冷蔵庫がうるさい?騒音問題を引き起こす家電や住宅設備と対策を紹介

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日常生活の中で遭遇するご近所さんとの騒音トラブルについては、どちらかが非常識な行動をとることで人が「うるさい!」と感じるような大きな音が生じていることが原因と考える人が多いと思います。

しかし実は、私たちの生活空間に存在する騒音については、悪意など一切ないにもかかわらず、誰もが普通に行っている行動が原因となり、騒音トラブルに発展することもあるのです。他人に迷惑をかけるような騒音は、「悪意を持って意図的に行動しないと出ない!」と考える人もいますが、そうではないのです。そして、意図しない状況で生じてしまう騒音の多くが、日常生活の中で多くの方が使用している家電や住宅設備から発せられているのです。

この記事を読んでいただいている方の中にも、アパートなどの集合住宅で生活している時に、隣家や上階に住む部屋から掃除機をかける音や洗濯機を回す音が聞こえてきて不快に感じてしまった…と言う経験がある人も多いのではないでしょうか?実は、普段何気なく使用している家電や住宅設備の中には、稼働時に騒音の原因になり得るレベルの大きな音を生じさせる製品もあるのです。
そこでこの記事では、ご近所さん同士が騒音トラブルに発展する可能性がある家電や住宅設備の種類と、騒音問題を避けるための対策について解説していきます。

騒音トラブルの原因になりやすい家電と住宅設備

私たちの日常生活は、さまざまな家電や住宅設備に支えられています。食品を長持ちさせるための冷蔵庫や快適な室内空間に調整してくれるエアコン、自宅でいつでもお湯を使えるようにする給湯器など、さまざまな家電や住宅設備に頼りながら生活する方がほとんどのはずです。

そして実は、これらの家電や住宅設備は、稼働の際に皆さんが考えている以上の大きな音を生じさせ、時には近隣住民との騒音トラブルにまで発展することがあるのです。そこでこの記事では、特に騒音問題を起こしやすいとされている家電と住宅設備をピックアップしていきたいと思います。

騒音トラブルの原因になりやすい家電製品とは?

まずは、騒音問題の原因になりやすい家電製品からご紹介していきます。今や、私たちの日常生活には家電製品が欠かせない存在となっていますが、中には使用することによって近隣の方に音で迷惑をかけてしまう可能性がある物もあるのです。

そこでここでは、利用の際は音に注意する必要のある家電製品をいくつかご紹介します。

  • ・洗濯機や乾燥機
    一つ目は洗濯機です。洗濯機は、回転によって中に入れた衣類の汚れなどを洗い流す家電です。そして、稼働時には、皆さんが考えている以上の大きな音と振動を生じさせます。また、乾燥機能付きの洗濯機については、乾燥機能を使う際にファンの回転音などが騒音と受け取られることがあります。最近では、タイマー機能が搭載されていて、深夜帯に稼働させることで、翌朝に洗濯と乾燥を完了させる事ができるような製品も登場していますが、集合住宅などでは使用する時間帯によっては、洗濯・乾燥機の稼働音に対して騒音苦情が出る場合があります。ちなみに、洗濯機が生じさせる騒音は約60〜65dB程度とされています。
  • ・掃除機
    騒音問題を引き起こしやすい家電製品の代表と言えば掃除機です。最近では、静音タイプの掃除機も開発されていますが、通常の掃除機の場合は、稼働時に70~80dBとかなり大きな音が生じる家電製品なのです。掃除機の騒音値は、地下鉄の車内と同等レベルの騒音値と言われているため、掃除機をかける時間帯によっては騒音トラブルに発展する可能性が高いです。さらに、掃除機をかける際には、フローリングとの接触でゴロゴロと言った音が生じたり、壁などに衝突する時にコツコツと言った音も生じます。これらの音も、神経質な人にとってはかなり気になるため、騒音苦情に繋がってしまうのです。
  • ・エアコンの室外機
    騒音トラブルの原因となる家電製品の中でも、意外に見落とされがちなのがエアコンです。エアコンは、稼働させていても、特に大きな音が生じるような製品ではないため、なぜエアコンが騒音トラブルの原因になるのかが不思議に感じるという方も多いはずです。しかし実は、室内にいる人は気づきにくいものの、屋外に設置されている室外機は騒音苦情に発展するような音を生じさせている場合があるのです。エアコンの室外機は、ファンの回転音や振動音が生じてしまうため、近隣の方との生活空間が近い場合、この音が気になってしまう可能性があるのです。集合住宅に住む方の場合、室外機のすぐそばに隣家の窓が存在していて、相手側が窓を開放していると室外機の振動音が気になってしまう場合があります。特に、室外機の振動は、低周波音を発生させるため、夏場の深夜帯に稼働させるとお隣の方が「眠れない…」と苦情を言ってくる可能性があります。
  • ・冷蔵庫
    冷蔵庫は、どちらかと言うと利用者が「うるさい…」と感じやすい家電ですが、設置方法を間違うと隣室の方に迷惑をかけてしまうことがあります。大きな音を生じさせるような家電ではないものの、コンプレッサーが動作する際に「ブーン」と言った音を生じさせ、これを不快に感じる方がいるのです。冷蔵庫を壁にピッタリと接する形で配置すると、振動音が壁を伝わって隣家に迷惑をかける可能性があるので集合住宅に住んでいる方は注意しましょう。
  • ・食洗機
    食洗機は、その機能性が高くなっていることもあり、多くの方が取り入れ始めています。ただ、この家電は、水を噴射する音やモーター音が響いてしまうことがあり、騒音トラブルの原因になる事があるのです。特に、深夜帯に食洗機を稼働させると、隣家にまでその音が届いてしまい、騒音苦情に繋がりやすいです。

このように、家電製品の中には、稼働時に大きな音を生じさせ、騒音トラブルに発展してしまうケースがあるので注意しましょう。

騒音トラブルを引き起こすことがある住宅設備とは?

日常生活を進めるうえで、近隣の方との騒音トラブルを引き起こす可能性がある製品は家電だけではありません。実は、多くの住宅に普通に設置されている住宅設備の中にも騒音トラブルの原因になる製品があるのです。ここでは、騒音トラブルを引き起こす可能性のある住宅設備についても代表的な製品を紹介していきます。

  • ・給湯器
    住宅設備の中で騒音トラブルの原因に最もなりやすい製品が給湯器です。まずガス給湯器は、稼働中にファンの音が響くため、深夜や早朝にシャワーなどを使用すると、稼働音に対して苦情が出てしまう可能性があります。さらに、昨今では環境に優しい給湯器としてエコキュートが登場しているのですが、こちらはエアコンの室外機のような仕組みが採用されていて、低周波音に対する苦情が出てしまうことがあります。エコキュートは、深夜帯に稼働して、一日に使用するお湯をまとめて沸かすという仕組みになっているため、騒音トラブルを引き起こしやすいシステムと言えるのです。実際に、エコキュートに関しては、過去に稼働音に対するトラブルが裁判沙汰にまで発展している事例が複数報告されているなど、注意が必要な設備と言えます。
  • ・窓シャッター
    近年では、防犯や防災目的に窓シャッターを導入するお宅が増えています。シャッターを閉じておけば、強風などでものが飛んできてもガラスを守ることができますし、空き巣などに関しては、シャッターを破壊するために大きな音が生じるので狙われにくくなるという効果が期待できるのです。ただ、シャッターは「寝る前」や「起きた時」に開け閉めするという特性上、深夜や早朝に大きな音を生じさせることになります。特に、手動で開閉するシャッターは、皆さんが考えている以上の大きな音が生じるので、毎朝お隣の家のシャッター音で起こされる…などという状況になれば、苦情が出る可能性が高くなるでしょう。電動タイプであれば、ゆっくり開閉されるため、騒音の不安が少なくなります。
  • ・お風呂やトイレの排水
    設備関連に対する騒音苦情では、お風呂やトイレの利用による排水音が原因になるケースが多いです。水を使用するお風呂やトイレは、排水管の中を水が流れていくときに大きな音が生じます。排水管が通っている位置によっては、その音が隣家の中にまで伝わり不快に感じられてしまうのです。特に、生活時間が大きくずれているという場合、「排水音で眠れない…」と言った問題に発展することがあり、騒音トラブルが発生する可能性が生じます。

上記のような住宅設備も、近隣住民同士の騒音トラブルを引き起こすことがあります。住宅設備は、日常生活を便利にするために導入しているわけなので、使わないという訳にはいきません。しかし、音で近隣の方に迷惑をかける可能性があるのであれば、何らかの対策が必要になると考えましょう。

次項で、家電や住宅設備による騒音トラブルを防止するための対策について解説していきます。

家電や住宅設備による騒音トラブルを防止するための対策

それでは、家電や住宅設備が原因となる騒音トラブルは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?楽器の演奏などと比較すると、長時間大きな音が生じるというわけではありませんが、周囲への配慮を怠ってしまうと、騒音苦情に発展してしまいます。

逆に考えると、家電や住宅設備が原因となる騒音問題については、利用者側の配慮によって、そのほとんどを防ぐことができるのです。ここでは、家電や住宅設備の利用による騒音トラブルを防止するための対策について解説していきます。

使用する時間帯に注意する

一つ目の対策は、家電や住宅設備について、使用する時間帯を周辺住民に配慮するというポイントです。簡単に言うと、大きな音が生じる家電や住宅設備については、早朝や深夜帯に使用しないという対策です。

そもそも、私たちの周囲には、常にさまざまな騒音が存在します。日常生活を進めるうえで、完全に無音な状況と言うのはあり得ないのです。それでは、そこまで大音量を発するわけではない家電製品などが騒音問題を引き起こすのはなぜなのでしょうか?
これについては、周囲の騒音環境の違いが大きく影響します。日中であれば、自動車の走行音やご近所さんの話し声など、常にさまざまな騒音にさらされているため、お隣の方が掃除機などを使用したとしても、その音はそこまで目立つようなことはありません。しかし、深夜帯や早朝などになると、人がまだ活動を始めていないこともあり、周囲が静かになるのです。その結果、掃除機などの家電製品の音であっても、どうしても目立ってしまうことになるわけです。また、深夜や早朝は、「これから就寝しようとしている」「まだ寝ている」と言う状況なので、隣家から家電の音などが聞こえてくると「眠れない!」となってしまいます。

つまり、家電や住宅設備による騒音問題は、時間帯やその音を聞いている人の状況が大きく関係しているわけです。逆に行くと、このような時間帯を避ければ、家電や住宅設備の音が目立つこともなく、騒音問題に発展しにくくなります。

静音仕様の製品を選ぶ

掃除機や洗濯機、冷蔵庫など、「騒音問題を引き起こす可能性がある」とされている家電については、メーカー側もその事実を理解しています。そして、そのデメリットを残したまま放置すると、自社の製品が選んでもらえなくなるため、音に配慮したタイプの製品を開発しているのです。

掃除機などに関しては、ロボット掃除機などを使用すれば、大きな音が生じるような事はありません。また洗濯機に関しても、ドラム式の洗濯機は縦型よりも振動が抑えられるため、騒音トラブルに発展しにくいでしょう。つまり、近隣の方との騒音問題が気になるという方の場合、このような静音仕様の家電を選ぶようにすれば、隣人トラブルの可能性を大幅に低減することが期待できるわけです。

設置場所に配慮する

3つ目の対策は、家電や住宅設備の設置場所に注意するというものです。音は、距離が離れるほど減退するという特性があるため、音への配慮が必要なお宅からできるだけ離れた場所に設置するという対策を実施するだけでも、騒音トラブルの可能性を低減できます。

例えば、エアコンの室外機や給湯器の設置場所について、お隣の住居から可能な限り離れた場所に設置する、窓や換気口などの開口部の近くに設置しないといった点に注意すれば、稼働音が目立ちにくくなります。また、冷蔵庫やテレビなど、屋内に設置する家電については、振動音が直接壁などに伝わらないようにするため、壁にピッタリとくっつけて設置するのではなく、壁から15cm程度離した状態で設置するという対策も有効です。特に、集合住宅の場合、お隣の部屋と壁一枚で隔てているだけ…と言う状況が考えられるのですが、この場合、壁にくっつけて家電を設置すると、振動がそのまま境界壁に伝わり、隣家側で音が発せられる…と言った状況が作られやすいです。当然、このような状況になると、家電の使用に対して苦情が出る可能性が高くなります。

防音対策を施す

家電や住宅設備の騒音については、周辺住宅との位置関係や建物構造の関係から、上で紹介したような対策を実施することが難しいケースも考えられます。そのような場合は、音の問題を解消するための防音対策を実施すると良いでしょう?

例えば、以下のような対策が有効です。

  • ・室外機や洗濯機の防音対策
    エアコンやエコキュートの室外機、また洗濯機については、稼働時に振動音を生じさせることで騒音トラブルに発展す可能性があります。特に、室外機に関しては、騒音値は 約40〜50dBと、大きな音を生じさせるわけでもないのに、騒音苦情が出てしまうことがあるのです。このような製品に関しては、「振動を抑える」と言う防音対策を実施することで対処が可能です。室外機や洗濯機を設置する際、床面に直接機器を置くのではなく、防振ゴムなどを敷いたうえで機器を設置することで、振動音をおさえることが可能です。どちらの機器も、設置工事の際に「騒音対策をしてほしいです」と伝えれば、業者側が対策を施してくれるはずです。
  • ・排水音の防音対策
    お風呂やトイレの利用については、時間帯の配慮が難しいケースがあります。例えば、夜勤の方で、周辺住民と生活時間がズレているという方の場合、必然的に排水音で迷惑をかけてしまう可能性があるのです。このような方の場合、深夜や早朝にお風呂に入らない…という生活習慣を作る事が難しいため、排水管側に対策を施すと良いです。実は、排水管に巻き付けるだけで音を10〜15dBほど軽減できる後付け用の防音材が販売されています。戸建ての場合、自分で設置することも難しくないため、配管の位置を確認して、自分で対処できそうか確認してみると良いでしょう。集合住宅の場合は、自分で対策を実施するのが難しいので、管理会社さんに相談してみると良いです。

家電や住宅設備による騒音問題は、上記のような防音対策の実施で防ぐことも可能です。静音タイプを利用する、家電を使用する時間帯を工夫するといった対策を実施しても、問題が解消できない場合は、防音対策の実施を検討しましょう。

まとめ

今回は、日常生活の中で皆さんが何気なく使用している家電や住宅設備が引き起こすかもしれない騒音問題について解説しました。家電や住宅設備は、楽器の演奏などのような大きな音を生じさせるわけではないものの、時に、隣家の方が不快に感じてしまい、騒音苦情に発展してしまうことがあるのです。

この記事では、家電や住宅設備の中でも、特に騒音問題を引き起こす可能性がある製品についてご紹介しているので、自宅に導入しているという方はぜひ注意しながら利用するようにしましょう。なお、家電や住宅設備による騒音問題については、必ず騒音苦情が発生するというわけではありません。そもそも、音の問題については、受け取り方にかなりの個人差があるため、同じような音でも気にしない人とうるさいと不快に感じる人が出てしまうのです。

家電や住宅設備の音は、お互い様の問題であるので、使用する時間帯などにお互いが配慮することで騒音問題にまで発展させないことも難しくありません。記事内では、騒音問題を防止するための対策についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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