子供が生じさせる騒音を抑える方法について!ご近所トラブル回避のための対策をご紹介

マンションやアパートなどの集合住宅で暮らす方が増えている現在では、子供が生じさせる騒音に悩まされている方が増えています。実際に、この記事を読んでいる子育て中のファミリーの中には、子供が生じさせる音で近所から苦情が来ないかと、毎日ヒヤヒヤしているという方が多いかもしれませんね。

子供が生じさせる音は、親が注意していてもなかなかコントロールすることができないのが難しいポイントになります。例えば、赤ちゃんであれば「泣くのが仕事」と言われるほどですし、言葉がしゃべれない間は泣き声で自分の意思を伝えるのが普通です。ただ、毎日夜中に大きな泣き声が聞こえてくるという状況は、ご近所さんにとって苦痛以外の何物でもありません。もちろん、ご近所さんも赤ちゃんが泣くのは仕方ない事だと分かってはいるものの、自分の生活のことを考えると苦情の一つも言いたくなってしまうことがあるでしょう。

そこで、ご近所さんとの関係を悪くしないために、多くのファミリーが「子供の騒音を抑えるための対策」について我々のような防音工事業者に相談をしてきます。この記事では、費用をそこまでかけずに行える対策から、我々のような専門業者に依頼すべき対策についてご紹介します。

子供が生じさせる騒音を抑える方法

子供が原因となる騒音は、窓から漏れていくもの、壁や床を伝わっていくものなど、さまざまな音があります。具体的には、以下のような騒音が考えられます。

  • ・赤ちゃんの泣き声
  • ・子供が大声で騒ぐときの声
  • ・おもちゃなどを投げつけて壁や床から振動音が伝わる
  • ・子供が室内を走り回る足音
  • ・子供が飛び跳ねる時の衝撃音

などなど、本当に多くの騒音源が存在していて、近隣に住む住人にとっては、騒音以外の何物でもないのです。実際に、子供が生じさせる音によって、ご近所さんとトラブルになってしまうケースは多いと言われています。

ただし、小さなお子様がいる場合、一日中、家の中で何もさせずじっとさせることで、大きな音を生じさせないようにすることなど不可能だと断言できるでしょう。しつけのつもりで叱ったとしても、子供がなかなか言うことを聞いてくれないなんてことは普通にあり得ますよね。つまり、子供が生じさせる騒音を抑えるためには、子供の行動を何とかするのではなく、親が工夫しなければならないと考えておきましょう。

ここでは、家の中の各部位について、騒音を抑えるための対策をご紹介します。

窓から漏れる騒音の対策

子供の騒音対策として意外と見落とされがちなのが窓です。そもそも、住宅の防音性能について考えた時、大きな弱点となるのが窓なのですが、「子供の騒音=足音」というイメージが強いことから、対策を怠ってしまう方が多いです。
子供の騒音問題の中でも、泣き声や奇声、大声などの問題は、窓からの音漏れにより、ご近所さんから苦情を言われてしまうケースがほとんどです。したがって、以下のような窓の対策を行いましょう。

  • 窓・ドアをきちんと閉める
    窓を開けている時と、きちんと閉め切っている時では、音漏れの度合いがかなり異なります。小さなお子様がいるご家庭では、換気目的などで、窓やドアを開けっぱなしにしている場合も多いようですが、子供が泣き始めた時や、興奮して大声を出しそうになった時には、真っ先に窓を閉めると良いでしょう。「窓を閉める」と聞くと、何の対策にもならないように思えますが、想像以上に騒音対策効果があります。
  • カーテンを閉める
    窓だけでなく、音を遮りたいのであれば、カーテンも閉めると、高い防音効果を得ることができます。ちなみに、小さなお子様がいるご家庭で、窓からの音漏れを防ぎたいと考えるなら、カーテンは遮音性が高い防音カーテンを採用するのがオススメです。そして、子供が大きな声をあげ始めた時は、窓とカーテンを閉めると、音漏れしにくくなります。
  • 窓の防音工事を行う
    窓部分の防音対策として、最終手段となるのが窓の防音工事です。これは、我々のような専門業者に依頼しなければいけません。築年数が経過した建物であれば、サッシ部分に隙間が生じている、窓ガラスの防音性が低いなどといった理由から、窓を閉めても音漏れがしてしまう…なんてケースがあります。この場合、カーテン程度では防げないので、思い切って窓の防音工事を行いましょう。なお、賃貸の場合、大家さんに相談しても断られるケースがあるので、その時には引っ越しを考えるのがオススメです。

壁の防音対策

アパートやマンションなどの集合住宅は、各家庭の生活空間を壁一枚で区分しているわけですので、壁の薄さや生活習慣などによって壁からの音漏れでトラブルに発展することがあります。例えば、お隣のご家庭と寝室が隣接している場合、夜泣きによる騒音トラブルの可能性は非常に高くなるでしょう。このほかにも、お子様の遊び部屋がお隣さんのリビングと隣接している場合、子供が騒いだ時の音が筒抜けになってしまい、苦情を言われてしまうなんて可能性もあります。

本来であれば、壁からの音漏れを防ぐのなら、壁を一度解体してしまい、吸音材や遮音材を充填するなど、防音壁にリフォームするのが最も効果的な対策といえます。しかし、子供の騒音に関しては、数年たてば収まる問題となりますので、壁全面のリフォームまではなかなか厳しい…と考える方が多いと思います。そこで、コストをあまりかけなくても可能な対策をご紹介します。

  • 境界壁に大型家具を設置する
    一つ目の方法は、お部屋作りの際にできる対策です。壁の防音対策については、「お隣のご家庭と接している壁」側の対策が重要になります。反対側は、自分たち家族の生活スペースになるケースが多いですので、お隣との境界壁を重点的に対策することで音漏れを防止できます。例えば、境界壁側に、タンスなどの大型家具を設置することで、家具が遮音材として役立ってくれますので、人の声程度なら漏れにくくしてくれます。さらに、衣服をしまっておく家具であれば、中に保管されている衣服が吸音材としても役立ちますので、高い防音効果をもたらせてくれます。このように、家具の配置で壁の防音対策をしてみましょう。
  • 壁に布を貼る
    間取りの関係から、境界壁に大型家具の設置が難しい場合、壁全体を覆うように布を貼るのも効果的です。ただ、シーツのような薄い布ではあまり効果的でないので、キルティング生地のような厚手の布を貼ってみましょう。そうすると、その布が吸音材として役立ってくれるので、壁からの音漏れを防止してくれます。なお、最近では、壁に貼り付けるタイプの防音パネルが販売されています。デザイン性もそれなりに良いものが出て来ていますので、そういった市販の防音アイテムで対策するのもオススメです。

床の防音対策

集合住宅における、子供の騒音では、足音などが階下に伝わってしまい、トラブルになる…というものが最も多いと言われています。実際に、子供の足音による騒音トラブルでは、裁判沙汰にまで発展してしまい、音源となった家庭側に損害賠償の支払いが命じられたという事例もあるようです。

小さなお子様は、家の中で騒がないように注意しても、なかなか言うことを聞いてくれず、走り回ったり、飛び跳ねたりしてしまいます。そして、その時の足音は、皆さんが考えている以上に階下に伝わってしまうのです。こういった子供の足音に関しては、以下のような対策を検討しましょう。

  • カーペットやラグを敷く
    近年では、フローリングの物件が増えていますが、フローリングは基本的に音漏れがしやすいと考えてください。したがって、音漏れを防ぐには、子供の行動範囲や遊ばせる場所などに、カーペットやラグ、マットなどを敷くと良いでしょう。そうすることで、床に衝撃が伝わりにくくなりますし、吸音してくれることで騒音を抑えてくれます。なお、床に敷くカーペットなどは、出来るだけ厚手の物がオススメです。例えば、裏地にクッション材がついている物や、置き畳などは、非常に高い騒音防止効果かあります。
  • 家具の配置を考える
    二つ目は、家具の配置を工夫して、子供が室内を走り回れなくするという方法です。特別、何かを購入しないといけないということもないので、最も低コストで対策ができます。ただ、子供はそれでも走り回る場合がありますし、転んだ時には周りに障害物が多くなるので、大怪我をしてしまうリスクが高くなるので注意しましょう。この対策を採用する場合、家具の角などに、クッション材を設置することで、子供がぶつかっても怪我をしないようにする対策も合わせて行っておくのがオススメです。
  • 床の防音工事をする
    最後は、我々のような防音工事業者に依頼して、床の防音工事を行うという方法です。床の防音工事にもいくつかの種類があり、最も低コストで可能なのは、既存床の上から、遮音性の高い床材を施工するという方法です。高い防音効果を望むのであれば、既存床材を一度撤去し、床下に吸音材や遮音材を設置して、防音性の高いフローリング材を新たに施工するという方法がオススメです。

まとめ

今回は、子育て中のご家庭に多い悩みである「子供が生じさせる音対策」について解説してきました。この記事でご紹介したように、小さなお子様は、ちょっとしたことで泣き出したり、興奮して大騒ぎしたりするものですので、集合住宅での子育ては音の問題を非常に抱えやすくなってしまいます。実際に、過去に子供の夜泣きの声や室内を走り回る足音で近隣の方から苦情を入れられてしまった…という経験がある方も多いのではないでしょうか。

ただ、小さな子供は、いくら大人が「静かにしなさい!」とと叱ったとしても、そう簡単に言うことを聞いてくれるものではありません。さらに、ちょっとしたことでお子様を強く叱りつけるのもあまり良くないと考える方は多く、音の問題など気にせずに自由に育ってほしいと考えている方も少なくないのではないでしょうか?

そこで、集合住宅で子育て中のご家庭は、この記事でご紹介したような防音対策を検討してみてはいかがでしょうか。防音工事と聞くと、どうしてもお金がかかってしまう…というイメージをもつ方が多いのですが、ちょっとした工夫で周囲への音漏れを軽減することは可能です。
なお、子育て中の親御さんに覚えておいてほしいのは、集合住宅での騒音原因については、子供の泣き声や騒ぐ音よりも、親がそれをりつける時の大声の方が迷惑になるというデータが存在します。しつけのために叱るのは致し方ないのですが、余りに大きな声は周囲を不快にさせてしまうということは頭に入れておきましょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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