防音工事業者選びのポイント!ここをおさえておかないと後悔するかも…

今回は、防音工事を依頼する業者選びを進める際、皆さんがおさえておきたいポイントについてご紹介していきたいと思います。

防音工事は、非常に専門性が高い工事なのですが、一見すると、通常の住宅リフォーム工事の経験がある業者であれば、問題なくできそうに見てしまうことから、本当に技術を持った業者かどうかの判断が付きにくいというデメリットがあります。例えば、ホームページなどで防音工事の集客を行っている業者に「防音工事はできますか?」と聞けば、どの業者でも「できます!」と答えるのが当たり前で、本当に技術を持っているのかどうかの判断などのしようがありませんよね。

そのため、多くの方は、防音工事業者に技術があるかどうかではなく、安さを基準に業者選びを進めてしまう傾向にあるのです。しかし、こういった業者選びを進めていると、実際にできあがった防音室の性能に不満が出てしまい、工事を依頼したことに後悔してしまう…なんて危険があるのです。
そこでこの記事では、防音工事業者選びを進める際、皆さんがおさえておきたいポイントをご紹介していきます。

ヒアリングをきちんとする業者に依頼しましょう

防音工事業者を選ぶときには、あなたがどんな目的で、どんな音を防ぎたくて防音工事を検討しているのかといった点をきちんとヒアリングしてくれる業者を選択するというのが大前提です。

防音工事は、非常に専門性が高い工事となりますので、一般的なリフォーム工事よりは割高になってしまうというのはご存知だと思います。そうはいっても、「いくらお金がかかっても良いので、最高の防音室を作って!」なんて依頼の仕方をするような方はいません。当たり前のことですが、どのようなお客様にも、工事にかけられる予算には限度がありますので、その予算であなたの要望をかなえることができるのかをきちんと判断してくれる業者に依頼しなければならないわけです。

下で詳しくご紹介しますが、防音工事が必要になる方でも、目的や防ぎたい音は全く違ってしまいますので、必要になる施工内容もお客様によって違う訳です。それなのに、現状確認やヒヤリングをテキトーにしてしまえば、お客様が求める防音性能など出しようがないですよね。防音工事業者を選ぶときには、まずあなたが求めている性能や予算をしっかりとヒアリングして、それをもとにプランニングしてくれるのかという点に注目してみましょう。この時点で、防音工事が専門でない業者の多くを排除できると思います。

防音工事を依頼する時のポイント

防音工事というものは、「音漏れを無くしたい」と考える方が行うものなのですが、実際に工事を行う際には、さまざまなポイントに注目しなければいけません。当たり前のことですが、全ての住宅が同じ構造で同じ建材を使い、同じ高さ・広さなのであれば、全ての建物の同じ対応を行えば良いでしょう。しかし現実にはそのようなことはなく、防音工事が必要になる建物の条件はさまざまです。

例えば、防音工事を必要とする建物が集合住宅なのか戸建てなのかによって必要な工事内容は変わりますし、壁の防音工事でも窓の有無などで採用できる工法などが変わってしまう訳です。さらに、防音工事というものは、お客様が「なぜ防音工事を検討しているのか?」という状況によっても必要な施工内容が変わってしまいます。

  • 集合住宅で、隣家からの生活音に悩んでいる
  • 楽器の音が周辺住民に迷惑をかけないように
  • 階下の人に足音などで迷惑をかけないように
  • ホームシアターを設置したい
  • 投資物件の空室対策をしたい

上記のように、防音工事を検討している方であっても「なぜ防音工事を検討したのか?」という部分は、全く違った背景を持っているわけです。

そして、ピアノやドラムなどを自宅で演奏する方で、周辺に迷惑をかけないようにしたい場合と、子供やペットの足音で階下の人に迷惑をかけたくない…という場合では、必要な工事内容が全く異なり予算も違ってしまいますよね。前者は、床はもちろん壁や天井、窓やドアなど、全体に防音工事を施し、防音室を作る必要があるのですが、階下の人に対する足音対策にそこまでの工事は絶対に必要はありません。
過剰な防音工事は、騒音トラブルのリスクを下げてくれるというメリットがある一方、無駄なお金がかかってしまう上、部屋が狭くなる…なんてデメリットもあるので、あなたの目的に必要な施工だけ行ってもらうようにしなければいけません。そのためには、以下のような点に注意しましょう。

現地調査をきちんと行う

上述しているように、防音工事で大切なのは、要望をかなえるために適切な対策を行うことで、無駄な対策まで行わないということです。優良な防音工事業者であれば、現地まで足を運び、お客様の要望や悩みをきちんとヒアリングしたうえで、現状、どこが弱点となっているのかをきちんと判断してくれるはずです。

そして、要望をかなえるために必要な対策をきちんとプランニングしてくれますので、「現地調査をしっかりと行う業者なのか?」が大切だと考えておきましょう。

音の知識をきちんと持っている業者を選ぶ

一口に防音と言っても、音にも種類が存在します。例えば、ピアノの音色と、ドラムの音は、同じ音でもその種類が異なるのです。ピアノの音は、主に空気を伝わるのですが、ドラムなどの音は、叩いたときの衝撃が躯体を伝わって漏れていくものなのです。
つまり、どういった音が問題になっているのかをしっかりと判断して、必要な対策を根拠を持って提示してくれる業者なのかも重要なポイントだと思っておきましょう。

目的を正確に伝えなければいけない

音の問題は、人によって感じ方が変わってしまう点が非常にややこしい問題です。したがって、防音工事を依頼する時には、あなたの要望を詳細まで正確に伝えることがとても大切です。
例えば、「ピアノの練習をするので防音室が欲しい」という要望の仕方ってどう思いますか?きちんと防音の目的は伝わっていると思いますよね。しかし、適切な防音工事をするためには、この情報では不足しているのです。例えば、ピアノ演奏用の防音室だとしても、日中しか演奏しない場合と、24時間演奏することを想定する場合では、必要な性能が全く異なるのです。人が寝静まった時間帯でも演奏したいのであれば、かなりの性能を持たせる必要がありますので、予算も当然高くなってしまいます。
防音工事を検討した場合には、必ず現地調査を行ってもらうのですが、その時にあなたの要望を伝えて、上述のような細かな点まで確認してくれる業者ほど安心できると考えて良いと思います。

まとめ

今回は、自宅の防音工事を検討している方に向け、防音工事業者を選ぶときのポイントについてご紹介してきました。

防音工事は、非常に専門性が高い工事なのですが、ぱっと見では「壁の中に防音材を充填する」「床に防音材を充填する」など、内装リフォームの経験があれば誰にでもできるように見えてしまうものです。もちろん、壁に防音材を詰めるだけでも、防音性能は多少向上しますので一般のリフォーム業者が「うちは防音工事ができます!」と行ってもウソにはならないのです。

しかし、お客様の要望に沿った適切な防音工事を行うためには、「防音材をただ詰め込めば良い!」なんて考えでは本来NGなのです。特に、楽器演奏を目的とした防音室などであれば、音響の良さなども考えなければいけませんし、大きな音が生じるため、ちょっとした隙間から音漏れが生じてしまい、要望した性能が得られなかったのにお金だけかかった…なんてことになってしまう恐れがあるのです。

防音工事は、住宅リフォームの中でも特に専門性が高いということを認識し、上述したようなポイントに注意して業者選びを進めるようにしましょう!

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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