賃貸住宅の防音対策に最適!自分で取り付けできる防音グッズをご紹介!

日常生活を進めていく上で、誰もが陥ってしまう可能性があるのが『騒音トラブル』です。音というものは、人によって感じ方がかなり違うものですので、自分では大した音を出していないと感じている場合でも、知らないうちに近隣住民に迷惑をかけてしまっていた…なんてことは珍しい事ではありません。逆に、あなたが騒音に注意しながら生活していたとしても、近隣住宅からの音に悩まされてしまう…なんてことも考えられるでしょう。

こういった音の問題が注目され始めた近年では、専門業者による防音対策を施す方が増えています。例えば、自宅で楽器の演奏やホームシアターを楽しみたいと考えている方であれば、お金をかけて本格的な防音工事を行うのがマナーと考えられるようになっています。さらに、楽器の演奏など考えていない場合でも、日常生活で発生する生活音で隣家に迷惑をかけてしまわないよう、床や壁、窓の防音対策を業者に依頼する方も増えているのです。
しかし、戸建て住宅や分譲マンションなどであれば、こういった業者による防音工事で対策がとれるものの、賃貸住宅に住んでいる方であれば、一生そこに住むわけではありませんし、なかなか防音工事にまで手を出すわけにはいきません。もちろん、管理会社やオーナー様から防音工事の許可が出ない場合も考えられますので、気軽に防音工事を依頼することができないのです。

それでは、賃貸住宅に住んでいる方は『音の悩み』を抱えていたとしても諦めるしかないのでしょうか?もちろんそのようなことはなく、最近ではインターネット通販で自分でも取り付けのできる防音対策グッズがたくさん登場しているのです。そこでこの記事では、賃貸住宅の防音対策に役立つ、簡易防音対策グッズをご紹介したいと思います。

自分で取り付けできる防音グッズいろいろ

それでは、専門業者に工事を依頼できない賃貸住宅の方が、自分で防音対策をしよう…と考えた際に役立つ防音グッズをご紹介していきましょう。家の中でピアノやドラムなど、楽器演奏までは考えていないものの、小さなお子様がいることから隣家に迷惑をかけてしまうのではないか…と気にする方は多いですね。
かといって、お子様の行動を無理に制限するのもあまり好ましくありませんし、できれば自由にのびのび過ごしてほしいと誰もが考えることでしょう。こういった場合には、インターネット通販やホームセンターなどに行けば、さまざまな防音対策グッズが手に入る時代になっているのです。ここではその中でも、比較的簡単に取り付けできるアイテムをいくつかご紹介していきたいと思います。

①防音マット

まずは防音マットや防音カーペットなどと呼ばれる商品です。これは、お子様が騒いでしまい、階下の人に足音などで迷惑をかけていないか心配…という方に非常にオススメです。

そもそも賃貸住宅に住む際であれば、入居後についたフローリングの傷などにより退去時に修繕費がかかってしまう危険があるため、将来的な出費をおさえるため自分でカーペットなどを敷いて生活する人が多いです。こういった床に敷くアイテムに関して、防音効果を持つタイプを導入しておくことで、床の傷を防ぐだけでなく、階下の住人との騒音トラブルを防いでくれる可能性が高いのです。
使い方も、通常のカーペットや絨毯と同じく敷くだけですので、防音対策のために特別なことをしなければならないわけでもないのです。さらに最近では、防音マットのデザインが豊富に用意されるようになっていますので、部屋の美観を壊すこともなく防音対策ができるようになっているのです。

さまざまなタイプが販売されていますので、「足音が気になっている…」という方がいれば、インターネットなどで検索してみると良いでしょう。

②隙間テープ(遮音テープ)

住宅というものは、完全に密閉されているように見えても、窓やドアなどと言った部分に小さな隙間ができてしまうものです。そしてそういった隙間から音が漏れ出てしまうものなのです。特に、築年数の経過した賃貸住宅であれば、部屋の各所に隙間が存在して、中から音が漏れたり、そこからの音に悩まされたりする原因となります。

こういった場合に非常に役立つのが「隙間テープ」や「遮音テープ」と呼ばれるアイテムです。名称からどういったものなのかはイメージしやすいと思いますが、ドアや窓枠にできる隙間を塞ぐことができ、部屋の防音性をアップさせることができる商品となります。貼り付けるだけで隙間を埋めることができますので、長年の利用で防音効果が下がってきた既存防音ルームの隙間を埋め、防音効果を高める手段としても利用されています。

なお、隙間テープはいろいろな厚みの商品が販売されており、きちんと自宅の隙間に合う商品を見つけるのが意外に難しいです。隙間テープを選ぶときには、ドアの開閉時に「少し力をかける必要がある」程度を目安とするのがオススメです。密閉性を高めるため、ドアの開閉が困難になるような商品を選択してしまうと、災害時の避難が困難になんてしまう…など、万一の際の危険性が高くなってしまうのです。
賃貸住宅に住んでいる方で、玄関ドアの下の隙間が気になる…窓の開閉が「軽いor緩い」と感じる場合には、隙間テープを採用すると良いでしょう。そうすることで、隙間風が入ることも防げますし、外から入ってくる音や室内からの音漏れを防止する効果が得られます。

③遮音カーテン

上の隙間テープと併用することで、特に高い効果が得られると言われるのが「遮音カーテン」です。どのようなご家庭でも大きな窓には視線を遮ることができるカーテンを取り付けると思うのですが、カーテンの中には音を通しにくい素材や折り方などの工夫がされた「遮音カーテン」なるものがあるのです。これは、通常のカーテンに変えて遮音カーテンを取り付けるだけで防音効果が得られますので、自分で行う防音対策の中でも特に簡単な手段と言えるでしょう。

ただし注意が必要なのは、遮音カーテンは中音域から高音域の音に対して効果的と言われており、重低音から高音域まで幅広い音域のある交通騒音など、外からの音を防止するにはあまり適していないのです。また、上階に住む人の足音など、建物自体から伝わる音に対しての防音効果もありません。

遮音カーテンというものは、あくまでも室内で発生するテレビの音や話し声など、空気を伝わる音を外に漏れないようにするための対策と考えましょう。自分の生活音が隣家に迷惑をかけないようにしたい…ペットの鳴き声が外に漏れないように…などと考えている場合には、非常に簡単で効果的な防音対策グッズとなります。

④吸音パネル・遮音パネル

室内からの音漏れ防止と外からの生活音の遮断、両面に役立つのが『吸音パネル・遮音パネル』です。賃貸住宅の対策としては非常に難しいとされていたのですが、近年では賃貸住宅用にピンなどで簡単に取り付けできる商品が登場しており、人気が急上昇していると言われています。

現在市販されている吸音パネルは「軽い・吸音・取り付けやすい」のメリットがあるフェルトが素材となったものが多く、断熱効果もあり非常に便利です。遮音パネルは、コンクリートや木材、金属、石膏ボードなど複数の材料から作られており、重量があるのですが、重ければ重い、さらに密度が高い製品ほど遮音効果も高くなります。

この2つのアイテムは組み合わせて使うことで非常に高い防音効果をもたらせてくれます。吸音パネルは、テレビなどの音源の近くに貼り、さらにそれを挟むように遮音パネルを貼るという使い方が有効です。これをすると、音の反響を抑えることができるようになりますので、外部に生活音が漏れるのを防いでくれるのです。もちろん、反響が少なくなるということは、外に音漏れしにくくなるという効果も得られます。

⑤防振ゴム

騒音トラブルとして意外に多いのは、エアコンの室外機やエコキュートのヒートポンプユニットの駆動音です。誰でも使うものですし、これが騒音トラブルの原因になるとは思わなかった…という方も多いです。最近では、マンションでも導入できるエコキュートが登場しており、騒音トラブルの意外な盲点となっています。

室外機やヒートポンプユニットは、駆動時に振動するものなのですが、その振動によって低周波音を発生させると言われています。そもそも、これらが発生させる音というものは、騒音レベル的には本来問題となるような音量ではないのです。しかし、低周波音は、人によっては体調を崩してしまう人もいるなど、決して無視できない問題なのです。実際に、エコキュートを後付けで導入したご家庭が、隣家とトラブルになり裁判沙汰にまで発展してしまった…という事例があるほどなのです。

こういった振動による音を防ぐためには、防振ゴムが非常に役に立つのです。方法も非常に簡単で、室外機などの下に防振ゴムを挟み込むだけで、床面に伝わる振動を防いでくれ、振動による音を伝え無くしてくれるのです。

まとめ

今回は、賃貸住宅に住んでいる方に向けて、騒音トラブルが発生しないように、自分で出来る防音対策グッズについてご紹介しました。賃貸住宅であれば、隣家からの音に悩んでいる…、自分の生活音が他人に迷惑をかけていないか心配…などと言った悩みがあっても、なかなか専門業者による本格的な工事を進めることなどできません。もちろん、管理会社やオーナー様が認めてくれたら工事をすることもできるのでしょうが、いずれ引っ越しすることを考えると、大金をかけてまで工事をするのも気が引けてしまうことでしょう。

そこでオススメなのが、この記事で紹介した防音対策グッズなのです。マンション暮らしの方が増えて、生活空間が近づきつつある現在では、音の悩みを抱える方も増えており、インターネットなどで簡易的な防音対策グッズが販売されるようになっているのです。
もちろん、「どんな音の対策がしたいか?」によって必要なアイテムが変わってしまいますが、上述したアイテムはどれもそこまで高くないので、トラブルになる前に導入してみてはいかがでしょうか?なお、こういった防音対策グッズは、あくまでも簡易的な防音を目的としたものですので、完全に音漏れを防げるわけではありません。その辺りは注意しましょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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