カラオケ?ピアノ?個人宅の防音工事を行う場合の費用相場について

今回は、自宅でカラオケや楽器演奏を楽しむため、専門業者に防音工事を依頼する場合の費用相場について解説します。現在では、マンション暮らしの方が増えている、都市部では戸建て住宅の距離が近くなっているなどと言った理由から、音に関する配慮のため、自宅に防音室を設けようと考える方が増えています。特に、新型コロナウイルス問題により、外出自粛を求められれるようになった際には、自宅でもカラオケを楽しめるようにと、個人宅向けのカラオケルームを作る防音工事の依頼が急増しています。

ただ、専門業者に依頼して、本格的な防音室を作る防音工事については「工事にかかるコストがとても高い!」と言ったイメージを持つ方が多いです。実際に、一般的な内装リフォームと比較すると、『防音性能』という機能が付加される防音工事は、同じ広さに対する工事費が割高になります。

そこでこの記事では、さまざまな利用用途の防音工事について、満足のいくレベルの防音室を作る場合、「いくらぐらいかかるのか?」その費用相場をご紹介します。

カラオケ用防音工事の費用相場について

コロナ禍以降、自由にカラオケボックスに遊びに行けなくなったことが理由なのか、自宅にカラオケを楽しむための防音室を作りたいというご相談が急増しています、

カラオケは、人が発する声の大きさですので、「そこまで大した音量にはならない」と考える方がいます。しかし、カラオケは、マイクを通した音量になるので、最大音量は100dBを優に超えるほどの音量となり、防音室が必須と言われる楽器レベルの騒音を発します。皆さんも、過去に一度はカラオケボックスに行ったことがあると思いますが、カラオケボックスは、窓が無くドアも通常よりも重い扉が使われているなど、各部屋にかなり高性能な防音工事が施されています。

したがって、自宅にカラオケルームを作りたいと考える場合、楽器防音室並みの性能が必要です。具体的には、戸建て住宅でカラオケ用防音工事を行う場合「Dr65」、マンションなどに防音工事を行う場合「Dr75」をクリアするのが目標値になります。Dr65やDr75というと、防音室の中でもかなり高性能な部類に入ります。

カラオケ用防音工事の費用

それでは、実際に、自宅にカラオケルームを作るため、防音工事の匠に施工を依頼した場合の大まかな費用をご紹介しておきます。ここで紹介する防音工事の費用は、6畳程度の部屋をDr65の防音性能をもつ防音室に作り替える防音工事費です。なお、カラオケを楽しむために必要な、各種機材の設置やスピーカーの設置、空調設備や内装工事まで含めた費用と考えてください。カラオケ用防音室は、吊り下げスピーカーへの防音対策やカラオケの雰囲気を楽しむための特殊照明の設置、ネット配線の引き回しなど、付属工事が多いですが、この辺りもしっかりと計画いたします。

■カラオケ用防音室の防音工事にかかる費用
目標の防音性能:Dr65~Dr70
工事を施す部屋の広さ:6畳程度(防音工事後は少し狭くなります)
防音工事にかかる費用:1,900,000円~

防音工事の匠では、大手カラオケチェーン店様の防音工事も担当していますので、商業用レベルのカラオケルームを実現します。弊社は、年間1,000件以上の店舗工事に関わる建築会社のノウハウも併せ持っていますので、材料コストの削減などにより、一般的なカラオケルームの3~4割ほど安い相場で防音工事をご提供していますので、ぜひお気軽にお問合せください。

なお、カラオケルームを作る場合、専用のカラオケシステムを用意しなければいけません。カラオケボックスなどに設置されている本格的なシステムや、リモコン、マイクなどを導入する場合、防音工事とは別にカラオケシステムを用意するため130~150万円ほどかかると言われています。最近では、手軽なカラオケシステムなども登場していますので、どのシステムを導入するのかは防音工事と並行してしっかりと検討してください。

> 防音工事の匠が作るカラオケ用防音室

ピアノ用防音工事の費用相場について

お客様からの防音室工事のご相談については、やはり「自宅でピアノを演奏するので防音工事がしたい」と言った感じに、ピアノ用防音室のご相談が最も多いです。ピアノは、小さなお子様の情操教育にも有効と考えられていることから、お子様の習い事としても高い人気を誇るからでしょう。

ただ、美しい音色が特徴のピアノという楽器ですが、何の対策もしないまま、時間を考えずに演奏すると、騒音トラブルの原因となります。実は、世の中で防音工事が注目され始めたのは、ピアノを原因とした騒音トラブルが大事件にまで発展したのが要因です。

非常に美しい音色が特徴のピアノの音量は、お子様が演奏する場合で90dB、プロの方が演奏する場合は110dBもの最大音量になります。さまざまな楽器の中では、中間程度に位置する音量とされていますが、マンションの一室などで防音工事をせずにこの音量を発生させると、すぐに苦情が来ることでしょう。したがって、自宅で時間を気にせずにピアノの演奏がしたいと考える場合、戸建てでDr40、マンションでDr65程度の防音性能をもつ防音室を作らなければいけません。なお、時間を気にせずに夜間も演奏したい場合は、周囲の環境騒音が小さくなる分、もっと高い性能が必要です。ピアノ用防音室の注意点としては、「お隣に音漏れしないように!」だけを考えるのではなく、階下に振動音が伝わらないようにしなければいけないということです。実は、マンションなどの集合住宅でピアノの演奏を行った場合、隣からのクレームではなく、階下の住人から振動音に関するクレームが入るケースが多いと言われています。ピアノは、脚が床に接していますので、ペダルを踏むときの振動や本体の振動が床に伝わり、それが建物の構造物を伝って拡散するからです。つまり、こういった固体伝搬音をしっかりとシャットアウトできる技術を持つ防音工事会社に相談しなければいけません。

■ピアノ用防音室の防音工事にかかる費用
目標の防音性能:戸建てDr40(マンションならDr65)
工事を施す部屋の広さ:6畳程度(防音工事後は少し狭くなります)
防音工事にかかる費用:1,600,000円~

上記は、昼間から夕方にかけてピアノの演奏をすることを想定した防音室です。夜間まで、24時間いつでも演奏可能なレベルの防音工事を求める場合、戸建てでDr50、マンションでDr75レベルの防音室を作らなければいけないので、防音室工事の費用は180万円程度かかると考えてください。
なお、防音工事の匠は、20年以上も防音工事業界で働いている熟練の職人が直接施工を行っています。したがって、どこよりも高性能な防音室を最も安価な価格でご提供することが可能です。現地調査の段階から熟練の職人がお伺いいたしますので、小さな疑問でもお気軽にご相談ください。

> 防音工事の匠が作るピアノ用防音室

管楽器用防音工事の費用相場について

管楽器用防音室を作るための防音工事のご相談も多いです。管楽器は、手に持って演奏できる物が多いので、部屋そのものに対して防音工事を施すのではなく、小さなユニット型防音室でも構わないと考える方が多いです。ただ、小さなユニット型防音室は、音漏れは防げるものの、楽器の練習に適したスペースになるかというと、微妙に問題点が多いと指摘されています。例えば、防音室は非常に気密性が高いので、小さな防音室の場合、中で演奏しているとすぐに暑くなってしまい、練習に集中できなくなる。長時間防音室の中にいると酸欠の危険がある。音響環境が悪いため、消音機を使用しなければ耳がキンキンする。など、楽器練習用の防音室としては悩ましい問題が多いのです。

そのため、プロの演奏家など、長時間の練習が必要な方であれば、ユニット型防音室ではなく、我々のような防音工事業者に依頼して、楽器特性に合わせた専用の防音室を作るのが一般的です。なお、一口に管楽器と言っても、大きく分けて『金管楽器』と『木管楽器』の2つに分類することができます。さらに、細かく見ていくと、さまざまな管楽器が存在しますので、楽器の特性をきちんと理解している防音工事業者に相談しないと、残念な防音室に仕上がってしまう恐れがあります。
例えば、同じ「サックス」用の防音室を作る場合でも、アルトサックスとテナーサックスでは、音域がかなり違うので、防音室に必要な性能が変わります。この辺りの防音に関する知識とスキルをきちんと業者が持っているのかも見極める必要があります。

■管楽器用防音室の防音工事にかかる費用
目標の防音性能:戸建てDr50(マンションならDr65)
工事を施す部屋の広さ:6畳程度(防音工事後は少し狭くなります)
防音工事にかかる費用:1,600,000円~

上記の防音室は、トランペットやホルン、チューバなどの楽器について、昼間から夕方まで時間帯に演奏することを想定しています。これが、低音域まで発生させる管楽器や、夜間まで演奏を想定している場合、もう少し高い防音性能が必要になりますので、防音工事にかかる費用は180万円程度が最低ラインになると考えてください。

> 防音工事の匠が作る管楽器用防音室

まとめ

今回は、防音工事をご検討中の方が最も気になる、用途別の防音工事にかかる大まかな費用をご紹介しました。

コロナ問題により、在宅時間が長くなっている昨今では、自宅にカラオケ用の防音室を作りたいと考える方が多いです。カラオケ用防音室については、人の声の対策になりますので、楽器用防音室と比べると安く収まると考えている方もいるかもしれませんね。ただ、この記事でご紹介したように、マイクを通るカラオケは、最大音量が100dBを優に超えますので、条件によってはピアノ用の防音工事よりもコストがかかります。なお、カラオケ用防音室は、防音工事以外にもコストをかけなければいけない部分が多いので、その辺りの事もしっかりと検討しておかなければならないと考えてください。

今回は、カラオケ、ピアノ、管楽器などについて、防音工事にかかる大まかな費用をご紹介しています。記事内でご紹介している費用感については、あくまでも参考程度と考えてください。というのも、防音工事を施す建物の状況や周辺環境によって必要な対策が変わるため、「6畳のカラオケ用防音室なら○○万円」と言った定価はありません。条件によって価格が上下しますので、防音工事をご検討中であれば、まずは弊社に見積りだけでも取ってみてはいかがでしょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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古民家再生ショールーム防音工事の匠はショールームがあります

ピアノ防音室

実際に防音工事の匠が施工した防音室で防音性能を体験することで、当社の防音室の機能・音響などを体感していただけます。
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の建物にショールームがある会社さんが多い中、特に施工後にショールームと性能や音の反響がちがうといったトラブルが戸建てのお客様に多い業界ですが、町家再生事業として難易度の高い防音室を防音性能が最も出にくいとされる木造町家のショールームをご用意いたしました。

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