ピアノの運送は引っ越し業者に頼んでも大丈夫なの?

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ピアノを所持している方が引っ越しすることになった際には、ピアノの運送方法について悩んでしまう方が多いです。

ピアノは、その他の楽器と比較しても、非常に大きく、さらに重量のある楽器となるため、そもそも搬出や運搬が非常に難しいと判断される品物となるのです。さらに、ピアノの美しい音色は、ちょっとしたことで崩れてしまうことがあるなど、非常にデリケートな楽器でもあるため、安全にピアノと一緒に引っ越しするにはどうすれば良いのか、またどんな業者に相談すれば良いのかに迷ってしまう訳ですね。

引っ越しをする際には、引っ越し専門の業者に相談するのが一般的ですが、それでは引っ越し業者は「ピアノの運送」を請け負ってくれるものなのでしょうか?実は、引っ越し業者の中には、ピアノの運送を受け付けていない場合もあるため、ピアノの運送に関しては、別の専門業者を探さなければならなくなることも珍しくありません。
そこでこの記事では、引っ越しが原因となるピアノの運送について、どんな業者に相談できるのか、また業者選びの際に注意したいポイントなどについて解説します。

ピアノの引っ越しを依頼できる業者とは?

ピアノの中でも、アップライトピアノやグランドピアノなど、アコースティックピアノの重量は200kgを超えます。中には400kgに達するようなピアノもあるため、引っ越しの際に自分たちだけで運搬することは基本的に不可能と考えた方が良いでしょう。

引越しに際するピアノの運搬に関しては、その他の荷物を運んでもらう引っ越し業者にひとまとめで依頼するケースと、ピアノだけを分けて、ピアノの運搬を専門とする業者に相談するという方法があります。そこでここでは、それぞれの業者にピアノの運送を依頼する場合のメリット・デメリットなどについて解説します。

引っ越し業業者にピアノの運送を依頼する

一つ目の選択肢は、その他の家財の輸送を依頼する引越し業者に、ピアノの運送もまとめて依頼するという方法です。

引越し業者の中には、有料のオプションサービスとしてピアノの運送も受け付けている会社があります。この場合、引っ越しに係わる荷物の取り扱いに関する窓口を一本化することができるため、見積りや金額交渉などの手間が少なくなるのです。

ただ、引っ越し業者にピアノの運搬を依頼できるとは言え、実際の運搬は引っ越し業者が提携している楽器の運搬を専門とする会社が実施するという点に注意が必要です。この場合、ピアノの引っ越しも問題なく完了するとはいえ、引っ越し業者の中間マージンが発生することになるので、結果的にピアノの運送費用が高くなってしまう可能性があるのです。ピアノの運搬に関しては、専用の車両などが必要になるため、引っ越し業者に依頼できる場合でも、そのほとんどは提携している業者が運んでいると考えましょう。

つまり、引っ越し業者でのピアノの運搬に関しては、窓口が一本化されることで打ち合わせや交渉などの手間が少なくなるというメリットがあるものの、運送にかかる費用そのものが高くなる可能性がある点でデメリットです。

楽器の運送を専門とする業者にピアノの運送を依頼する

もう一つの選択肢は、ピアノ以外の家財は引っ越し業者に運搬を依頼し、ピアノに関しては、楽器専門の運搬業者に運送を依頼するという方法です。

窓口が増えるため、打ち合わせや交渉、引っ越し時の対応の手間が増えてしまう、そもそも業者自体が少ないため、業者探しに時間がかかりがちという点が大きなデメリットになります。

しかし、楽器の運搬を専門としている業者であれば、ピアノの取り扱いに慣れたスタッフが運送を請け負ってくれるため、引っ越しを原因としてピアノが不調に陥るといった問題も発生しにくいです。また、楽器の運搬を専門としている業者であれば、運送だけでなく同時にクリーニングや調律などを依頼することができる可能性があり、引っ越しに合わせてピアノのケアができる点も大きなメリットになるでしょう。

多少の手間がかかっても、ピアノを安全に運びたいと考えている方は、楽器の運送を専門とする業者に相談すべきでしょう。

ピアノの運送にかかる費用について

ピアノの運送費に関しては、いくつかの条件によって変動します。「ピアノ1台につき〇万円」など、定額でサービスが提供されるわけではないので、その点に注意しましょう。

ここでは、ピアノの運送費用に影響を与える条件をいくつかご紹介します。

①ピアノの種類

一つ目のポイントは、ピアノの種類です。一口に「ピアノ」と言っても、さまざまな形状のものがあり、所有しているピアノの種類によって大きさや重さが大きく異なるのです。

ピアノの種類については、電子ピアノ、アップライトピアノ、グランドピアノと大きく3つに分けることができます。この中でも、グランドピアノは大きくて重量があり、さらに形状が複雑であることから、運搬時の基本料金が高く設定されています。

これは、運ぶ際に必要になる人員が多くなるため、人件費が多くかかってしまうのが主な要因です。したがって、ピアノの引っ越しが必要になった際には、どのようなタイプのピアノを所有しているのかを見積り時にきちんと伝える事が大切です。なお、同じピアノの種類でも、メーカーや型番によって重さや仕様が変わるため、運送費用の見積もりをお願いする際には、ピアノの型番を伝えると良いです。型番が分かれば、正確な金額を算出しやすくなります。

②移動距離

二つ目のポイントは、移動距離の長さです。これは、一般の家財の運搬でも、距離によって引っ越し費用が変わるため、納得しやすいポイントになると思います。

ピアノの運送費用は、旧居から新居までの距離で変わります。距離による費用の加算は、総移動距離が50km未満までは10km単位で料金が加算されていき、50km以上からは20km単位で料金が加算されるというシステムが採用されている場合が多いです。

③特殊作業の有無

ピアノの搬出経路によっては、クレーン車を使った吊り上げやピアノの解体など、特殊作業が必要なり、その部分の費用が運送費用を押し上げてしまうことがります。ピアノの運搬に係わる特殊作業は、以下ののような内容が考えられます。

  • ・クレーン車を使ってピアノを吊り上げ搬出をする場合
  • ・通路やエレベーターの大きさ的に、ピアノの解体が必要な場合
  • ・エレベーターに入らない、エレベーターがないなど、階段での搬出が必要な場合

搬出場所の条件は、建物によって変わります。したがって、運送費用の見積もりを依頼する際に、上記のような条件に当てはまりそうな場合、事前にその情報をしっかりと伝え、見積りしてもらうことが大切です。契約前に業者側が現地調査に訪れると思うので、通常の方法でピアノの搬出が可能かどうかは、そこで判断してもらうことができます。

④オプションサービスを依頼するかどうか

ピアノの引っ越しに合わせて、クリーニングや調律をお願いしたいと考えているのであれば、その部分の作業にかかる費用が加算される可能性がある点に注意が必要です。

なお、ピアノの運送を請け負ってくれる楽器の運搬業者でも、ピアノの調律やクリーニング作業までは受け付けていない場合もあるため、オプション作業を依頼したいと考えているなら、事前にそういったサービスがあるかどうかを確認しておく必要があります。

ピアノの引っ越しを依頼する業者選びのポイント

それでは最後に、ピアノの運送を依頼する業者を選ぶときのポイントについてもご紹介します。

引っ越し準備の手間を省くなら引っ越し業者がおすすめ

ピアノの運搬に関しては、その他の家財とまとめて、引っ越し業者に依頼するという方法でも構いません。特に、大手の引っ越し業者の場合、楽器の運送を専門とする会社と提携している可能性が高いため、費用のことに目を瞑ると、引っ越し準備にかかる手間を大幅に削減することができるのです。

ただ、ピアノの運送業者を指定することはできないため、「安心してピアノの運送を頼める業者を選びたい」という方の場合、自分で業者を探し、比較検討すると良いです。その場合は、以下に紹介するようなポイントを確認しましょう。

業者の提案力をチェック

ピアノの運送は、特殊な作業に分類されます。そのため、業者の技術力の高さは慎重に確認しなければいけません。運送時のちょっとした振動や衝撃で、音が変わったりするため、技術力の高い業者に相談すべきなのです。

なお、運搬業者の経験値や技術力の高さを判断するためには、依頼時の疑問に対する回答や提案内容が大きな指針となります。依頼者の相談や疑問に対して、寄り添うような提案ができる業者ほど信頼でき、大切なピアノを安心して任せることができると思います。ピアノの運送業者を探す際には、複数の業者に問い合わせしてみて、同じ質問をしたときの反応などを比較検討してみると良いです。

オプションサービスの有無や費用を比較する

先程紹介したように、ピアノの引っ越しに合わせて、クリーニングや調律などを行ってほしいと考えている場合、そのサービスを取り扱っている業者に相談しないと意味がありません。また、オプションサービスとして用意されていたとしても、作業にかかる費用が業者ごとに変わるので、運搬とオプションサービスを含めた総額で比較検討しなければならないと考えてください。ピアノの運送後には、基本的に調律が必要になるのですが、中には運送費用を安く見せておき、調律費用を高く設定することで帳尻合わせを行っているという業者もあるようです。

この他にも、万一のトラブルにも対応できるよう、保証サービスが用意されているのか、また当日が雨天だった場合、作業はどうなるのかなども事前に確認しておくべきです。

まとめ

今回は、ピアノを所有している方が引っ越し時に迷ってしまう「ピアノの運送」に関する基礎知識を解説しました。

ピアノは、その他の楽器と比較すると、大きくて非常に重たいという特徴があるため、引っ越しの際にはその取扱いに困ってしまう方が多いです。さらに、ちょっとした振動が音に影響を与える、家から持ち出すには解体が必要になる場合もあるなど、一般の方が自分で引っ越しさせるのはかなり難しい楽器なのです。

したがって、ピアノの引っ越しが必要になった際には、この記事でご紹介した内容を振り返りながら、どこに依頼すべきかを検討すると良いでしょう。基本的には、引っ越し後に調律やクリーニングを実行するのが望ましい楽器なので、楽器の引っ越しを専門としている業者に相談するのがおすすめではあります。

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