担当のこだわり防音工事匠からのひとこと
尼崎市の木造戸建にて、現在お住まいのお部屋をドラム演奏用の防音室にしたいとのご相談をいただきました。
ドラムは演奏音だけでなく、バスドラムやペダルなどから床へ伝わる振動、低音域への対策が特に重要です。そのため、壁・床・天井の遮音性能だけではなく、建物の構造や防振対策、完成後の室内音響まで含めて計画を進めました。
当初は、隣り合う部屋同士をつなげ、より広いドラム室にするプランも検討しました。しかし、既存建物の構造を確認したところ、間仕切り部分には基礎の立ち上がりが多く、大きな空間としてつなげるには構造上の問題があると判断しました。
建物によっては、構造上問題がないことを十分に確認したうえで、柱部分などの基礎を撤去できるケースもあります。しかし弊社では、防音室の広さを確保するために建物の安全性を犠牲にするような工事は基本的に行っておりません。
そこで今回は、無理に既存の基礎や構造部分を変更するのではなく、現在の建物構造を活かしながら、安全性を確保したうえでドラム演奏に必要な防音・防振性能を持たせる方法をご提案しました。
また、ドラム室では防音性能を高めるだけでなく、室内の反響が強くなりすぎないよう、吸音などの音響調整も重要です。演奏のしやすさや室内の使い勝手も考慮しながら、防音室としての仕様を検討しています。
「できるだけ広い防音室をつくること」だけを優先するのではなく、まず建物の構造と安全性を確認すること。
今回は、安全・安心に住み続けていただくことを第一に考え、その条件の中でドラムを演奏できる防音環境をつくる最適な形をご提案・施工した事例となりました。