ピアノの処分方法についてご紹介！無料で処分する方法はある？
サンテレビ「アサスマ！ 」で防音工事の匠が紹介されました！
今回は、不要になったピアノを処分する方法について解説していきます。
ピアノは、その他の楽器と比較すると、非常に大きく、重量があるという特徴から、その処分方法に困ってしまうというケースが多くなります。例えば、お子様の情操教育としてピアノを習わせていたけど、成長と共に使わなくなったことで邪魔に感じ始める…といったケースは少なくありません。特に、アコースティックピアノの場合、置いておくだけでかなりの場所をとってしまうことになるため、家族の中で使う人がいないのであれば、手放したいと考える場合が多いです。
ただ、非常に大きな楽器であるピアノに関しては、その処分方法が分からないという方も多く、手放したくても手放せない…となってしまうことが多いです。特に、処分のために多額の費用がかかってしまうのではないか…といった不安を抱える方も多いはずです。そこでこの記事では、ピアノを処分するための主な方法について解説します。
ピアノの処分方法について
それではまず、ピアノの主な処分方法について解説していきます。ただ、一口にピアノと言っても、以下のようにいくつかの種類が存在していて、それぞれ大きさや重量が異なるので、最適な処分方法が変わるという点に注意しましょう。
- ・電子ピアノ：
一般的に重量が40㎏~80㎏と、下で紹介するアコースティックピアノよりは軽量で処分しやすい - ・アップライトピアノ：
重量は200㎏～250㎏程とグランドピアノよりは軽量です。サイズも小さくなるのですが、搬出には最低2人以上の人員が必要なので電子ピアノよりは処分費が高くなる傾向があります - ・グランドピアノ：
重量が250㎏～400㎏と大型のピアノで、処分も難しいです。搬出、運送に最低3人以上の人員が必要なので、処分費も高くなります
ピアノは、上記の通り、いくつかの種類が存在していて、それぞれ適した処分方法があります。ここでは、ピアノの処分を考えた時の主な処分方法について解説します。
①粗大ごみとして自治体に回収してもらう
一つ目の方法は、自治体のごみ回収サービスを利用するという方法です。ただ、一般の燃えるゴミの回収ではなく、粗大ごみの回収となるため、手数料として数千円程度の費用がかかります。粗大ごみとして処分する際の流れは、以下の通りです。
- STEP1 ピアノの回収が可能か確認する
- STEP2 電話やインターネットで粗大ごみ回収の予約をする
- STEP3 自治体が指定する方法により手数料を支払う
- STEP4 手数料納付券を処分するピアノに貼り付ける（番号を記載した紙を貼る地域もある）
- STEP5 指定された回収日に指定場所にピアノを持っていく
自治体の粗大ごみ回収は上記のような流れとなります。注意点としては、グランドピアノやアップライトピアノは、その大きさから処分を取り扱っていない自治体が多い点です。小型の電子ピアノであれば問題なく処分可能だと思いますが、アコースティックピアノの場合は、回収不能な場合が多いので、事前確認は必ず行ってください。また、自治体回収は、指定場所まで自分たちで運ばなければならない点も、注意が必要です。自宅まで回収しに来てくれるといったサービスではないので、指定場所まで持っていけないという場合、自治体の粗大ごみ回収を利用するのは難しいです。
②不用品回収業者に相談する
ピアノのように、大きくて重量のある物品の処分では、不用品回収業者に相談するという方法があります。不用品回収業者であれば、運搬用のトラックや人員を揃えているため、グランドピアノなどの大型ピアノでも問題なく搬出してもらうことが可能です。
ただ、不用品回収業者に作業を依頼する場合、それなりの処分費用がかかってしまうので、その点は覚悟しておきましょう。ピアノの処分を不用品回収業者に依頼する場合の費用は、「グランドピアノで5万円程度」「アップライトピアノで3万円程度」とそれなりのコストがかかります。また、集合住宅で搬出に階段を使わなければならないというケースでは、階数によって追加費用がかかる場合もあるでしょう。
不用品回収は、基本的にどのようなものでも確実に処分することができる点がメリットです。なお、業者選びの際には、自治体のホームページなどで紹介されている「一般廃棄物収集運搬業者」の資格を持った業者に相談するのがおすすめです。不用品回収業界は、悪質な業者も少なくないので、きちんと資格を所持した業者を選ぶのが安心です。
※自治体の許可を得ていないとゴミ回収はできません。そのため、一般廃棄物収集運搬の許可を得ていない業者は注意が必要です。
③知人にピアノを引き取ってもらう
無料でピアノを処分する方法の中でも、意外に有力な手法となるのが、友人や親せきなどに引き取ってもらうという方法です。特に、子供が成長してピアノが不要になったというケースの場合、小さなお子様がいるご家庭に引き取ってもらうことができるかもしれません。ピアノの搬出や運搬に関して、専門業者に依頼する場合は、その部分に費用がかかるのですが、ピアノの処分そのものには費用がかかりませんし、知人に使ってもらえるという方法となるので、気分的にも良いのではないでしょうか？
特に、比較的小型で軽量である電子ピアノの場合、専門業者に依頼しなくても、自分たちで運搬することも可能になるで、費用をかけずにピアノを処分できる方法として非常におすすめです。ただ、アコースティックピアノの場合は、運送時の振動などにより、本体が故障してしまう可能性があるため、運搬後の調律なども含めて専門業者に相談すべきです。この場合は、運搬部分にそれなりの費用がかかるので、誰がその費用を支払うのかを事前に決めておかなければいけません。搬出当日になって「運搬費用を支払ってほしい」と相談した場合、トラブルに発展する可能性があります。ピアノの運搬費用は、距離や搬入先の建物構造などによって変わりますが、それなりのコストになる可能性があるため、いきなり伝えた場合、相手方が困ってしまいます。
なお、最近では、不要になったものを近所の方に引き取ってもらうためのアプリなどが登場しています。「ジモティ」などがそれに当たりますので、そういったサービスに告知してみるのも良いのではないでしょうか？この場合も、運搬方法や費用については、事前に取り決めておく必要があります。
④オークションサイトやフリマアプリで売る
状態の良いピアノや、まだ新しいモデルの電子ピアノの場合、「不用品」や「ゴミ」として処分するのではなく、欲しい人に買ってもらうという方法で手放すと良いです。ピアノが不要になったという方でも、「今すぐ」などと急いで処分しなければならないというケースは少ないと思います。そういった方であれば、インターネット上のサービスを利用して、個人間取引で売却するという方法もあるのです。例えば、以下のような方法は、個人でも利用可能です。
- ・ヤフオク！
- ・メルカリ
- ・ラクマ
上記のようなサービスは、利用者も多いので、ピアノを「安く手に入れたい」と探している方もいるかもしれません。そのため、状態の良いピアノであれば、無料で処分できるどころか、それなりの価格で売却することができるかもしれないのです。さらに、配送にかかる費用に関しても、購入者負担となるのが一般的なので、費用をかけずに大きなピアノを手放すことが可能です。
⑤ピアノ買取業者に売却する
ピアノは、中古市場が確立されているため、専門業者に買取りを依頼することも可能です。専門業者での買取であれば、搬出や配送の手配なども不要になるので、手間なくピアノを手放すことができるでしょう。また、本来は処分費用を支払わなければピアノについて、売却してお金に変えることができるかもしれないというメリットもあるのです。もちろん、状態によっては買取り不可となるケースもあるのですが、状態の良いピアノであれば、以下のような金額で買い取ってもらうことができるかもしれません。
- ・グランドピアノ：50,000円～600,000円
- ・アップライトピアノ：50,000円～200,000円
- ・電子ピアノ：10,000円～150,000円
ピアノの状態によって買取可能額は大きく変わるので、複数の業者に相見積もりしてもらうのがおすすめです。「買取り不可です」と言われたピアノでも、他の業者の査定では高値を付けてもらえる可能性があるため、査定は必ず複数の買取業者に依頼するようにしましょう。
ちなみに「年式の古いピアノ」「酷く損傷しているピアノ」「相場価格が低すぎるピアノ」などに関しては、買い取り拒否となってしまう可能性もあるのでその点は注意しましょう。特に、電子ピアノの場合、メーカー保証が切れているものは、買取が難しいです。
⑥寄贈もしくは寄付する
「思い出のあるピアノだからゴミとして処分するのはちょっと…」「できれば有効活用してほしい」と考える方も多いです。この場合、ピアノを処分するのではなく、必要とする施設や団体に寄付もしくは寄贈するという方法があります。
最近では、楽器の寄贈を受け付けている団体も増えているので、ネットで検索して相談してみると良いのではないでしょうか？注意点としては、ピアノの搬出や運搬にかかる費用は自己負担となる可能性が高い点です。例えば、以下のような団体がピアノの寄付・寄贈を受け付けています。
寄付の方法などに関しては、各団体に直接確認してください。
まとめ
今回は、不要になったピアノを処分する方法について解説しました。ピアノは、その他の楽器と比較すると、本体が非常に大きくて重量もあることから、処分方法に悩んでしまうという方が多いです。自治体回収に出したいと思っても、数百kg以上の重量があるため、自分たちで指定の場所まで運ぶことは非常に困難なのです。
なお、ピアノを手放す方法としては、最初に処分を検討するのではなく、専門業者に買取査定に出す、もしくは個人間取引で買い手を探すことからスタートするのがおすすめです。アコースティックピアノを購入することを考えると、安くても数十万円単位のコストがかかってしまいますし、特にグランドピアノになると100万円を優に超えるような価格帯になるのです。そのため、ピアノを習い始めたばかりといったご家庭の場合、安く手に入れられる中古品を求めている方も多いので、フリマアプリやオークションサイトなどで買い手を見つけることも可能な時代になっているのです。もちろん、年式が古すぎる、損傷がひどいなど、状態が悪いものは買い手を見つけることが難しいため、その場合は、不用品回収や自治体回収などによって処分を検討しましょう。なお、ピアノの寄付や寄贈に関しては、手放すまでに時間がかかる傾向にあるので、その点は注意しましょう。
ちなみに、どのような方法でピアノを処分するにしても、搬出や配送については、事前にしっかりと調べておかなければいけません。特に、個人間取引の場合、配送の手配などを売主がしなければならないため、売りに出す際には配送費用なども含めておかないと、後々困った状況に陥る可能性が高いです。
