職人さんにお茶出しは必要?リフォーム工事の際の職人への対応法やトラブル回避術について
防音工事だけではありませんが、住宅リフォームをお願いした施主の多くが不安に感じてしまうのは、作業を行ってくれる職人さんへの対応ではないでしょうか?
例えば、一昔前の日本では、リフォームなどで作業してくれる職人さんに対して、休憩時間に入ると、施主側がお茶やお菓子を出してもてなすと言った風習があったのですが、現在でも当たり前のようにこういったもてなしを行うものなのか…と不安になってしまう方も多いようです。特に、初めてご自宅のリフォームなどを経験する方であれば「お茶やお菓子を出さないと失礼なのかしら?」などと、余計な心配をしてしまう人も少なくありません。
もちろん、リフォームに来てくれる職人さんと仲良くなっていれば、コミュニケーションが円滑に進むこともあるのでしょうが、そもそも高いお金を払って仕事を依頼している側がそこまで気を使わなければならないものなのか…と不思議に思ってしまう方も少なく無いでしょう。そこで今回は、住宅リフォームを依頼した場合、覚えておきたい職人さんへの一般的な対応やコミュニケーション方法をご紹介しておきます。
覚えておきたい職人さんへの対応について
それでは、リフォーム工事を依頼した場合、必ず必要になる作業をしてくれる職人さんへの対応方法をご紹介していきます。SNSなどでも、自宅のリフォームに来てくれている職人さんへの対応方法が分からない…などと投稿している方も珍しくありません。
正直に言うと、施主側はそこまで職人に気を使う必要などなく、要望などがあればその時にわかりやすく依頼するということだけを注意しておけば何の問題もありません。ここでは、意外に疑問に思っている方が多い職人への対応方法について簡単にご紹介しておきます。
お茶は出した方が良いの?
この疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?実際にSNSや質問サイトなどでは、これに関する疑問を投稿している方が非常に多いです。
どのような工事でも同じなのですが、職人さんたちは昼食以外で10時と15時に休憩をとるという場合が非常に多いです。そのため、この休憩時間中に施主側がお茶やお菓子を出したりすべきなのか…と悩んでしまう方が多いのです。実際に、一昔前までであれば、こういった休憩時間直前に施主がお茶を用意して、職人さんに休憩を呼びかけるなんて対応が当たり前のように行われていました。そして、これがあたかも常識のように「施主のすべきこと」として考えてしまっている方がいるのです。
最初に言っておきますが、施主側が職人の休憩のため、お茶やお菓子を用意する必要などありません。特に最近では、お茶やジュースなどは出さないでくださいとしている業者も多いですし、工事前にそういったものは出さないでくださいと伝えてくれる業者も存在します。
ただし、こういったお茶やジュースを出すという行為は、あくまでも施主側の気遣いですので、「出してはいけない!」というわけではありません。工事が何日も続くような場合であれば、たまにお茶を出して職人さんとコミュニケーションをとるのも悪くないと思いますよ。また、夏場の暑い時期などに屋外での工事を行うと言った場合には、冷たいお茶やジュースは非常に喜ばれると思います。あくまでも施主側の好意で出すものですので、あなたができる範囲で行えば良いと考えましょう。
なお、休憩のたびにお茶やお菓子を出す…などと言った対応は、逆に職人さんが負担に感じてしまう場合もありますので、たまに出すぐらいにしておくのがオススメです。
気になったことを伝えても良いの?
住宅リフォームというものは、施主と業者が施工内容や費用に最終的な合意をしたうえで始まるものです。しかし、実際に工事が始まってから、「もっとこうすれば良かったかな?」「やっぱりこうしたいな…」などと言う疑問やアイデアが浮かんでくることも少なくありません。このような場合、既に工事が始まっているのだから、今さら言ったら職人が気分を害すのではないか…考えてしまい、胸のうちにしまい込んでしまう人も多いですよね。しかし、そのような場合には工事完了後に、「やっぱり言っておけば良かった…」と後悔してしまうものです。
もしあなたが、工事がスタートした後に何か気になった場合には、気にせずすぐに担当の営業さんに伝えるようにしましょう。あなたの要望が変更可能な場合には、職人さんが柔軟に対応してくれます。もちろん、変更をするためには別途費用が必要になる…そもそも受け付けられない変更…などという場合もあるのですが、その場合でもきちんと検討することができますので、施工後に後悔してしまうこともなくなります。
工事完了後に「やっぱりこうしてほしい」などと言うのは、確実に受け付けてもらえませんので、気付いたときに早めに言うようにしましょう。
また、上記以外にも、職人さんの駐車方法に問題がある…、ポイ捨てしている…、施工に関して何らかの不満がある…などと言った場合も、気付いたときに担当者に伝えるべきです。不満を持ったまま施工を進めてしまうと。後々のトラブルにつながってしまう可能性がありますので、その都度不満を解消して工事を進めるのがベターです。
リフォーム工事でよくあるトラブルとその対処法
それでは最後に、住宅リフォーム工事で実際に起こってしまうことが多いと言われているトラブルと、その対処法についても簡単にご紹介しておきます。
工事車両の駐車問題
自宅周辺の道路が狭い場合に多いのですが、工事打合せの段階で駐車スペースのことを見落としてしまい、別途工事車両の駐車場代を請求されてしまうことになった…なんてトラブルは多いです。
住宅リフォームの打ち合わせは、工事内容のことばかりに注目して駐車スペースの事を見落としてしまう場合が多いのです。したがって、自宅の敷地に駐車が不可能で、周辺道路も狭い家の場合は、打ち合わせ時に車両駐車計画を予め出してもらうようにしましょう。
そうしておけば、工事に来た職人さんがどこに駐車すれば良いのか…と困ってしまうこともありませんし、意味不明な駐車場代を請求されるなんてこともなくなります。
依頼した内容と仕上がりが異なる
根本的な問題ですが、こういったトラブルも少なく無いのです。これは、施主と業者との打ち合わせが不足している場合や確認不足が原因で引き起こされることが多いです。ありえない…と思うかもしれませんが、リフォーム工事では度々発生するトラブルなのです。
こういったトラブルを防ぐためには、施工前の見積りや契約内容をしっかりと確認して、疑問があれば契約前に解消しておくということです。また、打ち合わせ時には、業者が言った内容やあなたが依頼した内容を詳細にメモしておくようにしましょう。特にトラブルになることが多いのが、電話などで小さな変更点の打ち合わせをして、それが記憶から抜け落ちているという場合です。どのようなことでも、業者との打ち合わせ内容はノートなどにまとめてメモしておくようにしましょう。なお、時系列などもきちんと分かるようにしておくのがベターです。
最後は、業者がやると言った事は、口約束ではなく契約書に全て記載してもらうようにしましょう。悪徳業者であれば、後から契約内容にないなどと突っぱねてくることもあるのです。
まとめ
今回は、住宅リフォームを進める際に、施主側が不安に感じてしまう職人さんへの対応方法についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、一昔前までは常識のように行われていた職人さんの休憩中のおもてなしですが、現在では業者側が断っていることもあり、あまり行われなくなっています。そもそも、お茶を出してもらえなかったからと、作業に手を抜くような職人はいませし、そこまで気にするような問題ではありません。
なお、住宅リーフォームなどの工事では、「素人が口を出してはいけない…」と考えている方が多く、何か疑問があったとしてもそれを胸のうちに収めたままにする方も多いです。しかし、こういった対応は後悔を生みますので、何か気付いた時点で業者側に伝えるようにしましょう。職人さんに直接声をかけるのは気が引ける…などと考える場合には、営業の担当者さんに伝えればしっかりと対応してくれると思います。