担当のこだわり防音工事匠からのひとこと
エレキギターやベースの演奏、音楽・オーディオ鑑賞を楽しむため、夜間でも安心して使用できるプライベート防音室をご希望のお客様よりご相談いただきました。
既存のお部屋では、隣室からの話し声や生活音が聞こえる状態で、測定・調査時には約45~50dB程度の話し声が明瞭に聞こえており、現状の遮音性能はDr-30程度と推測されました。また、ご自身が演奏するエレキギターやベース、特に低音域の音や振動が階下や隣室へ伝わり、近隣への迷惑にならないかという点も大きなご心配でした。
そこで今回は、約6畳の居室をベースに、隣室から入ってくる生活音を低減すると同時に、室内からの楽器音や低音・振動も外部へ伝わりにくくする防音計画をご提案しました。特にベースなどの低音は壁だけでなく建物の床や構造体を介して伝わるため、天井についても既存仕上げを撤去し、構造梁から防音・遮音天井を新たに設ける方法を検討しています。
また、既存窓はシングルアルミサッシを中心とした仕様で、一部のインナーサッシにも気密性の低下や枠の歪みが見られました。そのため、防音サッシの追加による二重化など、音漏れの弱点となりやすい開口部についても対策を計画しました。
さらに、エアコン配管用のスリーブや通気孔も、わずかな隙間から音が漏れる遮音欠損となるため、防音壁・天井の施工とあわせて配管周囲の密閉処理や換気設備についても検討。防音室は壁を厚くするだけではなく、窓・天井・設備貫通部などの弱点を一つずつ処理することが重要です。
夜間でもエレキギターやベースの演奏、オーディオ鑑賞を楽しめる環境を目指し、隣室・上下階への音漏れと外部からの生活音の双方を考慮した防音室として計画しました。