掃除機の騒音について!集合住宅では静音タイプを選ぶのがオススメ!
今回は、日常生活の中でも使用頻度が高いわりに、騒音トラブルの原因となってしまうこともある掃除機について解説していきたいと思います。
掃除機は、スイッチを入れれば床のゴミを簡単に吸い取ってくれる非常に便利な家電製品ですね。一人暮らしの方であれば、毎日使用することはないものの、週に何度かは掃除機を使用することになると思いますが、意外に気になるのは、掃除機から生じる大きな駆動音ではないでしょうか?
実際に、掃除機をかけていると、近くで話しかけられても声が聞こえにくくなるほどで、かなりうるさく感じるような音が生じてしまいます。実際に、マンション暮らしの方が増えている現在では、早朝や深夜に掃除機を使うことで、近隣の方と騒音トラブルを抱えてしまう…なんてことも増加していると言われているのです。
そこでこの記事では、どのような家庭にも当たり前のように導入されている掃除機について、この家電が本当に騒音トラブルを引き起こすほどの音を生じさせるのかや、マンションなどでトラブルにならないよう名掃除機はどのようなタイプなのかをご紹介していきます。
掃除機と騒音問題の関係について
それではまず、掃除機と騒音問題の関係性について簡単に触れておきましょう。騒音問題を語る際には、音の大きさとして『デシベル(db)』という単位が使用されているのですが、掃除機が生じさせる音の大きさがどれほどのものかイマイチ知らない…という方は多いと思います。
そこでまず、掃除機が出す音の大きさがどの程度なのかについて解説しておきます。
掃除機の音量は人が「うるさい」と感じるレベル
日常生活の中では、さまざまな音が存在していますが、快適な生活を進められるように、音の基準という物が定められているのはご存知でしょうか?普段の生活の中ではあまり音を数値化させることもありませんし、騒音の基準など気にしたこともないという方が意外に多いです。しかし、マンションやアパートなど集合住宅で生活をする方が増えた現在では、他人に迷惑をかけないような音の基準はきちんとつかんでおくべきだと言えるでしょう。
以下に、人が感じる音の大きさの基準について、分類しておきます。
- ●人がかなりうるさいと感じる・・・80~110dB
ヘリコプターの近く(110dB)、ガード下(100dB)、大声・犬の鳴き声(90dB)、地下鉄の音(80dB)など - ●人がうるさいと感じる・・・60~70dB
掃除機の駆動音(70dB)、人が普通に会話している音(60dB)など - ●人が不快には思わない(普通状態)・・・40~50dB
エアコンの室外機(50dB)、図書館の中(40dB)など - ●人が静かと感じるレベル・・・20~30dB
深夜の住宅街(30dB)、木の葉は触れる音(20dB)など
騒音の基準は上記のような感じで、昼まであれば人が普通と感じるレベルが望ましく、夜は静かと感じるレベルの音が人の生活環境に望ましいとされています。
一方、掃除機が発生させる音は、70dB程度となっており、これは近くで聞いている方であれば「うるさい」と感じてしまうもので、壁などがあるお隣の方に関しては音は小さくなるものの、夜間であれば騒音に感じるレベルです。
このようなことから、生活習慣の違いで、早朝や深夜に掃除機を使っていると、近隣住民から騒音のクレームを入れられてしまう訳ですね。
サイクロン式は騒音に注意が必要!
掃除機のジレンマと言われているのは、騒音を気にすると、パワーが落ちてしまう…と言われる点です。近年では、海外有名メーカーのサイクロン式掃除機の人気が非常に高いのですが、構造上の問題もあり、紙パック式の掃除機と比較すれば、どうしても音が高くなってしまいます。
海外高級ブランド掃除機は、騒音値は非公開になっている場合が多いのですが、基本的に65~70dB程度のものが多く、最強の吸引力を誇るなどと言われる人気の掃除機になると、パワーが非常に強い分、騒音値は80~85dBにもなると言われています。この音量は、地下鉄が通り過ぎる際の大きさ程度ですし、深夜にこのレベルの掃除機を使用すると、防音工事を施した部屋でもない限り、確実に苦情が来ると思います。
紙パック式の掃除機に関しては、基本的に音はおさえられているのですが、吸引力はやや控えめと考えておいた方が良いでしょう。掃除機は、その構造的な問題で空気を吸い込みそれを放出する際に出る音や、駆動部分のモーター音が必ず生じてしまうので、無音にすることなどは不可能だと考えておきましょう。
消音タイプの掃除機について
ここまでの説明で分かるように、掃除機というのは、使用中にそれなりに大きな音が生じてしまう家電です。掃除機が大きな音が生じてしまう原因は、主に以下の二つです。
- ・機械部分(ファン・モーター)が回転する時の駆動音
- ・モーター部分の回転から起こる振動音
なお、掃除機は、運転モードに強弱がありますが、どちらを使用するのかによっても音量が変わります。現在日本国内で販売されている掃除機に関しては、42dB~82dBの間に含まれるものがほとんどです。ただし、掃除機本体の構造上の問題で、ハンディタイプは消音しづらく音が大きい傾向にあります。ハンディタイプは、片付けなども場所をとりませんが、音量的には65~85dBの物が一般的です。
なお、以下で、現在国内で販売されている消音タイプの掃除機をご紹介しておきますので、仕事の関係などで、夜遅めの時間に掃除機をかけることになる…なんて方は参考にしてみてください。
パナソニック MC-SB10J
まずは、パナソニック製のコードレススティック掃除機「MC-SB10J」です。コードレス掃除機は、コードに行動範囲を制限されることがないため、非常に使いやすいですよね。また、最近のこのタイプの掃除機は、ノズルを交換することでハンディクリーナーとして活用できるなど、使用用途の幅が広いのが嬉しいポイントです。
パナソニック製「MC-SB10J」については、HIGH運転時の音量が64dB、LOW運転時で62dBと、掃除機の中では比較的小さな音量で運転できる静音掃除機です。使い勝手の広さと、静音能力両面の特徴を持っているのでオススメです。
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日立サイクロン式クリーナー CV-SP900H
次は、日立のサイクロン式掃除機「CV-SP900H」です。サイクロン式掃除機は、パワーが非常に高い反面、音の大きさが気になる…という声が多いのですが、この掃除機はサイクロン式なのに、静音を実現しています。など、日立「CV-SP900H」は、本体の運転音が54〜59dBで、仕事吸引率も300Wを実現している非常に優れた掃除機になっています。さらに、本体重量は2.5kgと非常に軽いので、使いやすいという点もオススメポイントです。
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上記以外にもさまざまな静音タイプ掃除機が販売されていますので、夜間や早朝に掃除機をかける方は、吸引力だけでなく、掃除機の静音性も気にしてみると良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は、どのご家庭にも存在する家電製品の代表『掃除機』について、騒音問題目線で考えた時の、掃除機の選び方について考えてきました。この記事でご紹介したように、家庭で使用する家電製品の中でも特に使用頻度が高い掃除機ですが、使用する時間を考えなければ高確率で騒音トラブルを引き起こしてしまう危機になってしまいます。
掃除機による騒音トラブルは、壁などに掃除機のヘッドがぶつかってガチャガチャ音が鳴るという点も問題なのですが、そもそも掃除機が駆動する際には、非常に大きな音が生じてしまう構造をしているという点が大きいのです。
特に、最近人気のサイクロン式掃除機に関しては、吸引力が非常に強いものの、音もその分大きくなる…というものが存在していますので、集合住宅などで使用する場合には注意が必要だと考えておきましょう。