防音室は用途もさまざま!専門業者が作る防音室の具体例

サンテレビ「アサスマ! 」で防音工事の匠が紹介されました!

今回は、防音工事の匠のような防音の専門業者に依頼して防音室を作る場合、どのような用途の防音室を実現できるのかについて解説します。

防音室と聞くと、ほとんどの方は「楽器の演奏のための部屋」という印象を持ってしまうのではないでしょうか?これは、日本国内で防音工事が注目された理由が、集合住宅でのピアノの演奏音によるトラブルが原因だったことも要因で、専門業者に依頼してまで防音室を作る人は、楽器の演奏を生業としていて、自宅でも楽器の練習が必要からだと考えるのだと思います。そして実際に、本格的な防音室を作るための工事に関しては、ピアノ室やサックス、トランペットなどの管楽器用防音室、バイオリンなどの弦楽器用の防音室など、楽器の演奏を目的としたものが多いです。

しかし実は、防音室と言うものは、楽器の演奏音のみを防げるわけではなく、音の種類ごとに適切な対策を施すことで、さまざまな用途に耐えられる部屋にすることも可能なのです。そこでこの記事では、防音室を作りたいと専門業者に依頼するかたの防音室の利用用途について解説します。

防音室の用途について

それでは、防音室がどのような用途で利用可能なのかについて解説します。

楽器の演奏

防音室の用途の定番と言えば、やはり楽器の演奏となります。

楽器は、非常に美しい音色を発生させることが特徴ですが、大きな音量となるため、その音を騒音と感じる方もいるのです。演奏会などに足を運んだのであれば、楽器の音をうるさいと感じることはありませんが、自宅でリラックスしている、寝ようとしているなんて時に、隣家から演奏音が聞こえてきた場合、誰でも迷惑に感じてしまうはずです。

したがって、楽器用の防音室については、趣味として楽器を演奏している、プロの演奏家である、子供に習わせているなんて方が、近隣住民に配慮する目的で自宅に用意するわけです。しっかりした防音室があれば、時間帯を気にせずに思う存分演奏することができるようになります。なお、楽器用の防音室であっても、演奏する楽器の種類によって性能などは変わります。

録音など、スタジオ利用

二つ目は、音楽の録音などを目的としたスタジオ利用の防音室です。もちろん、商業用の音楽スタジオなどでの施工もありますが、近年では、自宅にスタジオ利用が可能なレベルの高性能な防音室を作りたいという相談も増えています。

スタジオ利用を目的とした防音室は、その他の用途の防音室とは少し異なる特徴を持っています。一般的に、防音室と言うものは、室内で生じさせる音で近隣の方に迷惑をかけないようにする…と言う、配慮を目的としています。つまり、防音室内で発生した音が、屋外に漏れていかないような部屋にするわけです。この時、家族の理解があるというご家庭の場合、家の中には多少の音漏れを許し、防音工事にかかる費用を抑えるという工夫がなされることもあります。

しかし、スタジオ利用を目的とした防音室の場合は、このような対策ができないのです。録音などを目的としている場合、室内の音が漏れないのは当然として、室外で発生している音が防音室内に入って来ないようにしなければ意味がありませんよね。つまり、スタジオ利用の防音室は、音漏れも音の侵入もしっかりと防げるだけの性能が求められるのです。

カラオケ・ホームシアター

コロナ禍以降の防音室の相談では、自宅カラオケやホームシアターなど、趣味を満喫するために防音室を作りたいという要望が増えています。

コロナ禍では、外出自粛が求められ、人々の在宅時間がどんどん長くなっていました。カラオケや映画に行きたくても、お店がやっていないということから、自宅でこれらの趣味を叶えられないかな…と考える人が増えたわけです。実際に、新築業界でも、防音室付きの建売住宅が登場しているなど、コロナ問題が収まった現在でも、在宅時間が長いままで、自宅に防音室が欲しいと考えている方は多いようです。

カラオケやホームシアターを楽しむための防音室の場合、単に防音性の高い空間を作るだけでは不十分です。防音室内の音響環境もきちんと調整することで、自分好みの空間にアレンジすることができるようになるのです。もちろん、内装デザインなどに関しても、自由に注文を付けることができるため、まさに好きな時間に好きな音量で、気兼ねなくカラオケやホームシアターを楽しむことができるようになります。

なお、カラオケやホームシアターの場合、防音室以外の部分にもそれなりのコストがかかります。カラオケの場合、スピーカーやカラオケシステムなどが必要ですし、ホームシアターの場合もスクリーンなどを設置しなければいけません。

ダンススタジオや子どもの遊び場

近年では、学校でダンスを教えるようになっていて、子供の習い事としてもダンスが人気です。街中には、ダンススタジオなどが多く出店するようになっていますよね。

ダンスが一般化している現在では、自宅でダンスの練習ができるような防音室を求める人も増えています。ダンスは、BGMとなる音楽の音だけでなく、飛び跳ねる、強く足踏みするなどと言った行動が多いため、振動音が生じてしまいます。そのため、自宅でダンスの練習をさせるには、しっかりと床の防振対策などをしなければならないのです。

特に、マンションなどの集合住宅の場合、何の対策もせずにダンスの練習をさせると、足音などの振動音に対して苦情が出てしまうことでしょう。そのため、二重床の構造にする、防振材を設置するなどして、足音を軽減できるような防音室を作る必要があります。なお、防振対策を施した防音室を作れば、子供が思い切り遊ぶことができる部屋としても利用可能になるので、小さなお子様がいるご家庭の場合、遊び場を作る目的で防音室工事を行う人も増えています。

テレワークを目的とした防音室

コロナ禍以降、防音室の相談として急増しているのがテレワークと言う用途です。コロナ問題が落ち着いた現在でも、多くの企業がテレワークと言う働き方を継続しています。そのため、自宅に仕事に集中できる部屋を用意したいという要望が増えているわけです。

もともと、日本の住宅と言うのは、家族がコミュニケーションをとりやすくなるということが重視されるようになっていて、リビングなどを吹き抜けにして子供の様子がいつでも確認できるような間取りが増えていました。しかし、このような間取りの場合、仕事中に子供の姿が目に入り集中できなくなる、家事の音が気になってしまう…なんて問題が生じるのです。また、テレワーク特有のweb会議は、同じ家に住んでいる家族に音で迷惑をかけてしまうことになります。

こういったことから、仕事に集中できるテレワーク用の防音室の需要が一気に高まっているのです。防音室は、室内の音が漏れていかないだけでなく、室外で発生した音が侵入することも軽減してくれます。そのため、仕事中に家族が発生させる音で集中力を乱される…なんてことを防ぐことができるようになります。また、web会議についても、家族の存在を気にすることなく進められるようになるなどと言ったメリットがあるわけです。

ちなみに、こういったテレワーク用の防音室は、仕事以外に活用できます。例えば、静かな環境で読書に没頭する、動画配信を楽しむなど、趣味の部屋としても活用可能です。

まとめ

今回は、専門業者に防音室を作るための防音工事を依頼する方について、どのような用途の防音室を求めているのかについて解説しました。記事内でご紹介したように、防音室は、楽器の演奏を目的とするケース以外の依頼が急増しています。

特に、コロナ禍以降は、カラオケルームやシアタールームなどの趣味の部屋やテレワークやリモート学習のための仕事・勉強部屋と言った用途の防音室の依頼が増えています。防音室は、どのような用途を考えているのかによって、必要な性能やデザイン性が異なります。専門業者が防音工事で作る防音室は、一度部屋を解体して作り直すという方法が採用されるため、細部までお客様の要望を叶えることが可能です。

現在、何らかの音の悩みを抱えていて、自宅に防音室の設置を検討しているという方がいれば、お気軽に弊社までお問い合わせください。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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