防音工事業者選びの注意点!こんな業者に工事を依頼すると危険!

今回は、防音工事を依頼する業者選びを進める時に「こんな業者を選んでしまうと危険!」だと言えるケースについてご紹介したいと思います。

室内で楽器の演奏やホームシアターを楽しみたい…、マンションでペットを飼い始めるけどご近所さんに配慮したい…など、防音工事を思い立つ理由というのはさまざまなだと思います。最近では、ホームセンターやネット通販などで、自分で簡易的な防音対策が進められるグッズなども販売されるようになっていますが、大きな音漏れを防ぎたいと考えるのであれば、やはり専門業者による防音工事が必要になります。

そもそも、音というものは目に見えないものですし、防音に関する知識がない人が自分で対策を行ったとしてもほとんど効果が無かった…なんて結果になることが多いのです。したがって、安価に材料が手に入るとはいえ、意味のない対策になればお金も時間も無駄にしてしまうことになるのです。それでは、あなたが抱えている「音の悩み」を解消するため、防音に関する専門業者を探すときには何に注意して選べば良いのでしょうか?

最近では、どの防音工事会社もホームページを作成して集客を行っていますので、業者自体を見つけるのは非常に簡単です。しかし、見つけた業者が本当に技術を持った業者なのかという点は、なかなか判断できないものなのです。そこでこの記事では、「こんな業者は危険!」と皆さんが注意しておきたいポイントをご紹介します。

こんな防音工事業者は注意!危険だと考えた方が良い業者の特徴

それでは、防音工事を依頼する業者選びを進める際、「ここは危険かな?」と判断したほうが良い業者の特徴をいくつかご紹介していきます。

近年では、インターネットで業者を検索し、いくつかの業者に絞り込んだうえで、現地調査と見積書の提出をしてもらい、最終的に契約する業者を選ぶというのが一般的な流れになっています。この一連の流れの中には、いくつか注意深く確認しておきたいポイントがあるのです。

ここでは、筆者が考える代表的な危険業者の特徴をご紹介していきたいと思います。

注意点① 専門知識がない営業マンがセールスにくる

まずは、現地調査やお客様との交渉を担当する営業マンが、防音工事の専門知識が乏しいという場合です。もちろん、営業担当者はあくまでもセールスが仕事で、施工自体は知識を持つ職人が行うという場合もあると思います。

しかし、防音工事の仕様などを決めるための営業担当者に知識がないのであれば、あなたの希望に対する柔軟な対応や正しい提案などができていない可能性が高いのです。したがって、こういった知識の無い営業マンとの打ち合わせをもとに工事を行った場合、契約書通りの工事が完了したとしても「自分の希望とはかけ離れた性能になっている…」なんてパターンが考えられるます。

したがって、満足のいく防音工事にするためには、業者との打ち合わせ時にあなたの希望や不安点をしっかりと質問し、それに明確に答えてくれる業者なのかという点も確認しておきましょう。

注意点② 一括見積りサイト経由の業者

近年では、住宅リフォームや引っ越し、中古車買い取りなど、生活に関わる業者選びの際、非常に便利に利用できる一括見積りサイトなるものが多く登場しています。したがって、こういった一括見積りサイト経由で業者探しをする方が多いです。しかし注意が必要なのは、業者が一括見積りサイトを利用する場合は、決して無料などではないということです。

例えば、あなたが一括見積サイト経由で施工業者と契約し工事を行ってもらったとすれば、施工会社に支払う費用の中からそれなりの中間マージンが一括見積サイト側に支払われるのです。中には、実際に施工を行う業者の利益の半分近くをマージンとして持っていくようなサイトもあると言われています。
ここまで聞いただけであれば「紹介なのだからサイト側にマージンが発生するのは当たり前では?」と考えるものです。しかし、利益の多くを持って行かれる施工会社からすれば、かなりの負担になってしまう訳です。さらに、他社が提出する見積りに勝たなければいけないため、中間マージン分を見積りにのせるわけにもいかないどころか、通常よりも割安な見積もりを作成している場合も考えられ、非常に利益が出しにくい状況になってしまっているのです。

するとどうなると思いますか?こういった紹介サイトを経由した業者の中には、できるだけ自社の負担を少なくするため、目に見えない部分の材料を低いグレードのものにする…など、手抜き工事で帳尻を合わせようとする危険があるのです。一括見積サイトは、「できるだけ安く」という希望はかなえられるかもしれませんが、その反面、手抜き工事をされてしまう危険があると考えておいたほうが良いですよ。
防音工事に限りませんが、まともで満足のいく工事をしてもらいたいのであれば、こういった一括見積サイトのような物を使うのではなく、自分で良さそうな業者を探して直接連絡したほうがリスクが少なくなります。

注意点③ 見積り内容に『一式』表記が多い業者

防音工事は、非常に専門性が高い工事で、特殊な工法と特殊な材料を用いて進めていくものです。そのため通常の住宅リフォームよりも割高なコストになってしまうのです。したがって、業者から提出される見積書に関しては、細部までしっかりと確認し、何か不明点があればすべて質問するということが重要なのです。

しかし、防音工事業者の中には、防音の肝心な部分を『一式』表記でひとまとめにして提出してくる場合があるのです。もちろん、部分的に一式表記が使われることは何もおかしくないのですが、全体的に一式表記が多く、「どのような工事が行われるのか?」「どんな材料が使われるのか?」が一目で分からないような見積りの場合は注意が必要です。

こういった見積りの場合は、目に見えない部分でグレードの低いものを利用する、後から「見積もり外なので追加費用が必要」などと、工事費用を高額にしようとするなどの被害が予想できます。どのようなリフォーム工事でも同じですが、見積書は「どんな作業にいくらかかっているのか?」ということを顧客に分かってもらうために提出するものです。したがって、優良業者ほど、見積書だけで「何を行ってくれるのか?」ということがイメージできるわかりやすいものを提出してくると考えておきましょう。

注意点④ 大幅な値引きを提示してくる業者

消費者からすれば『値引き』は非常にありがたいものです。しかし、意味不明な値引きの提示は注意が必要です。

例えば、業者から200万円の見積書が提出されたとして「予算オーバーなので今回は諦めます…」などと返答した場合、突然「それなら半額の100万円でどうですか?」などと、その場で契約するのであれば大幅な値引きをしますという条件を提示する業者があるのです。はっきり言っておきますが、これは悪徳業者の特徴ですので、こういった交渉を持ち掛けた場合には、値引きなど関係なく断るのがオススメです。

安くなったからと契約してしまうと、見積書に記載されている材料よりもグレードの低いものを使用されてしまう…、必要な工程を飛ばされてしまうなど、手抜き工事で帳尻合わせをされてしまい、満足のいく防音工事にならない可能性が高いです。防音工事は、材料などで多少の工事費を調整することは可能ですが、大きな値引きとなると工事の計画から作り直す必要があり、その場で「いくら値引きできるか?」など判断できるような物ではないのです。

まとめ

今回は、自宅の防音工事をご検討中の方のため、「こんな業者と契約すると危険かな?」と考えた方が良い、防音工事業者の特徴をご紹介してきました。防音工事は、その他の住宅リフォームとは異なり、非常に専門性が高い工事となるため、消費者側の知識不足で業者の言いなりになってしまい「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうことも珍しくありません。

防音工事を成功に導くためには、何より最初の業者選びが非常に重要で、ここで信頼できる業者に出会えるかがキーポイントになると考えておきましょう。防音工事の業者選びでは、価格の安さばかりに目が行く…という方も多いのですが、いくら安い業者でもあなたの要望通りの性能がでなければ何の意味もない工事になってしまうのです。
この記事でご紹介した特徴をしっかりと頭に入れておき、慎重に業者選びを進めるようにしましょう。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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