オフィス防音のポイントについて!防音工事の必要性や防音対策を行うことで得られるメリットをご紹介

防音工事は、自宅で楽器の演奏を考えている方やホームシアターの設置を検討している方、生活音による騒音トラブルを防止する目的など、一般住宅で取り入れられる機会が増加しています。もちろん、商業目的の施設においても、音楽スタジオやカラオケボックス、ダンススタジオなど、大きな音が生じる施設であれば、近隣住民からのクレームを防止するためにかなり本格的な防音工事を行います。

それでは、業務中に大きな音などが生じるようなことはほとんどない、一般的なオフィスについて、専門業者に防音工事を相談するようなケースはあるのでしょうか?普通に考えれば、オフィスで生じる音は、人の話し声程度なのだから、防音工事なんて必要ないと考える方が多いともいます。しかし実は、我々防音工事の専門業者には、特に大きな音が生じるようなことが無い、一般オフィスからの防音に関する相談は意外に多いのです。

そこでこの記事では、ほとんど音が生じない一般オフィスが、なぜ防音工事を必要とするのか、また、一般的なオフィスで防音対策を行うことでどのようなメリットが得られるのかについて解説していきたいと思います。

そもそもオフィスに防音工事は必要なのか?

それではまず、業務を進めるうえで、特に大きな音などが生じる可能性が無いオフィスにおいて、「なぜ防音工事が必要なのか?」について考えていきましょう。商業目的の施設の中でも、各種スタジオやカラオケ店など、大きな音を伴うのであれば、専門業者による防音工事が必要だというのは理解できますよね。他にも、2階以上の場所に飲食店を開業する場合、階下のテナントに足音などで迷惑を掛けないよう、床の防音を行うなんてケースも考えられます。しかし、これらの場合、業務上、大きな音がどうしても生じてしまうことから、「防音工事が必要不可欠」と判断しているのです。

これが、IT企業のオフィスなどになれば、業務に大きな音が伴うようなことはありませんし、「なぜ防音が必要なの?」と疑問に感じてしまう方も多いと思います。実は、以下のような要望から、防音工事の依頼が入るケースがあるのです。

①情報漏洩防止、セキュリティ強化

オフィスでは、部外者に聞かれては困るような社外秘を会議などで話し合う機会も多いですよね。新規事業の計画や取引企業の情報、自社の財務情報など、オフィスの中には企業の経営に関わる重要な情報がたくさん存在します。そして、こういった重要情報が、ちょっとした不注意で社外に漏れてしまうと、企業の競争力低下や信用性の低下など、大きな損失を招いてしまう可能性があるでしょう。

特に、一般的な企業のオフィスであれば、取引先との打ち合わせスペースをパーテーションなどで囲っているだけで、打ち合わせの声が外に筒抜けになってしまっている…なんてことは珍しくありません。このような状態では、機密性の高い打ち合わせをオフィス内で行いづらくなりますし、取引先に「この会社は本当に大丈夫なのかな…」と不安を与えてしまう可能性があります。

そこで、企業の情報漏洩対策やセキュリティ強化を目的として、会議室や社長室などの防音工事を検討する企業が多いです。

②業務効率の向上

オフィス内では、音楽スタジオのような非常に大きな音が生じることなどないのですが、人の話し声や機械音など、さまざまな音が存在していますので、時にはそういった雑音で集中力を乱されてしまうこともあります。特に、同じフロア内に、業務内容が異なる部署が存在するオフィスでは、業務内容の違いから音の問題が生じてしまうことが考えられるのです。

例えば、営業部の人間が電話などで顧客と会話するのは当たり前ですが、近くに経理や制作(デザイン)部門のエリアがあれば、話し声をうるさいと感じられてしまい、ストレスの原因になるケースもあるでしょう。当然、音によるストレスなど感じず、のびのびと仕事ができる環境の方が仕事の生産性や効率が向上しますよね。そのため、オフィス内に存在する音の問題を解消するため、我々のような防音工事業者に相談する方が増えているのです。

③新型コロナウイルス対策

②の問題にも繋がっていますが、新型コロナウイルス問題発生以降は、コロナ禍での働き方に合わせたオフィスになるよう、防音工事を検討する企業が増えています。
と言うのも、新型コロナウイルス問題の発生以降は、人との接触を減らすということが非常に重要とされており、企業間の取り引きも対面ではなく、Web会議ツールなどを用いて行われるようになっています。したがって、オフィス内では、さまざまな社員のWeb会議の音が混在するようになったというケースも多く、社員同士が他人の声をうるさく感じてしまうようになってしまっているのです。

そこで、こういった状況を改善するため、Web会議用の個室をオフィス内に設けるなどと言った、コロナ禍の働き方に合わせたオフィスづくりのため我々のような防音工事業者が活躍しているのです。

オフィスに防音工事を施すことで得られるメリットとは

ここまでの内容で、そこまで大きな音が生じるわけではない一般的なオフィスが防音工事を必要とする理由について分かっていただけたと思います。それでは、実際にオフィスに防音工事を施した場合、どのようなメリットが得られるのかについても見ておきましょう。

メリット1 情報漏洩リスクが低下

一つ目のメリットは、防音対策をきちんと施すことで、オフィスからの情報漏洩リスクを低減できるという点でしょう。

上述したように、オフィス内では、新規事業の会議や取引先との商談などが行われますので、実は非常に機密性の高い情報がオフィス内を飛び交っていると考えなければいけないのです。時には、ライバル企業同士が、自社のオフィス内に同時に滞在するようなこともあるでしょうし、そのような場合に、機密情報が漏れてしまうと、信用問題に発展してしまうことになります。

会議室や社長室などについて、しっかりとした防音構造にすることで、会議や商談の情報が漏洩するのを防ぐことができるようになります。こういったリスク管理は、企業そのものの安定的な発展のためにも重要です。

メリット2 プライバシー保護

これは、医療機関や法律事務所など、個人のプライバシー情報を取り扱う機会が多いオフィスに対しては非常に大きなメリットになります。もちろん。一般的なオフィスでも、社員や顧客のプライバシー保護のため、防音対策を施すケースはあります。

オフィスに、顧客本人が来訪して、プライバシーにかかわる打ち合わせを行うという場合、会社側が、プライバシー保護のための高い防音環境を整えておくことで、安心してサービスが受けられるようになります。当然、顧客の満足度も高くなるので、企業にとっては非常に大きなメリットになるはずです。

メリット3 作業環境が良くなる

3つ目のメリットは、従業員が音によるストレスを感じることなく作業ができるようになるなど、作業環境がより良くなるというものです。

上述しているように、一般企業のオフィスは、各種スタジオのように、特別大きな音が生じる…などと言ったことはないのですが、パソコンを使用する時の機械音や、顧客と連絡する時の話し声など、さまざまな雑音が存在しているのです。もちろん、こういった雑音が特に気にならないという方も多いのですが、業務内容によっては「静かな環境で作業がしたい」と考えるようなケースも多いのです。

したがって、Web会議用の防音ボックスの設置や、会議室の防音対策などを行うことで、従業員が仕事に集中できる環境を作ることができるというメリットは非常に大きいです。

具体的なオフィスの防音対策について

それでは、オフィスの防音対策について、具体的な方法についてもご紹介していきましょう。オフィスでの防音工事に関しては、会議室や社長室など、特別音漏れを気にしなければならない部屋に防音対策を施すケースと、オフィスそのものに対策を施すケースなどがあります。ここで、オフィスの防音対策としてよく取り入れられている対策をご紹介しておきます。

パーテーションで区切る

オフィスの防音対策として最も手軽なのが、パーテーションを使って空間を区切るという対策です。移動式の簡易的なパーテンションであれば、上部に空間ができますので、完全な防音効果を期待することなどできません。しかし、作業中に他の人の動きなどが視線に入らなくなりますので、集中できる作業現場を実現するとともに、多少の音であれば防げるという効果が得られるでしょう。

また、パーテーションの中には、天井まで届く高さがあり、個室を作ることができるタイプも存在しています。こういったタイプのパーテーションで個室を作ることで、音漏れや外部からの雑音を防ぎ、集中できる作業空間を作ることができます。

オフィスの隙間を無くす

以外に見落とされがちなのですが、ドアや窓については、きちんと閉じていても隙間が生じてしまいます。そして、こういった小さな隙間が音漏れの原因となってしまうのです。

したがって、オフィス内に生じている隙間については、専門業者に相談してきちんと潰してもらうと良いでしょう。なお、会議室など、高い防音効果が欲しいと思うような場所については、防音ドアを採用するなどとすれば、会議室内での会話が外に漏れにくくなります。

オフィス内の各所に吸音材を使用する

ドアや壁・天井・床など、オフィスを構成する各所に吸音材を内蔵するという対策も非常に効果的です。例えば、隣のテナントに音漏れするのを防ぎたいという場合、境界壁の内部にグラスウールやロックウールなどの吸音材を施工すると良いでしょう。そうすることで、オフィス外部に会話の内容などが聞こえてしまい、機密情報が洩れるなどと言ったことを防ぐことができます。

なお、グラスウールやロックウールは、吸音性だけでなく、断熱性や防火性・耐水性も高い非常に優れた素材です。上手にこれらを施工することで、オフィスの断熱性が向上し、空調効率なども良くなります。

サウンドマスキングを取り入れる

サウンドマスキングは、別の音で騒音を聞こえにくくするという手法です。例えば、天井にスピーカーを設置して、空調音のような背景音を流す、自然音などの軽音楽(イージーリスニング)を流すなどの対策となります。これをすることで、会議中の声や作業音など、特定の音が気にならなくなると言われています。

まとめ

今回は、オフィスでの防音対策の基本をご紹介してきました。通常、オフィスは静かに仕事をする場所ですので、防音工事の必要性など全くないと考えられがちです。しかし、オフィスと言うのは、外に漏れてしまうと困る情報を取り扱う機会も多いですし、情報漏洩は企業そのものの信用を失ってしまう大きな問題に発展します。

したがって、情報漏洩などを防ぐ目的で防音工事を行う企業が増えてきているのです。なお、オフィスでの防音対策については、基本的に人の話し声が対象となるものですので、楽器防音室ほどの性能は必要ありません。また、防音の目的によっては、防音工事ではなくサウンドマスキングなどで対処できるケースもありますので、オフィス内の音の問題を解消したいと考えている方は、お気軽にご相談ください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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