性能が最も出にくいとされる木造町家のショールームをご用意いたしました。

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