防音工事業者に相談するのがオススメの要望一覧をご紹介!

今回は、防音工事業者に相談することでどのような問題が解決できるのかについて解説していきたいと思います。

防音工事は、一般の住宅リフォームとは一線を画すほど専門性が高い工事などと解説されることが多いのですが、今まで防音工事業者のお世話になったことが無い人であれば、「通常のリフォームとどのあたりが違うのだろう?」「そもそもどういった内容なら防音工事業者に連絡すべきなの?」と言ったことに疑問を持つ方が多いようです。

そこでこの記事では、皆さんが抱える建物関連の悩みの中でも「それなら防音工事業者に相談すべき!」と言える要望をまとめてご紹介していきたいと思います。

個人宅での音の問題

防音工事業者への相談として最も多いのが、やはり個人宅が抱えている音の問題ですね。例えば、プロの演奏家の方が「自宅で24時間音を出せる環境にしたい!」とか「せっかくマイホームを建てるのだし、ホームシアターが欲しい!」などといった相談は非常に多いです。

ここではまず、個人宅からのご相談が多い防音工事内容をご紹介しておきます。

楽器用・声楽用防音室を作りたい

個人宅からの防音工事のご相談で最も多いのがこのパターンです。例えば、子供にピアノを習わせたい、仕事の関係で自宅でも楽器の練習が必要という方が、自宅に楽器用の防音室を作りたいと連絡してくることが多いです。

楽器は非常に美しい音色を楽しめますが、その反面、防音室なしで演奏した場合、近隣住民に迷惑になってしまうほど大きな音が出ます。例えば、防音室のご依頼の中でも最も多いピアノに関しては、最大で110dBもの大きな音が出る楽器で、これは地下鉄の構内や電車が通る時のガード下に匹敵するレベルの騒音なのです。

もちろん、クラシックギターなど、ピアノほど大きな音が出ない楽器もありますが、どのような楽器でも近隣に配慮するためには防音室が必須と考えておきましょう。なお、楽器用・声楽用防音室は、使用する楽器の種類によって防音室に必要な構造などが変わりますので、専門知識のある防音工事業者に相談するしかありません。

オーディオルーム、ホームシアターを作りたい

これは新築に合わせてご相談してくる方が多いです。せっかく憧れのマイホームを建てるのだから、ホームシアターやオーディオルームが欲しいと考える方は多いです。本格的なホームシアター設備を設置した場合、スピーカーからの音も大きくなりますし、さらに振動などもありますので、何の対策もないまま大音量を楽しんでいるとご近所トラブルに発展してしまいます。

そこで、我々のような防音工事業者に相談し、映画館さながらの大音量を楽しめる防音室を作る方が多いです。防音工事業者は、音漏れを防ぐだけではなく、防音室内の音響設計のプロでもありますので、最高の音響環境を備えたホームシアター・オーディオルームを作ることができます。

自宅スタジオを作りたい

音楽関連の仕事を生業にしている方の中には、自宅にレコーディングスタジオを作りたいと、弊社のような防音工事業者に相談するケースがあります。レコーディングスタジオは、通常の防音室と異なり、音漏れだけでなく、外からの音の侵入も防がなければいけません。つまり、非常に高い防音性能を必要とするわけですね。

もちろん、室内の音響調整もしっかりしなければ、不必要な残響までマイクが拾ってしまい収録の邪魔になります。こういったレコーディングスタジオは、非常に高度な専門知識が必要になりますので、防音工事業者に相談するしかありません。

動画配信をしたい

最近増えているのが、Youtuberなど、動画配信を行っている方からの相談です。配信する動画の内容にもよるのですが、ゲーム実況などの配信では、つい興奮して大声を出してしまい、近隣からクレームが来る…なんてことも珍しくないようです。

そのため、安心して動画配信をするため、我々のような防音工事業者に相談し、防音機能が整った配信部屋を作る方が増えています。動画配信用の防音室に関しては、配信者さんごとに全く性能が異なるのが面白い点です。例えば、先ほど紹介したゲーム実況などであれば、自分が出す音が外に漏れるのを防げばよいだけなのですが、これがVtuberなどになると、動画に雑音が入り込むのを嫌がるため、音の侵入まで防げるような本格的な防音室を求めます。

商業施設からの相談

次は、ダンススタジオや音楽スタジオなどからの相談です。こういった職種の場合、非常に大きな音が生じるわけですので、その他のテナントに配慮する目的で防音工事を行います。さらに、中には、物件選びの段階から我々のような防音工事業者に相談するケースもあります。

ダンススタジオを作りたい

ダンス学習が必修化されていることもあり、巷にはダンススタジオがたくさんオープンするようになっています。テレビなどでも、ダンス関連の番組が増えていますし、筆者が子供のころと違い、誰でもダンスを習いに行くような時代になっているようです。

ただ、ダンススタジオをオープンする際には、通常のテナント工事を行ったのでは、ほぼ間違いなくクレームが発生すると考えてください。そもそも、踊るために大音量で音楽を流すことも多いですし、さらに、ダンスの際に飛び跳ねる動きが多いことから、振動音が階下に伝わってしまう訳です。そのため、ダンススタジオでは、通常の内装工事とは別に、本格的な防音工事を必要とします。

なお、ダンススタジオのテナント探しは、防音工事業者に相談するのがオススメですよ。店舗オーナーからすれば、通行人の目につきやすい大通りに面した2階部分などのテナントを求めてしまうのでしょうが、この場合、防音工事には莫大なコストがかかってしまうと考えておきましょう。ダンススタジオのイニシャルコストを抑えたいのであれば。振動を抑え込みやすく、賃料が安価になる地下の物件が最もオススメです。そして2階以上を選ぶ場合は、階下のテナントが居酒屋さんなど、ある程度の音漏れを許容してくれる場所が望ましいです。この辺りについては、テナント探しの段階から防音工事業者に相談することで、的確なアドバイスを貰えるはずです。

音楽関連施設を作りたい

商業施設の中でも、ライブハウスやレコスタなど、音楽関連の施設は防音工事を欠かすことができません。こういったタイプの施設は、非常に大きな音量の音が生じますので、防音工事にかかるコストも莫大になります。

したがって、防音工事の費用を削減するには、最初のテナント選びも重要になります。なお、音楽関連施設は、音響調整なども必要ですので、防音工事業者に関しても、腕の良い業者を選ばなければいけませんよ。基本的には、過去にスタジオ関連の施工実績を持っているかどうかで、防音工事業者の技術力を計ると良いでしょう。

音楽教室を開業したい

これは、マンションの一室や、戸建て住宅の一室を利用して、ピアノなどの音楽教室を開業したいという相談です。このタイプの相談は、皆さんが考えている以上に多い相談の一つです。

なお、個人宅の一室を防音室にして音楽教室を開業するという場合、出来るだけ防音工事にかかる費用はおさえる方向で考えるのがオススメです。例えば、内装材にまでこだわると、防音工事にかかる費用はどんどん高くなっていきますので、あくまでも近隣に迷惑を掛けないように、防音性能に注目すると良いでしょう。

その他の相談

上記以外にもさまざまな内容の相談があります。

オフィスでの防音工事

意外かもしれませんが、オフィスの防音工事に関するご相談は非常に多いです。特に、不動産関連や金融機関など、外に漏れてはマズい個人情報や秘匿情報を取り扱う機会が多い企業から、音漏れしないようにオフィスの防音工事を依頼されるケースが多いです。

他にも、会議室や打ち合わせ室にて、会議の内容が部屋の外に漏れていかないように、防音工事をしたいという相談も多いですね。そしてコロナ禍の現在では、顧客とリモート会議をする機会が増えていることから、周囲の雑音を拾わないような、リモート会議専用の防音室や簡易防音ブースの設置などが増えています。

工業系施設の防音工事

工場など、工業系施設からの防音工事の相談も多いです。工場によっては、大型の工作機械を利用することから、営業時にどうしても大きな音が生じてしまう場合があります。こういった音に関しては、工場内で働く従業員の健康被害を引き起こす可能性がありますし、施設外にまで音が漏れていくと、近隣からクレームが入り作業に支障をきたしてしまうことも考えられます。したがって、特に大きな音が生じる機械への防音対策や、建物外へ音漏れしないようにする防音工事のご依頼があります。

この他にも、工業製品の騒音測定などを行う施設などから、防音工事のご相談を受けることがあります。例えば、家電のモーター音の騒音測定や、車エンジンのベンチマークテスト、そして電子顕微鏡の利用など、機械動作の確認や騒音のテストを行う際には、非常に高い防音性能が求められます。室内から室外に音が漏れていかないことも大切ですが、正確な騒音値を測定するためには、外部からの音を侵入させないことも大切です。

防音工事業者は、目的に合わせた最適な施工を提案してくれますので、防音環境が必要になった場合、お気軽に相談してみてはいかがでしょう。

まとめ

今回は、防音工事の専門業者に依頼すべき要望についてご紹介してきました。コロナ禍で、在宅時間が長くなってきた現在では、ちょっとした生活音が原因となる近隣トラブルが増えていると言われており、防音対策の必要性を感じる方も多くなっていることでしょう。ただ、「お隣の掃除機の音が…」「夜遅くまでテレビの音が聞こえる…」など、ちょっとした騒音問題であれば、防音工事業者に依頼するまでもないのかなと考える方も多いでしょう。実際に、ホームセンターなどでも、DIYようの防音材が販売されるようになっていますので、簡易の防音対策であれば、自分で行うことも可のです。

ただし、この記事でご紹介したような、本格的な防音室が必要な場合、ホームセンターなどにある材料を集めたとしても、素人の方が自分で防音室を作ることは不可能と考えた方が良いですよ。例えば、楽器防音室は、「とにかく音漏れを防ぎたい!」と考えたとしても、室内に遮音材を貼りまくると反響音が酷くなり、とても長時間の演奏に耐えない環境になってしまいます。

防音工事の専門業者が作る防音室は、防音室内で過ごす人の快適性まで考えて施工を行いますので、快適に防音室を利用することが可能です。もちろん、費用がかかることですので、まずはいくつかの業者に相見積もりをとるのがオススメですよ。

スタッフ A

大阪で20年間にわたって防音工事に携わってきました。
防音工事に関しての事、音に関する豆知識などを配信しております。

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