騒音トラブルの元はすぐそばにある!生活騒音を減らすための方法とは?
今回は、皆さんが日常生活を進めていく上で注意しておきたい生活騒音についてご紹介していきたいと思います。
突然ですが、一般社会における騒音トラブルは何が原因となって起こっているのだと思いますか?たまにテレビのワイドショーなどで、隣家に大声を上げて威嚇するようなトラブルなどが取り上げられているため、少し変わった方が近くに住んでいる際に、トラブルに発展してしまうものだ…などと考えている方が多いかもしれませんね。
しかし、こういった考えは大きな間違いであり、一般的に発生する騒音トラブルは日常生活の中の普通の行動に潜んでいる場合が多いのです。例えば、マンションに小さなお子様と住んでいて、お子様が走り回る音で階下の人とトラブルになる…、洗濯機や掃除機の音が原因でトラブルになるなど、音を出している側は騒音を出しているつもりなど一切なく、普通の行動をしているだけでトラブルに発展してしまうことが多いのです。
そこでこの記事では、日常生活上にある生活騒音について、できるだけその音を減じるために皆さんが注意しておきたい方法についてご紹介します。
生活騒音を減らすためには?
誰しも、普通に毎日を生活しているだけで、他人に迷惑をかけてしまうような騒音を出してしまう可能性があります。特に近年では、マンションで暮らす方が増えていますし、戸建住宅も土地の広さの問題で、家同士が近くなっていることから「こんな音が…」というような物が騒音トラブルの原因になってしまうことがあるのです。
したがって、どのような方であっても、他人に迷惑をかけてしまうような音は、できるだけ出さないように配慮する必要があるでしょう。また、可能であれば、自分が騒音トラブルの原因にならないよう、何らかの対策を進めるようにしましょう。
一般的に、音を小さくするためには、以下のような対策が有効とされています。
- 音の発生源を影響の少ない離れた場所へ移動する(距離減衰)
- 音の発生源を囲うなど、音の伝わる経路を遮る(遮音)
- グラスウールなどの吸音材を壁に貼り、音を吸収する(吸音)
- 飛び跳ねる、走り回るなどの衝撃音を和らげるため、ゴムやマットなどを敷く(制振・防振)
- 防音性の高い厚手のカーペットなどを敷き、音の伝わりを弱める(防音)
一般家庭での防音対策には、上記のようにいくつかの種類が存在します。
身近にある生活騒音を減らすには?
それではここからは、身近にあるさまざまな生活騒音に関して、周辺に配慮するために可能な対策をご紹介していきます。住宅の防音性能を高めるためには、専門業者による防音工事が最も有効ですが、コストをかけなくても可能な対策もありますので、まずは以下のような対策から行ってみましょう。
洗濯機の騒音対策
まずは洗濯機の騒音対策からです。皆さんもご存知でしょうが、洗濯機が稼働する時にはそれなりの音がでます。さらに、振動音も発生しますので、洗濯機が原因となる騒音トラブルは少なく無いのです。特に、マンションなどに住んでいる場合、遅い時間に洗濯機を使うと高確率でクレームを入れられてしまうことになるでしょう。
洗濯機の生活騒音を減らすためには、以下のような対策をしてみると良いでしょう。
- 壁や床に振動が伝わらないような設置を心がける
- 洗濯機の振動を防ぐため、下に防振マットや消音マットを敷く
- 早朝や深夜時間帯の使用を控える
- 消音タイプの洗濯機を購入する
エアコンの室外機やエコキュートの音
エアコンの室外機やエコキュートのヒートポンプユニットによる騒音トラブルも意外に多いです。これらは、稼働の際に低周波音を発生させるため、音に敏感な人が近くに住んでいればトラブルになることがあるのです。特に、エコキュートは深夜帯に稼働させることが前提の設備となりますので、余計に騒音トラブルの可能性が高くなってしまいます。以下のような対策を心がけましょう。
- エアコンに関しては、深夜・早朝などの仕様を控える
- 室外機の下に防振ゴムなどを敷いて振動音を抑える
- エコキュートの場合は、周囲を囲むなど音を遮る
- 設置場所をよく検討する
ピアノ・電子オルガンなどの楽器類
ピアノや電子オルガンなど、楽器類を自宅でも演奏する場合には、何らかの防音対策が必要だと考えた方が良いです。費用的な問題で防音工事まではちょっと…という場合には以下のような事に気をつけましょう。
- 昼間のみの演奏とし、早朝や夜間の演奏は控える
- 楽器の演奏場所は、外壁に接していない部屋か、隣室への影響が少ない部屋を選ぶ
- 演奏の際は窓やドアを閉める
- カーペットや厚手のカーテンなどを使って、室内の吸音性をできるだけ良くする
- 音量調節が可能な場合は、音量を小さくして演奏する
子供が走り回る、飛び跳ねる時の音
小さなお子様がいるご家庭であれば、お子様が走り回る音や飛び跳ねる音で階下のご家庭との騒音トラブルを抱えてしまう可能性があります。実際に過去には、子供の足音が原因となり、裁判沙汰にまで発展した事例もあるほどなのです。
「子供は自由奔放に育てたい…」など、ご家庭ごとに教育方針はあるでしょうが、他人への迷惑もきちんと考慮して生活しなければ余計なトラブルを抱えてしまう可能性があります。
- 足音は意外と響くため、室内は静かに歩くようにしつける
- 室内で走り回る、飛び跳ねることをしないようにさせる
- 子供を遊ばせる部屋は、防音カーペットなどで防音対策をする
- 床材を防音性の高いものに交換する
テレビやステレオの音
防音性の低い建物であれば、テレビやステレオなどの音が壁を抜けて、隣家との騒音トラブルになってしまう可能性があります。音量を小さくすればトラブルを避けることができますが、「どの程度まで下げれば?」という問題もありますので、テレビの配置などによって対策をするのがオススメです。
- 深夜や早朝は音量を小さくする
- 隣家との境界となる壁にテレビを置く場合は、壁から少し離す
- テレビの後ろの壁に、遮音シートや吸音材を貼る
ペットの鳴き声や足音
最近では、マンションでもペットを飼っている方が増えていることから、ペットの鳴き声や足音が原因となる騒音トラブルが増えていると言われています。ペットは、いくらしつけしても吠えてしまう子がいますし、フローリングなどの部屋であれば、床に爪が当たって響いてしまう…なんてことが多いのです。
したがって、室内でペットを飼う際には、騒音に配慮しなければいけません。
- 無駄吠えをしないようにしつける
- 床に防音性の高いカーペットなどを敷く
- 床材を防音性の高いものに交換する
- 壁に防音対策を施す
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まとめ
今回は、日常生活上に潜む騒音トラブルの原因や、騒音トラブルを引き起こさないために考えておきたい簡単な対策についてご紹介してきました。この記事でもご紹介しているように、マンション暮らしが増加した、戸建て住宅ごとの距離が近づいたなどといった理由もあり、何気ない生活音が原因となる騒音トラブルが増えています。
例えば、テレビの音や洗濯機の音などは、どのご家庭でも生じるものですが、時間帯や音量を考慮しなければ、他家に迷惑をかけてしまうことになるのです。プライベートが重視される傾向にある現在では、ほんとにちょっとした音が気になってしまい、トラブルに発展してしまうということが増えていると言われています。
自分がそういったトラブルに巻き込まれないように、普段の生活の中から周辺の住環境に迷惑をかけないような配慮を心がけるようにしましょう。