騒音トラブルが多いって聞くけど、どんな音が問題になっているの?

近年では、マンションなどの集合住宅で生活する方が増えたことや、都市部では狭い土地に家を建てることから戸建て住宅ごとの距離が近くなってきたことから、『騒音』によるご近所トラブルが急増していると言われています。

一昔前までであれば、庭付き一戸建てに住んでいる方が多く、隣家からの音に悩まされる…なんて状況はあまりありませんでした。そのため、わざわざお金をかけてまで自宅で防音工事を行うのは、プロの演奏家で夜も楽器の演奏をする…と言った方や、ホームシアターを設置したいなど、何か特別な理由がある方と言ったイメージが強かったです。
しかし近年では、楽器の演奏や大音量で音楽を楽しみたいなど、特別な理由もないのに防音工事を行いたい…と言ったお問い合わせが増えています。防音工事を検討する方にも「他の家からの音がうるさくて…」と言った場合と「自分たちが出す音で苦情を入れられたから…」など、状況はさまざまなのですが、基本的にご近所さんとの関係に配慮して…と言った理由が多いです。

こういった防音工事のご相談に関しては、日常生活上でどうしても生じてしまう『生活音』が原因となっている場合も多いのですが、それでは、ご近所トラブルになるほどの『生活騒音』とはどのような物なのでしょうか?この記事では、近年増加していると言われている『騒音』による近隣トラブルについて、どんな音が原因なのか、またどういった対策が有効なのかについてご紹介していきます。

騒音トラブルの原因ランキング

それでは、『騒音』によるご近所トラブルに関して、どういった音が原因となっているのかについてご紹介していきましょう。ここでは、2015年に行われた「SUUMO 近隣トラブルに関する調査」データから騒音の原因ランキングをご紹介しておきます。

この調査は、東名阪エリアに在住する20~50代の男女400名にアンケートを実施したそうで、近隣住人に対して不満があると答えた人に関しては、『騒音(45.9%)』が第一位の原因となっていたそうです。日常生活を進めていく上では、誰もが無音で過ごすことなどできませんが、どういった音が他人に迷惑をかけるのか?と言った事を真剣に考えている方は少ないのではないでしょうか。ここでは、このアンケートで回答のあった騒音の原因について、ランキング形式でご紹介しておきます。
※日常生活音別に「かなり気になる」「あまり気にならない」「まったく気にならない」の3段階で回答するアンケートです。この中でも「かなり気になる」と回答した人が多かった順のランキングです。

  • 1位 子どもを叱りつける親の声 21.0%
  • 2位 子どもの騒がしい声 20.8%
  • 3位 子どもの泣き声 17.8%
  • 4位 ペットの鳴き声 16.3%
  • 5位 子どもの足音 16.0%
  • 6位 人の話し声 15.5%
  • 7位 楽器の音 11.8%
  • 8位 テレビ・音楽などの生活音 10.3%
  • 9位 洗濯機の音 8.0%
  • 10位 目覚まし時計の音、掃除機の音 7.8%

データ引用:「SUUMO 近隣トラブルに関する調査」より

このランキングを見ると、人間の声が騒音の原因となる場合が多いということがわかります。少し驚きだったのは、子供が騒ぐことによる騒音よりも、それを叱る親の声の方が迷惑だと感じられているのですね。子供のしつけのためにと、つい大声をあげてしまう…という方は多いかもしれませんが、実はその声が原因となってしまう騒音トラブルもあるのです。
その他で注目しておきたいのは、洗濯機や掃除機の音という物でしょう。これに関しては、どの家庭でも使用する物ですので、「お互い様」と考えても良いと思いますが、ライフスタイルの違いからどうしても洗濯が夜遅くなってしまう…なんて場合は、苦情につながってしまう可能性があります。最近では、騒音トラブルを防ぐための「静音タイプ」の家電が登場していますので、夜間の使用頻度が高い場合には、こういったものを選択するなどの工夫が必要です。

原因ごとの対策について

ここまでで分かるように、『騒音』が原因となるご近所トラブルでも、さまざまな音が存在するのです。そして、騒音を解消するためには、「どんな音をどこまで小さくしたいのか?」によって必要な対策が変わってきます。
ここでは、騒音の原因ごとに有効な防音対策についてご紹介していきたいと思います。

人の声が原因となる騒音

それではまず、「子供を叱る親の声」や「子供の騒がしい声」など、騒音トラブルの原因ランキングでも上位に多くランクインしている『人の声』に対する防音対策からです。

マンションなどの集合住宅で生活したことがある人であれば、隣家から話し声やテレビの音などが聞こえてきて不快に感じてしまった…なんて経験はあると思います。こういった音の問題に関しては、そもそもの建物の構造等も関係しますが、その他にも窓の隙間や壁の防音性能などが関係します。このような場合、以下のような防音対策を考えてみましょう。

  • 二重窓にする
    外部から侵入してくる騒音は、窓が原因になる場合が多いです。窓を閉めていれば音を遮れると考える方も多いのですが、経年劣化により隙間ができてしまったり、もともと遮音性能の低い材質を採用しているなどが原因で騒音をシャットアウトできない場合があるのです。したがって、既存窓の内側にもう一枚窓を設置して二重窓の状態にするなどの防音対策を検討しましょう。二重窓は、非常に高い防音効果を発揮してくれますので、防音リフォーム業界でも人気です。なお、賃貸住宅の場合、不可能な対策ですので、防音カーテンなどを窓に設置するなどの対策を行いましょう。通常のカーテンと比較すれば、耳に届く音が半減すると言われています。
  • 壁の防音対策
    隣家から聞こえてくる音に悩んでいる…という場合は、壁の防音性能の向上が必要です。費用をかけずに防音性能を高めたい…というのであれば、問題となっている壁に大きな家具(タンスや本棚)を設置することで、それらが吸音材となって騒音を和らげてくれる場合があります。部屋の広さの関係で、こういった対策が難しい…という場合は、専門業者による壁の防音工事がオススメです。賃貸住宅の場合は、貼付けタイプの防音パネルなどが登場していますので、そういったものを自分で貼り付けると良いでしょう。

人の声に関しては、窓や壁の防音対策が有効です。毎日のように大声を出している…と言った場合であれば、隣家に静かにするように依頼できると思いますが、こういった騒音問題は出している側は「自分が騒音の原因になっている」と認識していない場合がほとんどです。したがって、相手に何らかの対策を依頼するよりも、自宅側に防音対策を施す方が早いです。

ペットの騒音

近年では、集合住宅でもペットを飼う方が増えていることから、ペットの鳴き声や足音が原因となる騒音トラブルが非常に多くなっていると言われています。「ペット可」のマンションなのだから、騒音は当たり前では…などと考えてしまう方もいるそうですが、『ペット可』というのはあくまでも飼育が許可されているだけで、「騒音を出しても良いよ」というわけではありません。したがって、ペットを飼う場合には、近隣住宅に配慮しなければならないと考えておきましょう。

  • 床の防音対策が重要
    ペットの足音は階下に響いてしまい、騒音トラブルを引き起こしてしまうことが多いです。小型犬や猫であれば問題ないと考える方がいるのですが、フローリングに爪が当たる「カチャカチャ」という音や高いところから飛び降りた時の音は意外に響いてしまうものです。したがって、室内でペットを飼う際には、床の防音対策を行いましょう。例えば、ペットが良くいる部屋はフローリングの上にカーペットを敷く、大型犬であれば、床の防音工事を行うといった事が必要です。
  • 窓の防音対策
    ペットの鳴き声に関しては「しつけ」をしておくということが最も重要でしょう。無駄吠えしないようにしつけておけば、鳴き声によってトラブルになることは少ないと思います。それでも、どうしても鳴いてしまう…という場合には、人の声対策と同じく、二重窓にする防音工事や防音カーテンを導入するなどの対策が有効です。
  • ドアの防音対策
    一般的なドアは、きちんと閉めていたとしても隙間が必ずできてしまいます。こういった隙間から音は漏れ出てしまいますので、近隣住宅にペットの鳴き声で迷惑をかけないようにするためには、隙間を埋める対策をしましょう。本格的なドアの対策であれば、防音ドアに交換するなどが考えられますが、かなり費用がかかってしまいます。まずは、隙間テープなどを用いて、ドアの隙間を埋めると良いでしょう。

新型コロナウイルスの影響で、自宅時間が増えたことから、ペットを飼い始める方が急増していると言われています。もちろん、ペットを飼うことは何の問題もないのですが、「騒音トラブルの原因になることがある」ということはきちんと認識して、しつけと防音対策を行う必要があると考えましょう。ペットの騒音問題は、基本的に飼い主側が対応しなければいけない問題です。

家電による騒音

最後は、掃除機や洗濯機などの家電製品による騒音トラブルです。正直な話、この問題に関しては「お互い様」という部分があるため、どこまでの対処をすれば良いのかが一番難しい問題と言えるでしょう。

騒音問題になりやすい家電と言えば、掃除機や洗濯機なのですが、基本的に時間帯を考えて使用するようにすれば、騒音トラブルに発展するようなことはないと考えて良いでしょう。注意が必要なのは、オール電化用の電気料金プランにしている方などで、深夜帯に洗濯機が稼働するように設定するという方が増えており、この場合、周囲が寝静まって静かな分、洗濯機の音が目立ってしまう…ということがあるのです。したがって、このような使い方をする方であれば、『静音タイプ』の洗濯機を購入するとか、設置時に防振ゴムを敷いてもらうなど、騒音が出にくくなるような対策を行いましょう。掃除機に関しても、静音タイプの物が登場していますので、そういったものを購入すると良いでしょう。

まとめ

今回は、日常生活の中に潜む騒音トラブルの原因や、それぞれの原因に対する防音対策についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、普通に生活しているだけのつもりでも、あなたが出している音が近隣住民に迷惑をかけてしまっている可能性があるのです。もちろん、その逆に近隣住宅から聞こえてくる音にあなたが悩まされてしまう…場合も考えられるでしょう。

こういった生活音による『騒音』というものは、出している側は普通に生活をしているだけで、「うるさい」と思われるような騒音をだしているような認識が全くないと言う点が難しいところです。したがって、いくら自分が「うるさい…」と感じていたとしても、直接クレームを言いに行ってしまうと、ご近所関係が悪くなってしまう…なんてことも考えられます。
音の問題は、ちょっとしたことでも一気に改善できる場合もありますし、まずは自分でもできる防音対策から行ってみるのも良いのではないでしょうか?それでも解消できない場合は、専門業者に現地調査をしてもらい、有効な防音対策を提案してもらうと良いでしょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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