自宅での運動・トレーニングによる音と騒音トラブルを防止するための対策について

現在では、さまざまな便利グッズが登場していて、運動不足の解消などを目的としたトレーニングなどについても、ジムなどに足を運ばなくても自宅ですることができるようになっています。

一昔前までであれば、鉄アレイなど筋トレグッズなどはあるものの、ウォーキングやジョギングなどの運動については、屋外で行うのが一般的でしたよね。しかし、昨今では、安価なルームランナーなどが販売されるようになっていますし、テレビゲームなどに関しても、自宅での運動を促すような商品が人気になっていて、手軽に身体を動かすことができると、自宅でのトレーニングに励んでいるという方も少なくないのではないでしょうか?

運動不足の解消など、自分の健康面に関しては、非常に有効な対策と言えますが、実は、自宅での運動やトレーニングは、騒音トラブルを引き起こしてしまうこともあるとされているのです。そこでこの記事では、自宅での運動、トレーニングを行う際、どんな音が生じるのか、また騒音トラブルを防止するためにはどういった対策を施せば良いのかについて解説します。

自宅トレーニングで出る音とは?

自宅での運動やトレーニングと聞くと、ヨガやストレッチを思い受かべる方も多いと思います。ヨガやストレッチと言った運動の場合、床にヨガマットなどを敷くだけで、どこでも簡単にトレーニングすることができます。そして、こういった運動であれば、大きな音が生じる心配がないため、特に防音について考える必要はないと思います。

しかし、昨今の自宅トレーニングでは、ルームランナーや専用の筋トレマシーンなど、器具などを用いてよりハードにトレーニングを行うという方も増えています。トレーニングジムなどに設置されているような本格的な器具も、ネット通販で簡単に購入できるようになっていますし、自宅の一室をトレーニングルームに改造しているという方も少なくないようです。

そして、器具を用いてハードなトレーニングを行う場合、本人が気付かないうちに隣人に迷惑をかけてしまうような音が生じてしまうこともあるのです。ここでは、自宅トレーニングで問題になりやすい代表的な音をご紹介します。

足音や振動

自宅での運動やトレーニングで注意したいのが足音や振動で近隣の人に迷惑をかけるというパターンです。集合住宅などにおける騒音トラブルでは、上下階の住人同士が足音を原因にトラブルになる…と言うケースが非常に多いですよね。

昨今では、ルームランナーやエアロバイクのような運動器具が個人でも購入できるようになっていますし、自宅に設置して運動不足の解消を目的に利用しているという方も多いです。ルームランナーやエアロバイクのような運動器具が自宅にあれば、天候に左右されずにウォーキングやジョギングと言った運動ができますし、若い女性であれば暗い夜道を歩かなくても良いなど、安全を確保しながら時間帯を気にせずに運動できるというメリットも得られるのです。

しかし、自宅でルームランナーなどを利用して運動する場合には、器具が生じさせるモーター音のほか、歩いたり走ったりする際に生じる足音や着地の際の衝撃による振動音が出てしまうのです。運動やトレーニングを目的としてこれらの器具を利用する場合、30分から1時間程度と、長時間にわたって足音が生じてしまうことになり、時間帯によっては騒音トラブルに発展する恐れがあります。

縄跳びやトランポリンなど、飛び跳ね運動による衝撃音

簡単にできる全身運動として有名なのが縄跳びやトランポリンです。縄跳びやトランポリンは、子供も遊び感覚で一緒に運動することができるため、小さなお子様がいて屋外にトレーニングに行きづらい…と言う方に人気の運動となります。

しかし、ルームランナーを利用する際に足音が問題になることがあるわけですので、室内で飛び跳ねることとなる縄跳びやトランポリンの場合、より大きな音が生じてしまうでしょう。さらに、人が飛び跳ねた時に生じる衝撃音以外にも、縄が床に当たる時のパチパチと言った音やトランポリンのスプリング音などが生じるため、隣人にとっては迷惑な騒音になってしまう可能性が高いです。

筋トレマシーンの金属音

最近では、筋トレを趣味とする方も増えていますよね。youtubeなどの動画サイトに行けば、素人の方でも効率的に自分を鍛える方法を紹介してくれる動画などもたくさんありますし、ジムなどに設置されるような本格的な器具を購入して、自宅でトレーニングを行っているという方も少なくないのではないでしょうか?

しかし実は、本格的な筋トレマシーンは、何の防音対策も無ければ騒音トラブルの原因となってしまうことがあるのです。と言うのも、本格的な筋トレマシーンは、重りとして金属が用いられていて、それを何度も持ち上げるといった行為で筋肉を鍛えるという仕組みになっています。つまり、トレーニングのため、器具を用いる時には、重りとなる金属同士が衝突するガチャガチャと言った大きな音が生じてしまうのです。また、重量のある金属を床などにおろす際、ドンッと言った大きな衝撃音が生じることもあります。

これらの音は、足音以上に聞き馴染みがないことから、ほとんどの方は騒音と感じてしまいます。

ゲームの音

最近では、ゲームの中にフィットネスプログラムがあるものが多く登場しています。これは、コロナ禍で在宅時間が長くなった、ジムなどに足を運べなくなったことが要因だと考えられ、ゲーム感覚で楽しみながらトレーニングできると高い人気を誇るようになっています。

しかし、フィットネスプログラムが組み込まれたゲームが多く登場した昨今では、運動による着地音や衝撃音以外にも、ゲームの音量をつい大きくしてしまうことで騒音トラブルを抱えてしまう…なんてケースが増えているようです。運動しながらとなるため、ゲームの音などが聞き取りづらいと感じ、つい音量を上げてしまう人がいるのでしょう。もちろん、ゲームの音量問題に関しては、イヤホンなどで対処可能です。

自宅での運動・トレーニングで生じる音に対する防音とは?

ここまでの解説で、自宅での運動、トレーニングは、近隣住民に音で迷惑をかけてしまう可能性があることが理解していただけたと思います。それでは、運動、トレーニングによる騒音トラブルを防止するには、どのような対策を施せば良いのでしょうか?

ここでは、自宅に専用の器具を設置してトレーニングしたい…と考えている方に向け、適切な防音対策をご紹介します。

すぐに始められる防音対策

まずはすぐに始められる防音対策をご紹介します。ただ、ここで紹介する方法は、あくまでも簡易的な対策となるので、集合住宅で飛び跳ねるような運動を行う、金属音が頻繁に生じるような本格的な器具を使用するトレーニングには不向きだと考えてください。

例えば、自宅でヨガやストレッチ、ゲームを使用して簡単なトレーニングを行うといったレベルの場合、以下のような対策でも騒音トラブルを防止する対策として有効でしょう。

  • ・隣人に迷惑にならない時間を選んで運動する
  • ・ぶ厚いヨガマットを敷く
  • ・ヨガマットの下に防音マットを敷くなど、二重にする

最も簡単な対策が、時間帯を選んで運動するという方法です。例えば、周囲が寝静まっているような深夜帯などに運動した場合、周囲が静かな分、ちょっとした大きさの音でも目立ってしまうことになります。逆に、周囲に多くの環境騒音がある昼間の時間帯などであれば、自宅トレーニングで多少の音が生じたとしても、環境騒音に紛れて聞こえにくくなるのです。ただ、コロナ禍以降は、テレワークが導入されて、昼間でも静かな環境を求めているという方が増えていることから、隣人の生活スタイルによっては時間帯に注意するだけでは防音対策として不十分になる…なんてこともあります。

この場合、運動する際には、分厚いヨガマットなどを敷く、さらにその下に防音マットを敷いて二重に音を防ぐといった方法が有効です。コストもあまりかけずに防音が可能なので、そこまで大きな音が生じない運動の場合は、こういった簡易の対策を試してみましょう。

本格的な器具を用いるなら防音仕様のトレーニングルームがおすすめ

自宅で運動やトレーニングをする方の中には、スポーツジムに設置されているような本格的な器具を自宅に設置し、時間帯を気にせずにいつでもトレーニングできるようにしたいと考えている方も多いです。そして、このような要望を持つ方の場合、上で紹介した簡易的な対策や、トレーニングする時間帯を工夫するといった防音対策はおすすめではありません。

と言うのも、本格的なトレーニング器具を用いる場合には、どうしてもそれなりに大きな音が生じてしまうからです。例えば、ルームランナーなどを用いてランニングする場合には、通常では考えられない大きさの足音が生じますし、器具のモーター音や着地した時の衝撃音が階下に伝わってしまいます。また、筋トレ用のマシーンを使う場合も、器具から大きな金属音が生じたり、重りを下すときの衝撃音などが階下に伝わってしまうのです。これらの音は、日中、それなりに騒音が存在するような時間帯でも、目立ってしまうレベルの音量となり、それが毎日、長時間生じてしまう…と言うケースでは、高確率で騒音に対する苦情が出てしまうことでしょう。また、本格的な器具を自宅に設置する場合は、コストもかかっているわけなので、時間帯なども気にせずにトレーニングに励みたいと考えることでしょう。

こういったトレーニングによって生じる音が近隣に漏れないようにするには、簡易的な防音対策では不十分です。特に、階下に伝わる衝撃音などに関しては、壁に防音パネルなどを設置しても効果がないため、床にしっかりと防音対策を施す必要があるのです。
つまり、自宅に本格的なトレーニングルームを作りたいと考えているのなら、楽器防音室とまでは行かないまでも、使用する予定の器具に合わせて適切な防音対策を専門業者に依頼して施すべきと考えましょう。

まとめ

今回は、自宅での運動やトレーニングによって生じる騒音と、その対策について解説しました。

近年では、トレーニング器具の進化や低価格化が進んだことで、自宅にいつでも時間帯を気にせずに利用できるトレーニングルームを設ける人が増えています。特に、コロナ禍で在宅時間が長くなった時には、屋外での運動が難しくなり、運動不足の解消を目的に、トレーニング器具を用意したという人が多いようです。

しかし、自宅で運動やトレーニングが簡単にできるようになった昨今では、それによって生じる音が隣人との騒音トラブルを引き起こしてしまう…と言う残念な話を耳にする機会が増えています。記事内で紹介したように、トレーニングの中には、近隣の方に音で迷惑をかけてしまう可能性があるものも意外に多いのです。

自宅で運動やトレーニングを行いたいと考えている方は、適切な防音対策も施し、隣人に迷惑をかけないようにすることも大切と考えてください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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