長引くステイホームで防音リフォームの需要が増大!みんなはどんな工事をしているの?

昨年から続く新型コロナウイルス問題ですが、日本国内で初めて感染者が発見されてから既に1年以上が経過した現在でも、3度目の緊急事態宣言が発令されるなど、この問題は収束の兆しすらなかなか見えてこない…というのが現状です。新型コロナウイルスは、人との接触をできるだけ減らすという事が求められているため、外食の機会も大幅に減少し、家の中で過ごす時間が急激に長くなっています。

特に、多くの企業でテレワークが導入されるようになったことから、昼間の在宅時間が非常に長くなっています。こういった状況の中、今までは気にもならなかった自宅周辺の騒音に悩まされてしまう…という方も多くなっているのです。テレワークは、家の中で一緒に過ごす家族が生じさせる生活音も大きな悩みの種となるのですが、家の立地条件によっては、外部から侵入してくる騒音によって集中力が乱されてしまう…なんてことも珍しくありません。

そこで、在宅時間をより快適にすごすためという目的で、自宅の防音リフォームに踏み切る方が急増していると言われているのです。この記事では、コロナ問題以降、一般住宅で急増していると言われる防音リフォームについて、どのような工事が増えているのかをご紹介していきたいと思います。

防音リフォームを行う目的は?

それでは、コロナ禍の現在、どのような目的で防音リフォームに踏み切っているのかということから簡単にご紹介していきましょう。

生活騒音によるトラブルを防止するため

在宅時間が長くなっている今、日常生活を進めるうえで生じてしまう生活音が原因となる騒音トラブルが増加していると言われています。今までは、日中出社していたことで気にもしなかった音ですが、テレワークが始まったことで、周辺住宅から聞こえる生活音が気になりだしてしまった…なんて方が多いようです。この問題に関しては、自分が騒音の被害者になるだけでなく、自分が生じさせる音が隣家に迷惑をかけてしまうなど、加害者側になってしまう恐れもあるのです。
そこで、こういった生活音による騒音トラブルを防止するため、防音リフォームに踏み切る方が増加しています。

周辺環境の音が気になる

幹線道路沿い、近くに工場がある、学校の近くなど、家の立地条件によっては、周辺環境が生じさせる音が家の中に侵入してしまい、それをうるさい…と感じてしまう方も多いです。こちらも、今までは日中に家にいなかったため、気付けなかった音の問題が、在宅時間が増えてことで気になり始めた…というパターンですね。
賃貸住宅に住んでいる方であれば、住み替えも検討するような方が多くなっていると言われています。しかし、戸建てや分譲マンションの場合、そう簡単に引っ越すことなどできませんし、防音リフォームに踏み切るわけです。

家の中で生じる騒音が気になる

テレワークが広く普及してきていますが、従来の日本の住宅がテレワークに適していない…ということから、仕事の効率が低下してしまう…と言う点に悩みを持つ方が増えています。例えば、夫婦ともにテレワークになった場合、相手のweb会議の声が気になって、仕事にならない…なんて声があります。そうでない場合でも、奥さんが掃除や調理、洗濯などの家事を進める音が気になってしまう…、子供に話しかけられてしまう…など、間取りの関係などで仕事に集中できない…という方は非常に多いようです。
こういった場合、テレワーク専用部屋として、防音性能を高めた小部屋を作るなどのリフォームが多くなっています。特に、もともとウォークインクローゼットなどとして利用していた部屋を、テレワーク専用部屋に改修する工事などが増えています。

どんな防音リフォームを行っているのか?

それでは、コロナ禍で急増していると言われる防音リフォームの需要について、実際にどういった工事が主に選ばれているのかについても見ていきましょう。防音工事と言えば、自宅でピアノやドラムなどの楽器演奏をしたいという方や、ホームシアターを設置して映画館さながらの映像を楽しみたいなどという、特殊な趣味を持つ方が行うものと思われていました。しかし、コロナ禍で在宅時間が増えた今、こういった特殊な理由などなくても、防音工事を依頼される方が増加しているのです。
ここでは、コロナ禍で増えていると言われる、一般住宅の防音リフォームの種類をいくつかご紹介しておきます。

窓の防音リフォーム

防音の観点から考えた場合、住宅の音の侵入口としては、窓が最も大きな弱点と考えても良いです。一般住宅などでは、単板ガラスなどと呼ばれる一枚物の窓ガラスが採用されていることが多いのですが、このタイプは壁と比較しても薄いことから、遮音性能はかなり低くなってしまいます。そのため、家の快適性を高めるためには、窓の防音性能を向上させる防音リフォームが非常に有効になるわけです。

具体的には、以下のような手法が採用されています。

  • 内窓を設置して二重窓にする
    既存窓の内側に新しい窓を取り付けるリフォーム工事になります。二重窓になることで、音を遮断するものが2倍になるというだけでなく、外窓と内窓の間の空気がクッションになり、音の伝わりをおさえてくれるようになるのです。
  • ガラスを防音ガラスに交換する
    窓ガラスにはさまざまな種類の製品が存在します。その中には、通常の単板ガラスなどよりも圧倒的に遮音性能が高いものが存在しており、既存のガラスをそういった防音ガラスに交換するというリフォームも人気です。なお、上述した二重窓のリフォームも併用すればさらなる防音性向上が見込めます。

壁の防音リフォーム

次は壁の防音リフォームです。マンションなどであれば、隣の家の音が聞こえてきて悩まされてしまう…なんてことも珍しくありません。また、戸建て住宅でも、非常に距離が近くなっていることから、騒音トラブル防止のため、壁の防音性能向上を目指した防音リフォームが人気になっています。

  • 壁の中に防音材を充填する
    既存壁の中に、遮音シートや吸音材などを設置するリフォーム工事になります。中に使用する素材によって得られる防音効果は変わります。
  • 防音仕様の換気口に交換する
    換気口や配管穴からも音は出入りします。そして、こういった部分の防音性能を高めてくれる製品が開発されており、それらを施工することで、住宅の快適性を高めることができるわけです。

床の防音リフォーム

床の防音リフォームは、主にマンションなどに住んでいる方で、階下の住人に迷惑をかけないようにするためのものになります。つまり、自分が加害者にならないようにするための対策です。床の防音リフォームは、主に以下の2つの手法が考えられます。

  • 床材を防音性の高いものに交換
    近年では、フローリングが主流なのですが、意外に音が響いてしまう床材です。したがって、フローリングをカーペットに張替えするリフォームなどが考えられます。なお、フローリング材の中にも、防音性が高いものも存在しますので、そういったものに交換するリフォームも多いです。
  • 床材の下に防音材を充填
    壁の防音リフォームと同じく、床材の下に吸音材や遮音シートを施工するリフォームも効果的です。なお、防音材を充填し、仕上げ材を防音性の高い床材にすると非常に有効です。

まとめ

今回は、新型コロナウイルスの影響で、在宅時間が増えた今、居室の快適性を向上させるために行われることが増えた防音リフォームについてご紹介してきました。対面での仕事が重要とされていた日本では、住宅の間取りがテレワークの想定をされておらず、コロナ禍でテレワークが導入されたものの、仕事の効率が落ちてしまった…ということが問題になっています。

そこで現在では、この記事でご紹介したような防音リフォームに踏み切る方が急増していると言われているのです。防音室を作るような防音工事となると、数百万円単位のお金がかかるものですが、こういったスポット的な対策であれば、数万円~数十万円で実行可能ですので、その手軽さも人気の理由になっているのだと思います。
まだまだ、コロナ問題の収束は遠いように思われますので、現在音の問題で悩んでいる方は、防音リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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