防音リフォームの見積りを依頼する時のポイントをご紹介

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

今回は、防音工事の匠のような専門業者に防音室を作ってもらう際、最初のステップとなる防音リフォームの見積り依頼を出す時のポイントについて解説します。

自宅に防音室が欲しい、外部騒音が気にならなくなるレベルまで低減したいなどと考えた時には、専門業者に防音リフォームを依頼することを検討するはずです。そして、そのような際には、まず初めに電話もしくはお問い合わせフォームから見積り依頼を出すという行為を行うのです。

ただ、この際には、多くの方が初めての経験になるため、「防音リフォームの見積りは、何を伝えればいいの?」「そもそもどこに見積り依頼を出すのが正解?」など、さまざまな疑問が頭をよぎってしまうという方が多いはずです。防音工事に限りませんが、住宅リフォームの成功に関しては、最初の「見積り依頼」の段階が非常に重要で、この工程が工事の成功のカギを握っていると言っても過言ではありません。

そこでこの記事では、防音リフォームの見積りを依頼する際、皆さんが押さえておきたいポイントや、業者側が困ってしまう内容についてご紹介します。

見積りを依頼する際におさえておきたいポイント

防音工事を始めとして、住宅リフォームの見積りを依頼するという行為は、単に工事にかかる大まかな費用を知るということだけが目的になるわけではありません。リフォーム工事の業者を選ぶために実施する見積り依頼は、主に以下のような目的で行われています。

  • ・リフォームにかかる大まかな費用を知る
  • ・リフォームに対する自分の要望を整理し確認する
  • ・業者側の対応力や提案力を見極める
  • ・提案内容が適切なのかの判断材料にする

見積り依頼は、上記のような目的が存在します。もちろん、リフォームの大まかな費用を知るということも目的の一つなのですが、それ以外にも、自分の要望をきちんと整理することや、契約すべき業者はどこなのかを判断するための重要な材料にもなるのです。

それでは、業者側に見積り依頼を出す時には、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか?以下で見ていきましょう。

①要望と予算を明確にする

防音リフォームを検討している方は、「どんな音に悩んでいるのか?」また「その音をどうしたいのか?」を整理して、要望を明確にすることから始めることが重要です。具体的には、以下のような感じに自分の希望を整理してみましょう。

  • ・困りごとや不満点をかき出す(夜間もピアノの練習がしたい、目の前が公園でうるさい)
  • ・目的に優先順位をつける
  • ・工事に使える予算を明確にする

防音工事は、どのような音に悩んでいるのか、またどんな音を生じさせる想定なのかによって必要になる対策が大きく異なります。当然、実施する防音工事の内容によってリフォーム工事にかかる費用が上下します。

また、業者側から見ると、想定している予算が分かれば提案しやすくなります。特に「できれば〇〇万円以内に抑えたい。超える場合でも上限は■■万円まで。」など、予算に幅があれば、複数の提案を準備することが可能になり、お話もスムーズに進みやすくなります。

②相見積もりについて

防音工事に限りませんが、住宅リフォームを実施する際には、それなりのコストがかかります。そのため、見積り依頼に関しては、最低でも3社程度に依頼し、比較検討するのがおすすめです。

複数の業者に見積りと提案書を出してもらえば、あなたが希望している工事の相場観を掴むことができるようになるため、「高すぎる」「安すぎる」など極端な提案を見極めることも出来ます。また、業者ごとの対応力を比較する際も、複数の業者と話してみるということが重要になるのです。なお、相見積もりを前提として見積り依頼を出す際には、以下のような点に注意しましょう。

  • ・依頼する内容や条件を統一する
  • ・他社にも相談していることを正直に伝える

複数の業者から提案を受ける場合、最初に伝える要望や条件を統一していなければ意味がありません。依頼内容が変われば、当然、出てくる提案内容が変わってしまうため、比較検討のしようがないのです。

なお、「他社にも見積り依頼を出している」と伝えた場合、業者によっては対応の丁寧さが変わる場合もあります。実は、そうした業者側の反応も、信頼できる業者を選ぶための重要なポイントになるのです。相見積もりは「最も安い提案を選ぶための物」と考えている方も多いのですが、金額ではなく提案や業者の対応など、中身で選ばなければ後悔する結果に繋がる恐れがあるので注意しましょう。

③見積書は細部まで確認する

見積書を受け取った時には、「総額がいくらか?」など金額の大小だけに注目する方が多いです。しかし、適切な工事を実行してもらうためには、見積り書内に記載されている細かな内容までチェックすることが重要です。特に、以下のような点についてはしっかりと確認しましょう。

  • ・使用材料について型番や品番まで記載されているか
  • ・「一式」表示ばかりで内容が曖昧な見積もりにいなっていないか
  • ・工期(着工日・完了予定日)が明確か
  • ・諸経費などの内訳が明確に記載されているか

見積り書は、上記のような細かな部分を確認することで、手抜きや過剰請求の被害を防ぐことができます。例えば、使用する材料について、型番などが記載されていない場合、実際に工事に使用される材料の性能を確認することができません。防音工事については、壁内に設置する断熱材などについて、低品質な物を採用することで業者側の利益を増やそうとするケースもあるようです。見積書に型番が記載されていれば、実際に持ち込まれた材料について、見積り書の型番と一致するのかを確認することで、こういった手抜きを防止することができます。

なお、見積り内容について、何か不明点があった際は、しっかりと質問することも大切です。質問に対して明確に回答してくれる業者ほど信頼できるはずです。

④担当者の人柄や知識などをチェック

見積りの依頼を出せば、業者側の担当者が対応してくれるはずです。そしてこの際には、担当者の対応力や防音工事に関する知識についてしっかりとチェックする必要があります。

例えば、あなたの希望や要望など、きちんと話を聞いてくれるのか、また、防音工事の内容などについて、素人でも分かりやすく説明してくれているのかなど、そういった対応力を確認することも業者選びの重要な判断ポイントになります。業者の対応については、以下のような点に注意して確認すると良いです。

  • ・親身になって話を聞いてくれているか
  • ・説明の際、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれるか
  • ・提案に押しつけがましさがなく、あなたの要望を優先してくれるか

業者との打ち合わせをする際には、業者側の提案内容を押し付けようとするのではなく、あなたの要望を優先してくれる業者が信頼できます。例えば、予算が200万円と伝えているのに「250万円の提案をしてくる」ような業者は顧客の立場に立っていないということがよくわかるはずです。信頼できる業者であれば、予算内に収めるためには「夜間の演奏を控える」「別の部屋を防音室にする」など、お客様側の希望を叶えるための提案をしてくれるはずなのです。

相見積もりによる業者選びは、こういった細かな点もチェックしながら進めていきましょう。

⑤対応スピードや誠実さをチェック

見積り依頼への対応については、信頼できる業者ほどスピーディーで、やり取りもスムーズに進むケースが多いです。例えば、以下のような感じに、丁寧な対応が心掛けられているのです。

  • ・問い合わせに対する初回の連絡が早い
  • ・現地調査などのスケジュールも速やかに調整してくれる
  • ・質問に対して、分かりやすく的確に回答してくれる
  • ・具体的な提案で、あなたの要望に沿った内容になっている

対応へのスピード感や丁寧さは、その会社の社風や仕事への姿勢を表していると言えます。そのため、見積りの相談の段階で「安心できる」と感じた業者は、施工後の満足度も高い業者である傾向が高いです。

防音工事に関する見積り依頼の注意点

ここまでの解説で、防音リフォームを検討した際、業者への見積り依頼をする際のポイントと信頼できる業者を選択するために確認したイポイントが分かっていただけたと思います。最初の段階で、上記のようなポイントに注意しながら業者選びを進めることができれば、防音リフォームが失敗に終わる…という残念な結果を防ぐことができると思います。

なお、防音工事の見積り依頼に関しては、業者側が少し困ってしまうような内容もあるので、ここでは、事前に確認しておいてほしい見積り依頼を送る際の注意点もご紹介します。

防音工事の目的が曖昧

上でもご紹介していますが、防音リフォームの見積り依頼を出す際には、あなたの悩みや希望をきちんと整理しておくことが大切です。リフォームの目的が曖昧なままで相談しても、業者側は正確な提案を作ることが難しいのです。

例えば、「防音室が作りたいのですが、いくらぐらいかかりますか?」という相談に関しては、正確な回答を一度で出すことはほぼ間違いなく不可能と言えます。防音室を作るにしても、その中でどのような音を出すのか、またどのような使い方を想定しているのかによって必要になる性能が大きく変わるのです。

具体的には、ピアノを演奏するための防音室と、立って演奏する管楽器の防音室では、振動対策の必要性などが変わります。また、音を出す時間帯について、昼間しか想定していないのか、それとも夜間の演奏を希望しているのかによって防音室に求められる性能が大きく変わるため、防音工事の費用も上下してしまうのです。

防音リフォームの見積り依頼に対する回答については、「お客様の要望や予算」に合わせて提案内容を考案します。つまり、その前提となるお客様側の要望が明確でない場合、正確なお答えができないのです。この場合、業者側からの返答は、「見積書と提案書を作成するため、どのような防音室が必要なのか、要望をまとめてください」と言ったものとなり、余計なやりとりが一つ増えてしまうという結果になるのです。

予算がない

二つ目はお客様側の予算が全く不明な相談です。お客様側からすると、工事にかかる費用を単に知りたいだけで、業者側から提示される費用をもとに、防音リフォームを実施するかどうかを決めれば良いと安易に考えているケースが多いです。

しかし、このようなケースでは、防音リフォームの費用が高めに設定されて出てくる可能性が高くなり、その費用を見ただけで防音工事を諦めてしまうという最悪の結果を招く可能性があるのです。防音工事にかかる費用は、使用する材料の量やグレードに比例して高くなります。グレードの高い高性能な材料を使えば、それだけ高品質な防音室が出来上がりますが、費用も高くなってしまうのです。

一方、あらかじめ「○○万円程度の費用で作りたい」という希望予算があれば、業者側は、「予算内でお客様の希望がかなえられるのか?」という視点で計画を立てていくため、的確な防音工事の計画を作り出すことが可能になるのです。もちろん、予算が低すぎる場合、「最低でも〇〇万円は出さないと要望にかなう防音室ができない」と言った返答が出てくることもありますが、この情報もお客様側にとっては有益な情報となるはずです。

防音工事は、先ほどもご紹介したように、防音室に求めている性能など、あなたの希望や困りごとを整理するのに合わせて、どの程度の予算で防音室を実現したいのかを明確にしたうえで相談することで、的確な提案書と見積書が出てくると考えてください。逆に言うと、予算や要望が曖昧なままだと、正確な提案書にならないので、業者選びの参考にもなりません。

まとめ

今回は、防音工事を検討した際、皆さんが最初に行う行動である見積り依頼時に注意しておきたいポイントについて解説しました。

防音工事は、最初の見積りが非常に重要な工程になり、この段階で業者選びを間違ってしまうと、最終的に出来上がる防音室の質も悪くなってしまう可能性があるのです。希望する性能の防音室を予算内で構築するためには、最初にお客様側の希望や要望をきちんと整理し、その情報を業者側に正確に伝えることが大切です。

これから防音リフォームを検討しているという方がいれば、記事内でご紹介した内容を参考に、業者とのやり取りをスムーズに進められるようにしましょう。

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スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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