テレワークで起きる騒音問題の原因とは?家で快適に仕事をするための対処法をご紹介!

今回は、2020年4月頃より、急速に受け入れられ始めた『テレワーク』について、実際にテレワークを始めた方の多くが悩んでしまう問題についてご紹介したいと思います。

2020年は、新型コロナウイルスの影響で、私たちの社会生活が一変してしまいました。特に、仕事に関する変化が非常に大きく、今まで対面での仕事が重視されていた日本国内でも、テレワークや在宅勤務と言われる働き方を導入する企業が一気に増加しているのです。新型コロナウイルス感染症のような問題は、何より人との接触を減らすということが重要とされているため、業種によっては自宅で仕事を進め、会議などもインターネットを介して行うという手法が一般化しています。もちろん、テレワークの導入は、感染予防以外にも、自由な時間が増えることや、子育て中の方でも柔軟に仕事を続けられるなどといったメリットがあるのも事実なのですが、実際にテレワークを始めてみると、音の問題に悩んでしまう…という声が多くなっているのです。

例えば、ご家族がいるご家庭であれば、お子様の声や奥様の家事の音などで集中力が乱されてしまい、なかなか仕事がはかどらない…なんて声が多いです。そこで今回は、急速に広がっているテレワークについて、現在多くの方の悩みとなっているテレワーク中の騒音問題の原因やその対処法を簡単にご紹介していきます。

テレワークで起こる騒音問題の原因とは?

それでは、テレワークを進めるうえで、多くの方の悩みとなっている騒音問題の原因がどこにあるのかについて簡単にご紹介していきましょう。急速に普及し始めているテレワークと言う働き方ですが、準備不足の状態で突然始めたことから、社員同士のコミュニケーションがうまくいかない…、社員の管理が難しい…など、さまざまな問題が指摘されるようになっています。
その中でも、特に多くの指摘があるのが『騒音問題』であり、今までは気にもしなかった騒音に、テレワークで初めて気づいた…という声も少なく無いのです。ここでは、テレワーク中の騒音問題の代表的な原因をいくつかご紹介しておきます。

お子様の声

最近でこそ、テレワーク専用の部屋が備えらられた戸建住宅などが登場していますが、もともと日本国内では浸透していなかった働き方と言うこともあり、従来の間取りの家に住んでいる場合、ほとんどの方が家族が集まるリビングなどで仕事をするという状況になっています。自分専用の書斎などがあれば、テレワークもスムーズにできるのでしょうが、多くのご家庭ではこのような間取りにはなっていないのが現状です。

そこでまず問題となっているのが、お子様の声で仕事に集中できない…と言うパターンです。今回の新型コロナウイルス問題では、外出自粛要請があったことから、学校が休校になってしまい、お子様も自宅で過ごしているという場合がほとんどです。そのため、仕事中にお子様が騒いでしまう…、兄弟げんかを始めてしまう…、赤ちゃんが泣いてしまう…などが騒音になってしまうのです。特に、お子様が外で遊べないことからストレスを抱えてしまい、普段よりも余計に騒いでしまう…なんてことも多いと言われています。

オンライン会議の声

ご家庭によっては、夫婦が2人ともテレワークになっているという場合も少なくありません。こういった場合には、会社と連絡を取り合う、顧客と打ち合わせを行うためのオンライン会議の音がお互いのストレスになってしまう…なんてことがあるようです。

特に、同時にオンライン会議がスタートするとなると、お互いの声で会議の内容が聞き取りにくい…、会議に集中できなくなってしまう…などの問題が生じてしまうという問題があるようです。また、どちらか一方がオンライン会議を行う場合でも、近くで話し声が聞こえるため、自分の仕事に集中できない…なんてことも多いようです。特に、オンライン会議では、普段よりも声が大きくなってしまう…なんて方が多く、今まで気にもならなかった他人の会話の声が「うるさくて仕方ない…」と感じてしまうようになる方が多いようです。

生活音

もともと会社に出勤して仕事をしていたという方であれば、日常生活上で発生する普通の生活音に慣れていなくて、その音で集中できない…となってしまう場合も多いようです。例えば、あなたが仕事に行っている間に、奥様は掃除や洗濯、料理などさまざまな家事を行っています。そして、どのような家事を行う場合でも、無音で行うようなことはできないのです。また、仕事中に、他のご家族が発する足音や、ドアの開閉音をうるさい感じてしまう…と言う方も多いです。

今まで、休みの日に家にいた時には何も気にならなかったのに、仕事で集中したい…と言う場合には、こういった生活音がかなりストレスになるようです。

外から聞こえてくる生活音

こちらも、テレワークを始めたことで初めて気づいた…と言う方が多いです。例えば、マンションのような集合住宅であれば、他のご家庭と生活空間が非常に近いです。その上、ライフスタイルが異なることから、昼間はさまざまな音が聞こえてくるものなのです。

例えば、公園で遊ぶ子供の声や、近所の方が飼っているペットの鳴き声、お子様が騒ぐ音など、近隣から聞こえてくる騒音で集中できない…なんてことは非常に多いと言われています。今までは、仕事をするための環境が作られた場所で行っていたものが、そもそも仕事をすることを考慮しない場所での作業ですので、どうしても気になってしまうようです。

テレワークの騒音問題の対処法は?

ここまでの説明で分かるように、テレワーク中の問題となっている騒音は、お子様の声や自宅の生活音、周囲から入ってくる音が原因となっていることがわかります。今までは、気にもしなかった音が、自宅で集中したいときには、「うるさい…」と感じてしまい、仕事の効率を著しく下げてしまっているのです。

それでは、こういった環境下でも、仕事の意欲を無くさずに集中して業務を進められるようにするにはどうすれば良いのでしょうか?生活音と言うものは、完全に無音にするようなことはできませんが、いくつかの対策を行うことで、より快適に仕事を進められるようになる可能性はあるのです。

1人暮らしの方の騒音対策

まずは、一人暮らしの方に有効な騒音対策についてです。一人暮らしであれば、家族が発する音で集中を乱されてしまう…などと言うことは少ないでしょう。この場合、問題となるのは、上階に住む人やお隣に住む人の生活音が聞こえてきて集中できない…と言うパターンが多いです。

こういった場合の対策としては、可能であれば、騒音の発生源の方に「もう少し静かにしてもらえないか?」と相談することでしょう。賃貸住宅であれば、自分の部屋に防音対策を施すのも難しいですので、騒音の発生源に対処してもらうのがオススメです。もちろん、言いにくい問題ですし、面識が全くないという場合もありますので、管理会社などに相談して、やんわりと伝えてもらうことからスタートするのも良いでしょう。
他には、仕事中は自分のお気に入りの音楽をBGMとして流しておくという手法です。サウンドマスキングとも言われる手法ですが、自室にワザと音を流すことで、隣室などからの音漏れや遠くからの小さな音を聞こえにくくするという手段となります。自分のお気に入りのBGMであれば、イライラする気持ちを多少は解消できる効果もあるのではないでしょうか?他にも、窓に取り付けているカーテンを防音仕様のものにすることで、窓からの騒音の侵入を抑えることが可能です。

誰かと住んでいる方の騒音対策

一人暮らしではなく、誰かと一緒に住んでいる場合であれば、さまざまな生活音に集中を乱されてしまう…なんてことが考えられます。

費用をかけずに何らかの対策を行う場合、テレワークをするために何らかのルールを作るという対策がオススメです。例えば、WEB会議などを行う場合、その時間はリビングに入らないようにする、家事を行わないようにするなどのルールは非常に有効です。もちろん、家事をする時間が減りますので、仕事後にあなたも家事を手伝ってあげるなど、お互いを思いやった計画を立てる必要があります。
テレワークのために多少の費用をかけても良いという場合は、テレワーク専用の部屋を作るという手法もオススメです。これは、防音工事を専門とした業者に相談する必要がありますが、どこか空いている部屋があれば、そこに防音リフォームを行い、テレワーク専用の部屋とするという手段となります。これであれば、WEB会議の声がご家族に迷惑をかけることもなくなりますし、生活音で集中が乱れる…なんて心配もなくなります。なお最近では、自宅でも集中して仕事ができるように、ユニット型の防音室を設置する方も増えていますので、そういった手法も検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、新型コロナウイルスの影響で、急速に広がっているテレワークについて、テレワークでの作業効率を落としてしまっている騒音問題の原因や対処法をご紹介してきました。

新型コロナウイルスの感染予防対策としては非常に有効だと考えられているテレワークですが、実際に導入してみると、企業活動面での難しさが指摘されるようになっています。特に、今までは『仕事をする環境』が整えられたオフィスで仕事をしていた方たちですので、突然自宅で作業するとなった場合、思わぬ騒音問題で仕事効率が極端に落ちてしまった…なんてことが非常に多いのです。
特に賃貸住宅に住んでいる方であれば、テレワークのために防音工事をすることなども難しいですし、ほとんどの方は何らかの我慢を強いられながら作業を進める…という状況になっていると言われます。なお、最近では、大手ハウスメーカーなどから『テレワーク専用部屋』が用意された建売住宅などが登場するようになっています。これは、新型コロナウイルスの収束がいつになるのか分からないという面もありますが、今後も似たようなウイルス感染症が登場しないとも限らないからだと考えられます。
これから、新築戸建て住宅の購入を考えているのであれば、こういった感染症対策も考えた家づくりを進めておくのが、万一の際も安心できると思いますよ!

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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