戸建てに防音室が欲しい!防音室を作るならユニット型と専門業者の防音工事どっちが良い?

今回は、これから自宅に防音室を導入しようと考えている方に向け、防音室の導入方法別に、それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきたいと思います。

自宅で楽器の演奏を考えている、映画館さながらのホームシアターを作りたいなど、大きな音を生じさせてしまう可能性がある場合、騒音トラブルを防止するためには専用の防音室を設けなければいけません。特に、現在の住宅事情を考えてみると、一昔前のような「庭付き一戸建て住宅」は土地の関係もあり、建てることが難しくなっていますし、戸建て住宅でも狭小地に3階建ての家を建てて、床面積を確保するケースが多くなっています。

こういった住宅事情から、日常生活を進めるうえで音の問題を抱えないようにする目的で、新築時に防音室を設けておこうと考える方が増えています。ただ、一口に防音室を導入するといっても、オーダーメイドで一から防音室を作るタイプと、楽器メーカーなどが販売しているユニット型防音室を購入し、設置するという2つのパターンが存在しています。
そこでこの記事では、防音室を導入するにしても、オーダーメイドとユニット型ならどっちが良いの…と迷っている方のため、それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。

防音室の種類について

それではまず、防音室の種類について簡単に解説しておきましょう。「自宅に防音室を設けたい!」と考えた時には、主にユニット型防音室と呼ばれるタイプと、オーダーメイドで防音室を作るという2種類の方法が存在しています。

ここではまず、それぞれの防音室の特徴をご紹介しておきます。

ユニット型防音室の特徴

まずはユニット型防音室と呼ばれるタイプです。このタイプを分かりやすく言うと、室内に防音性能を持たせたプレハブ小屋を設置するといった感じです。ヤマハさん(アビテックスシリーズ)やカワイさん(ナサールシリーズ)など、大手楽器メーカーが販売するユニット型防音室が有名ですね。

このタイプの防音室は、既存の部屋に大掛かりなリフォーム工事などを行うことなく、プラモデルのように組み立てて設置していくだけで防音室が完成します。もちろん、設置は専門業者に依頼することになるのですが、防音室が出来あがるまでに1日程度の時間しかかかりません。
このタイプの良いところは、最も小さなユニット型防音室であれば、0.8畳程度の広さですので、普段はあまり使用していない部屋の片隅などに設置しておくことで、自由に楽器の練習などができるようになる点です。なお、防音室の広さや性能については、いくつかの種類が用意されていますので、利用用途などで必要なスペックを持つタイプを選ぶと良いでしょう。
防音室を導入する時の費用に関しては、本体価格(50~200万円程度)+設置工事費となるのですが、下で紹介するオーダーメイドタイプの防音室よりは安価になるはずです。

オーダーメイド防音室の特徴

次は、オーダーメイドや自由設計、フリータイプと言われる防音室の導入方法です。簡単に言うと、既存の部屋をフルリフォームして防音室に作り替えるという方法になります。

上述したユニット型防音室は、広さや性能など、防音室の規格が最初から決まっていることから、利用用途などにピッタリなものがどうしても見つからない…と言うケースがあります。例えば、ドラム用の防音室など、非常に高い防音性能を求めている場合、ユニット型防音室では性能が心もとない…となってしまうケースが多いです。

オーダーメイドタイプは、当然防音室の性能に関して、利用用途に合わせて設計することができますので、防音性能は当然として、室内の音響まで自分の要望通りに作ることが可能です。費用相場に関しては、部屋の広さ、性能によって大きく異なりますが、一坪100万円程度を想定しておけば良いと思います。注意が必要なのは、既存の部屋をリフォームする方法ですので、基本的に元の部屋の広さよりも狭くなります。

それぞれの防音室におけるメリット・デメリット

それでは、ユニット型防音室とオーダーメイドで防音室を作る場合について、それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきましょう。

ユニット型防音室のメリット・デメリット

まずはユニット型防音室のメリットとデメリットについて解説しておきます。なお、ここで紹介するメリットとデメリットは、あくまでも一般論であり、建物の状況や防音室に求める性能などによっては、特に気にする必要が無いケースもあります。

ユニット型防音室のメリット

  • 依頼から完成までが早い
    ユニット型防音室の大きなメリットは、施工にかかる時間が非常に短いという点です。上述したように、ユニット型防音室は、部屋の中にプレハブ小屋を設置するといったものになります。つまり、工場で作られたパーツを運び、部屋の中で組立てすることで、防音室は完成します。最も安価な小さなタイプであれば、半日程度でも施工が完了する手軽さは非常に大きなメリットになります。
  • オーダーメイドタイプよりも安価
    ユニット型防音室は、基本的にオーダーメイドタイプよりも安価な点もメリットです。これは、施工日数がかからないことから、単純に工事にかかるコストが安くなる点が大きいです。ただし、ユニット型防音室も、高性能なタイプになると、かなり高額になるので、「ユニット型=安い」と言う認識は持たない方が良いです。
  • 引っ越す際は持っていける
    ユニット型防音室は、部屋の中に設置しているだけですので、解体して別の場所に再設置することも可能です。オーダーメイドタイプは、部屋そのものに施工を施すため、当然移動させることなどできません。したがって、この点はユニット型防音室の非常に大きなメリットになると思います。

ユニット型防音室のデメリット

  • 性能保証がない
    ほとんどのユニット型防音室は、性能保証はされていないのが現状です。したがって、カタログなどに記載されている数値よりも低い効果になってしまうケースがあると理解したうえで導入しなければいけません。
  • 自由度が低い
    ユニット型防音室は、できあがった製品を選び、それを設置するという方法になります。そのため、実際に使ってみたところ「思ったよりも遮音性能が低い…」と感じても、後から手を加えて遮音性能を向上させることなどできません。デザインなどに関しても、自由にカスタマイズすることはできないと考えておきましょう。
  • 空調設備が不十分
    ユニット型防音室は、エアコンを設置することが難しいタイプも存在します。例えば、0.8畳タイプなどになると、そもそも設置スペースが足りません。大型のユニット型防音室なら空調や換気機能を持ったものが存在するのですが、それでも低品質なタイプは、換気や空調の音が邪魔になるなんてことも多いようです。こういったことから、ユニット型防音室は、暑さや湿気などのコントロールが難しく使いがっ手が悪い…と言う声も多いです。

オーダーメイド型防音室のメリット・デメリット

それでは次に、オーダーメイドで防音室を作る場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

オーダーメイド型防音室のメリット

  • 要望に沿った防音室ができる
    オーダーメイドタイプの防音室は、一からリフォームして防音室を作っていく方法ですので、利用用途に最適な防音性能が得られるのはもちろん、室内の音響環境や内装など、全ての面で理想通りの防音室を作ることができます。
  • 性能保証がある
    多くの防音工事業者は、契約の段階で防音室の性能保証を含めてくれます。そのため、求めていた遮音性能を持った防音室が必ず出来上がる点が大きなメリットです。なお、性能保証については、きちんと契約書などに記載してもらいましょう。たまに、口頭で性能保証をするというだけで、契約書に記載せずトラブルになるケースもあるようです。

オーダーメイド型防音室のデメリット

  • 完成までに時間がかかる
    オーダーメイドで防音室を作る場合、既存の部屋を丸々リフォームすることになるので、ユニット型と比較すれば、圧倒的に時間がかかります。ピアノなど、本格的な楽器用の防音室となると、最低でも2週間程度かかりますし、施工条件などによっては1カ月程度かかる場合もあります。つまり、完成までに時間を要する点がオーダーメイドのデメリットです。
  • 移動できない
    これはユニット型防音室と比較した場合のデメリットです。上述したように、ユニット型防音室は解体して移動することができるのですが、オーダーメイド型は、あくまでも部屋そのものをリフォームするので持ち運びすることはできません。

まとめ

今回は、自宅に防音室を設置するための2つの方法についてご紹介してきました。この記事でご紹介しているように、一口に防音室と言っても、ユニット型防音室とオーダーメイド型の防音室が存在しており、どちらの方法で防音室を作るのかによって得られるメリットが異なります。

ユニット型防音室については、防音室のスペックがあらかじめ決まっているものを購入することになりますし、そこまで高性能な遮音性能を持つものはないと考えておいた方が良いでしょう。例えば、プロのピアニストが自宅でもピアノの練習を行うという場合には、かなり高い性能が求められますし、防音室内の音響なども考えて設計しなければ、自分が出す音を苦痛に感じてしまうようになります。

ユニット型防音室は、部屋数に限りがあるマンションなどにおいて、どうしても一室まるまる防音工事を行うことができない…なんて場合には非常に便利ですが、そうでない場合は用途に合わせて最適な防音室を一から設計するのがオススメです。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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