ボイスチャットの防音対策とは?ゲームが飛躍的に進化している現在、音の問題を抱える人が増えている

近年では、仲間とボイスチャットをしながらゲームを楽しむことができるようになっていますよね。特に、『バトロワ』などと総称されるゲームの人気が急激に高くなっているのですが、こういったゲームを楽しむときには、ボイスチャットの存在が必要不可欠と言えます。

ただ、ゲームに熱中してしまうと、ついボイスチャットの声が大きくなってしまい、家族や近所の人から「声がうるさい!」と言ったクレームが出ることも少なくありません。特に、ゲームを趣味としている方の中には、周囲が寝静まった深夜まで対戦を楽しむなんてケースも珍しくないことから、ボイスチャットの音が余計に目立ってしまうことでいろいろな人に迷惑になってしまうようです。

そこでこの記事では、ゲームのボイスチャットで周囲に迷惑をかけないようにするための対策について解説します。

ボイスチャットの防音対策について

それでは、ゲームのボイスチャットに関して、家族や近所の人に迷惑をかけないようにするための対策について解説します。ボイスチャットの音の問題については、さまざまな方法で対策を施すことが可能です。

例えば、ゲームをする人自身がボイスチャットをするときにちょっとの工夫を施すことで、音の問題をかなり軽減することも可能です。この他にも、ゲームをする部屋自体に対策を施すなど、いくつかの方法が考えられますので、ここでは代表的なボイスチャットの防音対策をご紹介します。

ゲームをするときにできる工夫

それではまず、ゲームをしている人が、ボイスチャットをする際に行うべき工夫からご紹介します。うまくいけば、この対策だけで音の問題を解消できる場合もあります。

  • マイクを口元に近づける
    一つ目は、大きな声を出さなくても良くなるように、マイクを口元に近づけるという対策です。ゲームのボイスチャットはヘッドセットを装着するケースが多いのですが、マイクは口元に近づけるようにしましょう。そうすることで、小さな声で十分に拾ってくれるようになります。ただ、マイクが近くなる分、鼻息なども拾ってしまうようになるため、声以外の音でゲーム仲間を不快にしてしまう恐れがあります。なお、防音性を高めるといった対策ではないので、興奮して大きな声が出てしまう…と言った時の対策にはなり得ません。
  • マイク感度を上げる
    ボイスチャットのマイクは、PC側の設定で感度を高くすることが可能です。そしてマイクの感度を高くすれば、大きな声を出さなくても音声を拾ってくれるようになります。ただ、こちらの対策もノイズを拾いやすくなるので注意です。ちなみに、安価なヘッドセットは感度の調整が出来なかったり、感度が悪い場合があるので、小さな声でも拾ってくれるような高性能なマイクを用意するのがオススメです。
  • チャット読み上げ機能を利用する
    ボイスチャットの工夫では、Discordなどを利用して、テキストメッセージでやり取りするという方法もあります。これであれば、声を出さないので音の問題はなくなります。なお、テキストを読み上げさせることもできますので、タイピングが得意な人はこの方法がオススメです。

ゲームをする場所への対策について

次は、ゲームをする場所に対して行う防音対策についてご紹介します。この対策を行えば、ボイスチャットを好きに楽しみながらゲームができる点が大きなメリットになります。上で紹介した、マイクなどの工夫は、小さな声しか出せませんし、いろいろなことに注意しなくてはいけないことで、ゲームを思い切り楽しめなくなる恐れがあります。

  • 簡易防音室を置く
    一つ目の方法としては、防音性能を保持した簡易的な防音室を購入し、それを部屋の中に設置するという方法です。いわゆるユニット型防音室と呼ばれる方法なのですが、ゲームのボイスチャット対策としても非常に効果的です。楽器防音レベルになると、簡易防音室も非常に高額になるのですが、ボイスチャット用のものはそこまで高性能でなくても構わないので、10万円前後でも販売されています。家族が過ごしている部屋とは遠い、夜遅くまではボイスチャットをしないというのであれば、ダンボッチなどの非常に安価な製品もあります。
  • ゲーム用の防音室を作る
    ゲームをする部屋に対して、きちんと防音工事を行うという方法も考えられます。例えば、ご家族が過ごす部屋と隣り合っている、マンションなど、近隣住人との生活空間が近いという場合、簡易防音室では音漏れを防ぎきれないこともあります。したがって、この場合には、ゲームに使用する部屋に対して、きちんと必要な防音工事を行うのがオススメです。ボイスチャットも、興奮した時は最大で90~100dBもの音量が考えられるので、それなりの性能を目指す必要があるでしょう。

上記のような方法で、ゲーム専用の防音室を用意すれば、音の問題を気にせずにゲームやボイスチャットを楽しむことができます。

その他の対策について

最後はその他の対策について解説します。

  • 耳栓をしてもらう
    音で迷惑をかける人がご家族のみという場合、ゲームをする時に耳栓などで対策してもらうという方法があります。もちろん、ご家族側の理解が必要ですが、費用をかけることなく対策ができるので意外にオススメです。
  • ゲームの時間を調整する
    音の問題は、周辺環境が大きく関係します。例えば、周囲にそれなりの騒音がある昼間であれば、ボイスチャットの音で苦情を言われるようなことも少ないでしょう。ボイスチャットが問題になるのは、周囲が寝静まっている深夜帯にゲームを楽しんでいるというのが大きな要因になる場合がほとんどです。もちろん、お仕事の関係などで深夜しかゲームをする時間が無いという場合もありますが、そうでないのであれば「ゲーム(ボイスチャット)は22時まで」など、周囲に配慮したルールを作るのもオススメです。
  • 簡易的な防音対策を施す
    近年では、ネット通販やホームセンターなどで防音対策のためのアイテムを購入することができます。例えば、壁に簡単に取り付けられる吸音ボードや、ドアの隙間を埋める隙間テープ、防音カーテンなど、誰でも扱える防音対策グッズの種類は増えています。したがって、そういった防音対策グッズを購入して、必要な対策を自分で行うという対策を取ることも可能です。もちろん、プロが行う防音工事ほどの性能は期待できませんが、可能な部分を自分で対策してみるのも良いかもしれません。

まとめ

今回は、ゲームの進化と共に増加している、ボイスチャットによる騒音問題について解説しました。

インターネットを介して世界中の人と繋がれる現在では、ゲームの世界もかなり変わってきています。現在では、実際には会ったこともない人とゲームの中でつながり、ボイスチャットで会話しながら一緒に行動するなんてことが普通にできるようになっています。ただ、ゲームにのめり込んでしまうと、夜遅くまで続けてしまうことになり、ボイスチャットの音で近所の人とトラブルになってしまう人が急増していると言われています。

ボイスチャットは、「所詮、人の声だし、そこまでうるさくはないでしょ?」と感じてしまうかもしれませんが、興奮した時の人の声は100dBを超えることも珍しくなく、十分に騒音に感じられるほどうるさいです。この記事では、ボイスチャットでトラブルにならないようにいくつかの対策をご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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